模倣はオリジナルを超えられない
私がガジェットマニアであることはもう何度か書いたと思う。
そして執筆用具にはこだわりがあるため、ベストなガジェットを探索してしまう。
キーボード付きで快適だったBlackberryを愛用していたのだが、それもそろそろOSのサポートが終わるという情報が流れてきて次の乗り換え先に頭を悩ませることになった。
話は変わるが新しもの好きな私はクラウドファンディングにも手を出し、便利そうな希少端末にも目を光らせている。
そこにJelly ProやAtomという小さなスマホで有名なUnihertzがBlackberry PassportインスパイアのAndroidである『Titan』を出すと発表があり、応募開始初日に飛び乗りました。
タイトルの写真3台並ぶスマホの一番左がその『Titan』です。そして中央にあるのがインスパイア元となったBlackberry Passportです。
見てわかる通り、大きさも厚みも重さも半端なくパワーアップしています。しなくていいパワーアップです。OSがAndroidになっているので使い勝手は悪くないです。ちなみに一番右がBlackberryがオフィシャルで出しているAndroidのKEY2です。
多少の大きさは仕方ないと思いますが、問題は重量です。303gあります。発売後のレビューを見ると『鈍器級』『超重量級』という言葉が散見されます。本気で重いのです。
Passportのときは長時間文字を打っていても平気だったのに、Titanはその重さのせいですぐに腕が疲れてしまい長い文章が打てません。出資した人たちは、ただキーボードがついた端末を求めていたのではありません。「Blackberryのような”快適に”文字を綴れる端末」を求めていたのです。
私も購入した以上、なんとか使いこなそうとしていましたが、結局どうやっても重さには勝てないと、現在では電源を入れることもまれになりました。
一応防水なので、風呂にのんびり入りながらアイデアをメモする用途として月に1度くらいは活躍の場がありますが、その程度です。
OSのサポートが終わったとはいえ、用途を限定し、連携アプリをうまく考えればまだBlackberry Passportは使えます。それにオフィシャルなAndroidのKEY2もある。苦行のようなTitanをあえて持ち出す理由はないのです。
ベストセラーの模倣をするなら、ヘビーユーザーたちがその商品に何を求めているのかをしっかり把握してから目的を見失わないように商品づくりをしてほしいものです。
ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。