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GoogleのAI「Bard」の同意内容のポイントを整理する

4月18日、GoogleのAI「Bard」のベータテストに日本からも参加できるようになったというニュース記事が上がっていました。

そこで早速、Bardを利用する際に押さえておく必要がある利用規約のポイントについて確認してみようと思います。

Bardは4月18日現在、日本から参加はできるもののまだ日本語対応はしていないようです。

利用開始時の同意内容のポイント

情報はGoogleに使われる模様

利用開始時の合意内容では、以下の情報を収集し、Google製品やサービス、GoogleCloudなどの企業向け製品、機械学習技術を提供、改善、開発に利用することを明言しています。

  • ユーザーのBardの会話

  • 関連する製品の利用情報

  • ユーザーがいる一般的な地域(位置情報をもとにしている)

Bardを使って処理する情報は基本Googleのもとで利用されるという認識のもとで利用した方がよさそうです。

会話内容はGoogleの人に見られる

情報は、ただ学習データなどに使われるだけでなく、品質向上・製品改善を目的として、人間のレビュアーがBardの会話を読み、注釈し、処理するようです。(一応レビュー前にアカウントから接続するなどBardの会話と個人情報が簡単に紐づかないようにはしているようです)

Googleはこれを踏まえBardの会話に個人を特定できる情報を含めないように求めているため、Bardはあくまでも検索エンジンの延長として重要な情報は入れないことを前提とするのが望ましそうです。

情報は最大18ヶ月間保存される

これらの情報はユーザのGoogleアカウントに最大18ヶ月間保存されるとのことです。これを把握した上で、次の項目も念頭に置いておく必要がありそうです。

Bardのアクティビティの削除や一時停止ができる

前述の通りBardで処理した情報は最大18ヶ月間Googleアカウントで保存されるようですが、設定を行うことで一時停止したり、蓄積したデータを検索履歴のように好きな期間を選んで削除することも可能なようです。

またもう一点注意が必要なのが、前述のレビューされたデータについてはすでにGoogleアカウントに紐づかなくなっているので、こちら側の削除とは関係なくGoogle側で最大3年間保持されるとのことなので、改めて入力する情報には注意が必要です。

利用に際して知っておくべきこと

合意内容の中ではBardを使うにあたって知っておくべきことも併せて記載されています。

  • Bardは過去の会話は、ユーザがいる一般的な地域を使用して最適な回答を提供する

  • Bardは実験的な技術なので、Googleの見解を表さない不正確・不適切な情報を提供する場合がある

  • Bardの回答を医療、法律、財務などの専門家のアドバイスとして信頼しない

  • ユーザのフィードバックはBardの改善に役立つ

やはり検索エンジンの延長という前提があるのか、位置情報をもとに回答を行うというのが他のサービスに比べて特徴的な気がします。
反対に言うと位置情報は必須で取られているという認識のもと、その位置情報と自分が入力した情報から自分について特定などが行われないように注意した方が良さそうですね。

また、情報が正確でない可能性があるので自己判断でという点については他のAI系サービスと同様に認識しておきましょう。

サービスの利用規約

Bardを使うにあたっては「Google利用規約」「GenerativeAI追加利用規約」に同意する必要があります。

おわりに

位置情報が活用されること、アクティビティを一時停止したり、好きな期間履歴を削除できたりするのは良くも悪くもGoogleらしさがすごく反映されている感じがしますね。
ただだからこそ他のAI系サービスと違った注意も必要そうなので問題やリスクがないかしっかり確認しておきましょう。

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