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合同と採蜜(2016/6/7)


仕事場の庭で越冬して、すぐに継段して4段になり、その後3つの群を分蜂させた強群。5月半ば頃から巣板の成長が止まり、蜂数も増えなくなってオカシイと思い始めたら、蜂児出し(ほうじだし)が盛大に始まった。(蜂の幼虫を自分たちで巣穴から引きずり出してしまう現象。)毎朝ものすごい数の蜂児が底板に落ちている。昨年の悪夢が甦り、これはスムシの被害ではないかと思ったのだが、底板にスムシのフンらしきものはそれほど落ちていない。代わりに雄蜂の巣蓋が見られるようになり、そのうちに雄蜂も誕生。働き蜂の姿も序々に変わり始め、色は黒っぽく、体の表面はツルっとしてきて、性格は攻撃的になってきた。まさに女王が居なくなった群の特徴がフルコースで現れていた。こうなると、選択肢は2つ、新しい女王を導入するか、残った蜂を他の群に合同させるか。他の手持ちの群はまだ小さく王台が出来ていないので、新女王の導入は出来ない。そういうわけで、合同させることに決定。

合同させる群の選択肢はこれまた2つ、畑に置いている今年分蜂した群か、自然に入った群だが、受け入れる群が大きい方が良いであろうということと、畑での置き場が良い条件の方をそのまま残すことにして、自然に入った群を仕事場庭に移動させて受け入れ群になってもらうことにした。


受け入れ群を内検すると、なかなか順調の様子。巣板の成長も良い。

西洋ミツバチの進入には攻撃しないニホンミツバチだが、ニホンミツバチ同士では匂いをかぎわけて攻撃する事がある。匂いを判らなくして合同させるのだが、日本酒をスプレーするという簡単な方法にした。無王群の巣箱を逆さまして底板をはずし、その上に受け入れ群も底板を外して結合させる。ここで日本酒を双方にスプレーして、無王群を下から上に追い上げる。

重ねると全部で6段となり、壮観。

無王群は自分たちの巣から動こうとはしない。巣箱を叩いても、煙で追ってもウロウロするばかり。仕方ないので、巣板を取り除きながら、強制的に移動してもらった。かなり時間をかけたので、スプレーした日本酒は乾いてしまったが、無王群は何とか受け入れてもらったようす。

無王群の巣はスムシもほとんど居ず、蜂児も居ないという蜂蜜を採るには最高の状態。蜂蜜のために飼っているのではないとか見栄を張っていたが、収量を考えるとテンション上がってしまった。蜂児がいると圧搾して採蜜出来ないが、この状態ならそれも可能。そして、採蜜3度目で濃度別に採蜜する余裕も出た。今年集めたであろうサラサラの蜜と、昨年から貯蔵していたであろう粘度の高い蜜を分けて採蜜。

こちらはサラサラの今年の蜜。酸味があり、マンゴーのような風味を感じる。バットに入れて表面積を増やし、水分を飛ばす。蜂の集めた自然のエネルギーの凝縮、、ガンにも効くかな、、友人のおかあさんに送ろう。

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