見出し画像

Boox Palmaの批判記事を読んで

私も持っているスマホサイズE-ink端末Boox Palmaですが、その批判的な記事がありました。

個人的にここに書かれていることは、基本的に全く正しいと思います。
実際に購入して使ってみると思ったほど満足感は高くないのです。
私ももう持ち歩いていませんし☆
(たまに思い出したように電源を入れてみてはいますが)

まず、重いんですよね。
これなら軽量、薄型なMoaan Inkpalm5 2023の方に軍配が上がります。
まあMoaanGoogle Playが使えないので、アプリの導入の気軽さという意味ではPalmaにアドバンテージはありますが。

反応速度的にはBoox Palmaは確実に早く、ストレスはありません。
記事を書かれたライターさんは「遅い」と感じたようですが、それはおそらくE-ink端末の平均的な挙動というものを知らないからそう感じたのでしょう。
それも否定しません。
私は飼いならされたE-inkユーザーなので、普通の人と比べて許容できるラインが低いことは自覚していますので。
でもスマホのような使い方ではなく、電子書籍を読むということで考えるならそこまで速度差を感じることはありません。
この点でもライターさんはいろんなことをやらせようと思ったように感じます。
まぁ、普通のスマホでできることをやりたくなる気持ちもわかりますけどね。

とはいえ、Boox PalmaはE-Inkとしてはかなり高速で動きます。
E-inkの遅延も少なく、デジタイザの反応も早いので、普通にフリックで長文を打つことができます。
E-inkゆえの残像があるのでなかなか入力が進んでいないように感じると思いますが、実際はちゃんと入力できています。
しかしMoaan Inkpalmだと文字をスライドしてもしてもそれを反応してくれず「あ」「か」「さ」「た」……とタッチした場所の文字が入力されることがかなり多くなります。
なのでInkpalmで入力するときはQWERTYを使うしかないほどです。
それに比べたらBoox Palmaは普通のスマホとして十分使えています。
(もちろんwifi端末としてですが)
問題はPalmaに6万円を出すことができるかどうかです。
ほとんどの人がビュワー用途でしょうから、Palmaほどの性能は使わないと思われます。

というわけで、スマホサイズのE-ink端末を購入するなら、価格的にも安いMoaanの方が、購入後の満足度は高いと思います。
ただGoogleのサービスを使いたい……例えばG DriveやKeep、G Mailなどを使いたいならBoox Palmaを選びましょう。
MoaanではGoogleのサービスは使えない(または使おうとしてもかなり大変である)ので。

あと、Boox Palmaに不満があるとすれば、機能のアップデートが行われず、目玉であるはずのOCRが未だに日本語に対応していない。
対応しているのは中国語と英語だけ。
せっかく分厚くなってカメラもついたのに、これでは魅力半減です。

人により端末に求めるものは違うので、許せる・許せない、満足・不満のラインは違います。
こればかりは実際に買ってみるまではわからないものです。
満足できる端末に出会うまで、買い続けるしかないのです。
だからマニアの道には「沼」という言葉があるのでしょうね。

ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。