重賞回顧【NHKマイル】【新潟大賞典】【京都新聞杯】【プリンシプルS】

思い出す 競馬を始めた 頃のこと 
何だかんだで デムルメワンツー

NHKマイルカップ

◎ウイングレイテスト 7着

前残りの展開の中で4角18番手の位置取りの時点で勝機は逸していたが、最後に使った末脚は見事であり展開一つ、馬場一つで上位争いは可能であった。
距離はマイルより伸びた方が展開も向くと考えられ、ラジオ日経賞やセントライト記念に出走してきた時は迷いなく本命にしたい。

左回りの東京コースでも減点なしと分かった事も陣営からすれば収穫だったのではないだろうか、次戦も期待したい。


勝ったラウダシオンは9番人気の低評価を覆しての戴冠となった、三歳で安田記念を制した父リアルインパクトに初重賞、初G1制覇を贈った勝利は父同様に意外性を発揮した勝利であった。
前哨戦惜敗組が上位に入選する傾向があるNHKマイルであってもファルコンS組は勝ち馬シャインガーネットはそこそこの穴人気を集めたものの敗れていたラウダシオンまでは印が回りきらなかったが、朝日杯でも注目されていただけに侮れなかったということか。

それ以上に特筆すべきはMデムーロJの神騎乗に尽きる、スタートは五分だったが中枠から徐々にインコースへ進路をとると内枠で好スタートを切ったレシステンシアの番手を奪い終始マークし、最後の直線で捻じ伏せた。瞬発力勝負なら分があると踏んだ勝負師ミルコのまさに独壇場ともいえる素晴らしい騎乗だった。

筆者が競馬を始めた2016年頃では重賞ではとにかくデムーロJとルメールJを買っておけばいいといった状態でデムルメ馬券を厚く買ってよく儲けさせてもらったなとしみじみ思い出した。

最近ではルメールJの躍進が目立ち、他の短期免許外国人騎手にも押されがちなデムーロJだったがここにきて大阪杯ラッキーライラックにNHKマイルラウダシオンと往年の勝負強さを取り戻して来たように感じる。

敗れた二歳女王レシステンシアもこれしかないといった競馬であった、桜花賞の反動や直前の追いきりが不安視され筆者もパドックでどうにも馬体が寂しく映り最終的には無印にしてしまった。

スタートから今回は果敢にハナを切るとそのままペースを落とさず直線に向き勝ち馬には屈したがそのまま二着を守ったのは立派といえる、阪神JFでの圧逃劇をみるとこの春の三戦(チューリップ3着桜花賞2着NHKM2着)は陣営としては決して本意とは言えない結果であることは間違いない。


夏を無事に越して秋にもう2ハロン距離を伸ばし、秋香る満員の淀で三冠に挑むであろうデアリングタクトの前に最強のライバルとして立ちはだかる姿を浮かべつつ、他路線からの刺客にも期待したいところだ。

以下、予想を挙げた重賞レースを簡潔に。

新潟大賞典

◎インビジブルレイズ 5着

それまでの展開が嘘のように逃げた2頭がそのままワンツーで入線する展開となっては差し馬には厳しかった、そのなかで掲示板を確保したのは力をつけている証拠である。このクラスで目途が立ったことは夏競馬に向けて好材料である。

京都新聞杯

◎プレシオーソ 12着

〇アドマイヤビルゴ 4着

アドマイヤビルゴを疑ったまではよかったが流石に◎は狙いすぎてしまった、ダート二戦は綺麗な勝ち方をしていただけに本来の舞台に戻ればまだまだ上を狙える。ビルゴはこのコース、メンバーを相手にするには馬体が寂しく経験も足りていなかった。6億円ホースの意地は秋にみせてほしいところだ。

プリンシパルステークス

◎サトノフウジン 5着

先週の競馬で一番ガッカリしたのが当馬の失速であった、レーンJも早仕掛け気味だったが皐月で勝負にならなかったビターエンダーに全く抵抗できずの惨敗。筆者の期待が勝ちすぎていたのかもしれないがハマった時の足は少なくともオープン級はあるはずである、クラシック路線に乗れなかったのは残念だが動向は見守っておきたい。






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