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ニホンミツバチ〜初採蜜〜(2015/9/24)

ニホンミツバチを始めて2回目の秋、やっと採蜜できることになった。蜜をいただくのは、今年の7月14日に入居した群。その後、畑に置いていたが調子が良く、横型なので給餌も掃除もしづらいのを理由にそのままにしていたのにどんどん巣が成長して、奥から作り始めたのが手前の入口一杯にまでなった。

今朝、採蜜のために開けたが、下にはゴミも無いキレイな状態。蜂の数も多い。早朝なので、蜂もまだ活動前で静か。

作戦としては、まず手前にある(はず)の育児エリアの巣板を切り取って、移動先の重箱式巣箱に移植する。そして、横式巣箱を縦にして上に移植済みの重箱を載せて下から蜂を追い上げる。移動が済んだら、蜂の居なくなった横式を採蜜…というものだったが、いざ横式の巣を見ると予測と違っていた。


一番手前に少々蜜が貯められていて、あるはずの育児エリアが見当たらず、出来立ての空の巣板が続いている。移植するはずの育児エリアは手の届く所には無いようだ。

作戦変更、蜂を移動させて、そのあと採蜜と育児エリア採取〜移植する事にする。重箱式巣箱を移植用に一段はずして縦位置にした横式巣箱の上に載せ、下からコンコン巣箱を叩いて、衝撃を与えて蜂が移動するのを促す。


さて、ここで問題。蜂がどの程度移動しているのかが見えない。隙間から覗いて、もう良かろうというタイミングで外してみたが、予想以上に横式に残っている。煙を送り込んだり、叩いたりして移動をうながすが、大事な巣から離れようとしない。重箱式の巣門に横式をつなげておくとノロノロとそれでも蜂が入って行く。何と、残党組の中に女王が居て、入って行くのを見る事ができた。一大事なのにけっこうノンビリした女王さんだ。色は黒かったので、もうご高齢かもしれない。

おおよそ蜂が移動してくれたので、巣板を取り出す。蜂児のエリアは、箱の中央に位置している事がわかった。移植用にいくらかを取り出したものの、全ての蜂児を助ける事はできず、とりあえずタライに全部の巣板を取り出した。あらためて、蜂児を含む巣板と蜜の巣板に分けて、たれてくる蜜はザルで濾していく。蜂児が混じってしまった蜜は自家用で分けて集める。どうしても蜂児が潰れて混入してしまうので、雑味になってしまう。


巣箱から全て取り出したら、室内へ移動。大事な巣や蜂児を盗られて、蜂が周りを飛び回る。

そして、移植した重箱の段をセットするのだが、これに苦労した。天板を外して増段すれば良いと思っていたが、天板には蜂がしがみついていてとても外せない。しかたなく2段目に移植。ありえない位置に宙ぶらりんで巣がある事になるのだが…蜂は受け入れてくれるだろうか?そして、最後に逃去防止のために、出入り口の巣門の幅を女王が出られない幅に調節する。ギリギリ働き蜂が出入りできる幅に狭めるのに手間取り、さらに本作業が終ってからだったので半袖になっていたため、ここで腕と足を刺された。(顔は無事)

しかし、やはりこの措置が気に入らないようで、蜂は落ち着かず夕暮れまで激しく出入りしていた。さらにオオスズメバチも蜜の匂いを嗅ぎ付けて数匹飛んで来た。一匹たたき落として粘着シートにつけておいたが、ベタベタになった服を着替えに自宅へ行っている間に逃げられていた。大騒ぎ。

その後、巣板を仕分けたが思った以上に育児エリアが大きくて、犠牲にしてしまった蜂児の多さに、採蜜には早かったのではなかろうかと後悔した。春に入居した群だったら、もっと蜜エリアが多くなったのかもしれない。

とはいえ、初の蜂蜜に嬉しくなって、蜂飼いの師匠や畑の地主さんなどに届けていたら、あれ?在庫が乏しくなってきた。…蜂蜜販売への道は遠い…が、とりあえずは10月の収穫祭で蜂蜜を出品できるのは嬉しい。

夜には、リコッタチーズのパンケーキに蜂蜜をかけて、、、感無量。





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