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【研修医のお勉強】お薬の情報をIF(インタビューフォーム)で調べる


薬剤情報調べ

あまり勉強が得意でない研修医なので、研修中もお薬のことを調べる機会は多数あります。それこそHOKUTOアプリであったり、できる時であればスマホで簡単に調べたりします。
ポイントは信頼できる情報源に辿り着くこと。
簡単にいつも使っている情報源についてまとめました。

IF(インタビュー・フォーム)

よく医学生時代から言われるのは、薬剤は添付文書が必ずついているので使い方を調べたければそれを参照するようにと教えられてきました。
しかし、2年目最初の産婦人科の研修中に指導医から妊娠中の薬の情報について聞いたとき「インタビューフォーム見たことある??」と教えていただきました。
恥ずかしながら、指導医の先生から教えてもらうまで、インタビューフォームのイの字も知らなかった不出来な研修医でした。
実際に薬のインタビューフォーム(以下IFで略します)を見てみると、添付文書に書ききれなかった細かい薬剤の情報が載っているので、とってもおすすめです。
簡単以下に箇条書きでメリット・デメリットまとめました
個人的には抗菌薬とかどの世代の薬だか添付文書みてもわからねいよ!!って時とかに調べるのがおすすめです

メリット
・詳細な情報あり(例;開発の経緯とかまで載っている笑)
・用法用量が事細かに載っている(どの疾患に何gを何mLの生食溶解し、何回で投与するかくらいまで)
・小児、妊産婦への投与に関する情報も
・薬理作用も細かく載っている
・血中濃度情報あり(BBB通過性、胎盤移行性、髄液移行性など)
・代謝経路も載っている

デメリット
・PDFなのでスマホで見るにはいちいちダウンロードされてしまう
・長いので情報を見つけるのにコツが必要
・基本的な禁忌、警告程度の内容であれば添付文書にものっているので簡単な内容であれば他の媒体を使ったほうがよさそう

本当はここの記事に中身貼りたいのですが、たぶん著作権の関係とかあると思うのでいくつかリンクだけ貼っておきます

●みんな大好きセフトリアキソンのIF

https://image.packageinsert.jp/pdf.php?mode=1&yjcode=6132419F1135

●誤嚥性肺炎によく使うスルバシリンのIF

https://med.sawai.co.jp/file/pr22_1361.pdf


HOKUTOアプリ

会社の回し者ではありませんが、とても助かっています。
研修医が処方することが多い抗菌薬の投与量の計算。あとは腎臓内科で使うFENaとかの計算。ガンマ計算などなど。ちゃんとした裏付けがあって、アプリ内で数値を入れれば計算までできてしまうので、ちょっと困ったときに大活躍です。以下に一応使っている機能まとめました。わたしも使いこなしきれていないので、もっといい機能あったらぜひコメントください
・ガンマ計算
・薬剤情報の簡単な検索(用法用量、効果)→添付文書よりわかりやすく記載されている
・各種スコアリング(FENa, ステロイド力価、累積毒性、cCreの計算など)
・たまに記事見てポイント稼ぎ

病棟の薬剤師さんに聞く

薬剤師さんには大変よくお世話になっています。
上のように調べてもわからないことは大人しく薬剤師さんに聞きましょう。ベテラン薬剤師さんに聞くとだいたい一瞬で疑問点が解消されます。
自分もコミュニケーション得意ではないですが、結局これが一番早い場合があります。病棟の方々とは仲良くしましょう。

P.S.

もし母体、授乳婦さんへの投与で悩んだりする場合は、日本のものより米国のLactMedのほうが検索しやすいようです。アプリにもなっているようなので、おすすめだそうです。


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