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情報セキュリティのために「クリアデスク」したら他にもメリットたくさん出てくる話

情報セキュリティの取り組みの一つとして「クリアデスク」が挙げられます。
ただ、意外とクリアデスクってできていなかったり、「そんなことしなくても大丈夫でしょ」って思われることも少なくないかと思います。

そういう場合に、「いや、大事だからやって」と言ってもなかなか伝わらないと思いますので、今回はクリアデスクっと情報セキュリティの観点以外にもいろんなメリットあるよという話をできればと思います。

情報セキュリティにおける「クリアデスク」の要求

クリアデスクはなんとなく「情報セキュリティ上大事だよね」というものではなく、実は明確に求められている取り組みでもあったりします。

情報セキュリティの枠組みの一つISMSの規格書ISO/IEC27001:2022附属書Aにおいては「クリアデスク・クリアスクリーン」という規定があり、クリアデスクのルールを定めて取り組みましょうという求めがあります。

クリアデスクの情報セキュリティ的メリット

「定められている」といっても、クリアデスクを行うことで情報セキュリティ的なメリットがあるのかあまりイメージがつかないかもしれません。
なので、情報セキュリティ以外のメリットに入る前に、そもそもの情報セキュリティ的メリットを整理しておきます。

情報への不正なアクセスを防ぐ

「クリアデスクができていない=PCや重要な情報がデスク上に存在している」ということです。
ということは本来自分や特定の人しか触るべきでない情報に対して、第三者も触ることができる可能性があるということであり、情報漏えい・流出リスクの増大にもつながります。

情報の紛失を防ぐ

デスク上に情報などが散乱しているということは、「デスク上のものを無くしやすくなる」「何かなくなったときに気付けない」といったリスクもあります。
クリアデスクを行うということは、情報をなくす可能性を防ぐことにもつながります。

情報セキュリティ以外のクリアデスクメリット!

業務効率があがる

先ほど「何かなくなったときに気付けない」というリスクの話をしましたが、つまり業務の観点でも「その時使いたい情報を見つけられない」、また「見つけられたとしても探すだけで時間を無駄遣い」してしまう可能性があります。

もちろんデスクの上に何もおくべきでないという話ではないですが、いま行っている業務に必要なものだけを整理しておいておくことで、探す手間を省いて結果的に業務効率の向上にもつながる可能性が高いです!

もう一点、クリアデスクができていてデスク上にスペースがあると自分の一番しっくりくる場所にキーボードやマウス、腕などをおきやすくなるという点でも業務効率につながるかもしれませんね。

取り組むべきことに集中しやすくなる

もちろん人によるかもしれませんが、デスクに色々なものがあって散らかっている状態にあると、さまざまなものが目に入って一つのことに集中できなくなってしまうかもしれません。

たとえば仕事中は「業務に必要なもの」と「癒しのものなど」最低限のものだけがある、つまりクリアデスクを行うことで集中して業務に臨むことができるのではないでしょうか。

清潔感がある

すごく見た目の問題&そんなことという話になってしまいますが、ものがいっぱい散らばっているようなデスクってあまり外から見て気持ちのいいものではないのではないでしょうか。
クリアデスクができていないだけで「なんだかあまりキレイじゃないな」というマイナスイメージを持たれてしまうのはすごくもったいないと思います。

また、掃除する時のことを考えても、日頃からある程度キレイにしていれば掃除も一瞬で済むのでその状態を保ちやすいかもしれませんが、散らかっていると掃除するのにも気持ちの準備が必要になってよりクリアデスクしづらくなるような気がしませんか。

まとめ

今回は、情報セキュリティでも重要なクリアデスクについて、情報セキュリティ以外の観点でのメリットも併せて考えてみました。
というのも、やはり「情報セキュリティのために取り組んで」と伝えてもなかなか協力を得るのは難しいかもしれないですし、実際それだけのためにやてもらうというのは少し無駄が多いかなと思います。

ただ、今回のように情報セキュリティの取り組みもそれをやるだけでいろんなメリットがあると知ると「じゃあやってもいいかな」「絶対やったほうがええやん!」と少しでも情報セキュリティをポジティブに感じてもらえるのではないでしょうか。

そしてポジティブに感じてもらえることで、1人ずつでも少しずつでも情報セキュリティを意識してくださる方が増えると嬉しいです!

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