ニホンミツバチ(2019/4/4)
春の陽気が戻り、ほとんど風もなく、本日は絶好の分蜂日和。早速仕事場の群が11:30頃から騒ぎ始めた。
数日前に巣箱のすぐ側に設置した集合板に少しずつとまりはじめた。意図した場所に誘導できたのはこれが初めて。苦節(?)五年。
集合板で蜂球になってから15分程度で次第に落ち着き、頭を上向きに整列しはじめる。この状態で探索蜂が新たな住処を探しに行く。1時間も経たずに新居へ飛び去ることもあれば、数日このままのこともあるそうだ。
ハンドボール程度のサイズで、あまり大きい群ではない。昨年誕生した2年目の女王がこの中にいるはず。一度だけ蜂球の表面に出てきた女王蜂を目撃したことがあるが、大きな身体の割りにちょろちょろと素早い動きだった。女王のフェロモンがミツバチを見事な形に集合させる。何度見ても惚れ惚れする。
蜂球を下から空の巣箱ですっぽり覆い、集合板が蓋の状態になったところで、取り付けている物干し台から外す。ミツバチは暗い方へ、上の方へ移動する習性があるので、この状態で天地をひっくり返せば巣箱の天井の方へ移動してくれるという手はず…だったが、一部の蜂が外へ出てきてしまった。この中に女王がいると、群全体が巣箱に入るのを拒否して、最初からやり直し。
振り出しに戻った場合に備えてもう一枚の集合板を設置して様子を見ていると、どうやら女王は巣箱をお気に召したようで、はみ出した一団も中へ入っていった。やれやれGod bless the Queen! 集合板の代わりに、底板を入れて巣門をテープで塞ぎ、畑へ移動。
ヒメリンゴの木の横に設置。巣箱と環境を気に入ってくれると良いのだが、、、分蜂後の逃去はよくあること。身体の大きな女王だけが通り抜けられないように出入り口を狭めるという方法もあるが、そこまでしなくても良いだろう。のんびりと、観察しながら分蜂シーズンを楽しみたい。
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