見出し画像

2022年 第16回春季全国高等学校演劇研究大会(大阪大会)


3年ぶりの一般公開が実現。
あさか開成高校は映像上演に。

第16回春フェスは3月19~21日、大阪府富田林市のすばるホールで開催された。

出場校について

 北海道ブロック代表
市立札幌啓北商業高等学校  2年連続2回目
「七夕」北海道帯広柏葉高校演劇部作、齊藤光明潤色
昨年の「ラフ・ライフ」に続き、北海道勢初の2年連続春フェス出場。
「七夕」は2006年の春フェス試行大会で帯広柏葉高校が上演した作品。

 東北ブロック代表
福島県立あさか開成高等学校 初出場
「いとしのレイラ」ぼぶ☆れのん作、あさか開成高校炎激舞潤色
近年は4年連続で東北大会に出場し存在感を示していた。今年はついに春夏通じて初の全国出場を果たしたが、都合により映像上演となった。作者のぼぶ☆れのんは転勤した前顧問・大竹先生のペンネーム。今作は石川高校時代の2009年に初演された作品である。

 北関東ブロック代表
(栃木県)作新学院高等学校 初出場
「Passion」髙梨辰也作

夏の全国に出場すること5回。栃木県初の全国入賞・全国最優秀賞を果たすなど華々しい実績を誇る北関東の名門校。
かつては大垣ヤスシ先生の作品で大会に参加していたが、近年は生徒創作を主体に度々関東大会にも出場していた。今作は大垣先生と共に顧問を務める髙梨先生の作品となる。

 南関東ブロック代表
山梨県立身延高等学校 初出場
「ラフ・ライフ」新堀浩司作、スズキユウジ潤色・再構成
2003年には山梨県初となる全国大会に出場し、奨励賞を受賞している。その後部員不足に陥った時期もあったが、2016年に13年ぶりの関東大会に出場すると優秀賞。その後も2019年、20年と関東大会出場が続き、ついに春フェスへ出場を決めた。

 中部日本ブロック代表
(石川県)星稜高等学校 初出場
「神様の放送室」星稜高等学校演劇部作

野球部、サッカー部の活躍でも知られる石川県の高校。演劇部も近年は2016、19年と中部日本大会に出場するなど活躍を見せていた。昨年度はコロナの関係で石川県自体が大会に参加できなかったが、今年度は2年ぶりの中部日本大会で優秀賞1席に輝いた。

 近畿ブロック代表
(大阪府)精華高等学校 9年ぶり2回目
「鵲の橋で二度と会わない」鳥頭三歩作
2013年、創部4年目にして春フェス出場。今年はその時以来の全国となる。
しかしコンクール以上に有名なのが、「旅する演劇部」としての活動。招待を受ければ北は北海道、南は沖縄まで各地で上演している。
鳥頭三歩は顧問・小松先生のペンネームである。

 中国ブロック代表
山口県立光丘・光高等学校 3年ぶり4回目
「陰影」緋岡篝作
過去3度の出場はいずれも光丘高校によるもの。かつて存在した光高校演劇部は既に廃部となっているが、光丘高校と統合が決まったことで一昨年からは光丘・光高校として大会に参加していた。統合後の新・光高校には、光丘の系統を持つ演劇部が引き継がれる。
3月限りで閉校となる光丘高校にとっては有終の美を飾る上演となった。

 四国ブロック代表
徳島県立城東高等学校 4年連続4回目
「非線形ゴミ捨て・ベータ版」よしだあきひろ作
2019年以来4年連続の春フェス出場。ただし、2020年は春フェスが開催中止に。翌21年は四国大会の開催時期が春フェス後にずれ込んだため、四国大会を経ずに20年に上演予定だった「となりのトライさん!」で出場している。
ややイレギュラーな形だが、記録上は青森中央高校の3年連続を越える最多連続出場となった。

 九州ブロック代表
(福岡県)久留米大学附設高等学校 2年連続3回目
「豆球~マメキュー!!~」附設高校演劇部・岡崎賢一郎作
2014年に「女子高生」で全国最優秀賞。近年は4年で3度の春フェス出場と九州を代表する高校としての地位を確固たるものに。
昨年は開催県代表として春フェスに出場しており、今年は九州地区代表として連続での出場となった。

 開催県代表
大阪府立東住吉高等学校 初出場
「いきもの図鑑」石橋春花作
日本初の芸能文化科が併置された高校。演劇部も2017年に念願の近畿大会に出場を果たしている。今年度再び近畿大会に出場すると開催地区代表として春フェスへ推薦された。

ここから先は

3,514字 / 1画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?