重賞考察【ヴィクトリアマイル】【京王杯SC】

ヴィクトリアマイル、やめにしよう。

いやいや、終わるんじゃねえよ予想書けやと少ない読者から罵声を浴びたような気がしたので真面目に書く。

以前から思っていた事なのだが、この短期間に東京マイルG1を3つもやる必要は何なのだろうか。
同じような展開と予想を重ねるのには些か面白味に欠けると感じる。
NHKマイルは外国産馬のダービーとして生まれた経緯があり現在では三歳最速決定戦として、安田記念は春期のマイル王決定戦、そして府中連続G1開催の最後を締めるといった意味で伝統と格式がある。

しかし、21世紀に新設されたヴィクトリアマイルにはどうにも東京マイルで実施しなくてはいけない事由を見いだせないのである。
名称も、秋にエリザベス女王杯としてイギリス王室を冠する競走をやるのに春にも若干の西洋かぶれを感じるヴィクトリアと銘打つマイル戦をやることにはエセ競馬右翼として不満が残る。

そこでヴィクトリアマイルを廃止し、新たに皇后杯(東京芝1800四歳以上牝馬限定)を開催するのはどうだろうか。
牝馬クラシックの条件を考えても

桜花賞 阪神芝1600
優駿牝馬 東京芝2400
秋華賞 京都芝2000

となり、1800であればいずれの勝ち馬も参戦しやすい条件となる。エリザベス女王杯が2200の非根幹距離ならなおさら、マイルと2000の中間である1800m戦にも需要はあるであろう。
古馬最高峰を決める天皇賞との繋がりもあり名称も皇室を冠したより威厳のあるレースとなる。

JRAの広報方、もしこの提言を目にしたならぜひとも御一考頂けないだろうか。

当たらない予想に飽きてついにレースそのものにケチをつけだしたと思われてそうだが、予想もちゃんとやる。

ヴィクトリアマイル
◎スカーレットカラー
○アーモンドアイ
△ノームコア
▲プリモシーン
☆ビーチサンバ
☆シャドウディーヴァ

本命はスカーレットカラー、緑のターフに深紅の赤絨毯を敷き玉座へのロングストレートを駆け抜ける。

府中牝馬ステークスでラッキーライラックを差しきった末脚は鉈のような切れ味で、レビューから50キロ以上増えた馬体はまさに鋼のようと形容できる。
エリザベス女王杯では陣営も認めた調整ミスもあって馬体を絞りきれず最後に足が鈍り、有馬記念は流石に敷居が高すぎた。
前走阪神牝馬ステークスでスタートで大幅に出遅れるも直線で馬群を縫うように伸びて最後は2着まで食い込んだ。陣営も失敗を踏まえ今回は最高の出来で臨めるとあり勝負気配は満点、岩田Jの負傷交代は残念でならないが関東の勝負師石橋Jへの乗り代わりは減点にはならない、牝馬は格より調子との格言もありここで勝負を賭けたい。

対抗はアーモンドアイ、G1最多勝利更新を至上命題とされた当馬だが昨年秋からとにかくツキに見放されている。
香港の政情不安から遠征を断念すると熱発明けの有馬記念を生涯最悪の惨敗、ドバイに遠征すると開催中止であえなくトンボ帰りとなった。
絶体能力の高さは認めるが1600は少し短いのでは?と踏むのが当方の検討である、能力だけでこのメンバーなら勝ち負けしてしまいそうだが隠れ海外帰りでもあり断然の人気となるのなら頭で狙うような道理はないのではないか?とここは二番手で評価した。

とにかくリピーターが目立つレースであって昨年の1.2着馬を嫌う理由はない、出来落ちもないとしノームコアとプリモシーンに素直に印を回した。

枠も鑑みて面白いと感じたのがビーチサンバとシャドウディーヴァの二頭。
ここがベスト距離で逃げる武Jが8枠に入ったこともあり内からスムーズに番手をとれる展開に持ち込めるビーチサンバ、牝馬の福永Jというのも加点材料か。
シャドウディーヴァは今年の東京新聞杯2着馬、プリモシーンの次点で降着になったとはいえ高松宮記念でもあわやを演じたクリノガウディーに先着したのも能力あってのことである、輸送もなくベストな舞台でこの人気とあっては買わない手はない。
二頭のうちいずれか、あわよくばセットで来るようなことがあればオッズもはねあがる。
あるであるでアルデバランステークス、好走を期待する

人気となるラブズオンリーユーは臨戦過程とマイルへの適正を考え、連勝中のサウンドキアラは大外枠に入ってしまったので今回は無印とした。

買い方は◎スカーレットカラー単勝と印を回した六頭の3連複ボックスで狙ってみたい。

京王杯スプリングカップ
◎レッドアンシェル
○グルーヴィット
△ライラックカラー

前走の大敗で人気を落としそうなレッドアンシェルの巻き返しに賭ける、昨年は重賞制覇でこのままスプリント界の中心となるのかと思われたがそこから態勢が整わず足踏み、復帰戦は鞍上が異変を感じレースをやめた結果の殿負けだが今回は追いきりも抜群で状態に不安はない、高松宮惨敗組が人気の中心となるが雨予報とあっては二の舞になることも十分に考えられる。
相手にようやくベストな状態を使えるグルーヴィット、前走出遅れて競馬になっておらず二頭出し藤沢厩舎の人気薄ライラックカラーを選んだ。

波乱も十分に期待できる前哨戦でまず景気よく当てて、女の戦いヴィクトリアマイルへと挑みたいところだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?