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Global Running Day

6月1週目の水曜日はGlobal Running Dayという世界中の人と走る喜びを分かち合う日です。6月3日つまり来週の水曜日です。

何故この日なのかは、どこにも書いてませんので不明です。元々アメリカのナショナルランニングデーという名称だったのが気付いたらグローバルになってたみたいです。

https://globalrunningday.org/

ということで最近地味にハマっている「ZOOMラン」を紹介します。超簡単です。ZOOM繋いで走るだけです。カメラはオフにして、音声だけ。あとは雑談しながら走るだけです。

きっかけは僕もラジオ聞きながら走りたいけど自分の声なんか聞いて走りたくないので何か良い方法ないかなぁと。ZOOMつないだまま走れば良いんじゃね?と思って、昨年のMGCを一緒に応援したロッキーさん、マッスーさん、ポールさんの3人を誘って4人で試しに始めてみました。

走りながらは風の音を拾ってしまうのでイヤホンのマイクのところを布でくるんでマスキングテープでぐるぐる巻きにしたらいい感じでした。

普段30分程度しか走らない僕が余裕で1時間走れるし、1時間が一瞬で終わります。盛り上がりすぎてうっかり90分走ってしまいました。無意識に長時間走れてしまうので気付いたら足がヤバいことになりますのでご注意ください。

僕たちのメッセンジャーグループのやり取りです。楽しかった感じ伝わりますかね?

改めてZOOMランの良いところざっとあげてみました。

・ペースの違う人同士が一緒に走れる。
・長くても90分ぐらいで体力的に限界が来るのでサクっと終わる
・おしゃべりがメインなので自然と適度なペースになる
・走ってるから空白時間があっても気まずくない。
・ラジオ的に聴いているだけでも大丈夫
・意外と深い話ができる。ラジオでは言えないぶっちゃけ話とか笑

走りながらだと気持ちがオープンになるので、僕の仕事の相談を3人にしたり、陸上の話題についてどう思う?って話したり、すごく深い話ができます。一次会終わって仲の良い人たちだけでサクッと二次会いったときのテンションに近いです。

僕はランナーの端くれにも置けないような意識低い系なので底の厚い靴も薄い靴も持ってません。いい感じの時計も持ってません。そもそもランニングは値段が高いものが多いので良いやつどころか普通のやつにも手が出せません。良いやつは誰かが恵んでくれるのをじっと待ってます。ソーシャルゲームで言うところの課金しない系のランナーです。

アプリもタイムを計ると色々気になってしまうのでやめました。応援されて走るのも照れくさいし120%のチカラを出したくなってしまうので大会に出るのもやめました。松本マラソンも東京マラソン財団主催のハーフマラソン途中棄権。完走目指してゆっくりイーブンペースで走るなんてストレスフルな走りは性に合いません。全力でいけるところまで突っ込みます。

あと友だちと一緒に走ってみたこともあります。でもお互いのペースが合う人じゃないと上手くいかないので難しかったです。結局、朝起きて寝るときの格好のままサクっと2km-3kmテキトーに15分〜20分ぐらい走るのがちょうど良い感じに落ち着いています。

僕は走ることに関して長い距離とは無縁の世界で生きていくんだなぁと思っていたのですが、思いつきのZOOMランで、まさかの友だちとお喋りしながら走ることで走れてしまったのが自分でも驚きです。騙されたと思って是非やってみてください。想像の10倍楽しいらしいです。

もちろん人混みを避けるか、人がいなそうな時間帯に、あとは危ないので外の音も聞こえるようにボリュームも下げぎみで走ることをおすすめしておきます。

まだ上手く言語化できていないのですが、アプリ使ったりするオンラインの企画はなんか手触り感がなくて僕の中では物足りない気がしています。でもイヤホンつないで話すだけで、すごくアナログな温もりを感じることができました。

「20分以上走らないと脂肪が燃えない」説からの開放

僕の脳みそには、中学校あたりに教わった「20分以上走らないと脂肪が燃えない」説が深いところに染み付いていて、走るとなると最低20分は走らなきゃいけないんだ!マインドになっていました。

改めて走ることについて考えたときに「あれ?脂肪燃やす為に走っているんだっけ?」というそもそも論にぶちあたりました。その価値観、高校時代の自分には必要だけど、今はもうその考えいらなくないか?と。

そんな僕にNumber DOの宮藤官九郎さんの「走りながら書ければいいのに」って記事がブスっと心に刺さりました。タイトルにある通り走っていると良いシナリオが思いつく的なことが書かれています。そして一言「私は4km以上走りません

脂肪を燃やす→脳に良い→20分も走らなくて良い

脳科学者の茂木健一郎さんと早野さんとの対談でこんなことを茂木さんが言っております。

現代人は普段、常にパソコンやスマホなどを通して大量の情報に接している。そのため、多くの記憶が未整理のまま脳に残ってしまう。ランニングをしているときには、そのような情報機器から脳が切り離される。ゆったりと景色を楽しみながら走っていると、いわば走りながら「座禅」をしているような、すなわち「走行禅」とでも言うべき状態になる。デフォルト・モード・ネットワークの働きで、記憶が整理されて、気持ちもすっきりするのだ。

脂肪を燃やすには20分走る必要があるかもしれませんが、脳に良いことするなら3分でも良いらしいです。

以来あまり距離や時間に囚われないようにしようと思ってはいます。走った後のすっきりした感じは好きですし、走った日の方がメンタル的にも仕事もアウトプット的にも良い気がしていたのですが、実際に脳に良いみたいです。

ファイト一発しなくても、背中に翼を生やさなくても走れば良いんです。

競技者が知らなくて一般市民ランナーが知っていること

俳優の和田正人さんと早野さんの対談でのこと。和田正人さんは箱根駅伝にも出場し、実業団でも活躍された方でもありますが、競技者には知らないけど一般ランナーが知っている走ることの魅力を語ってくださいました。「走ってない時期って心が動いていないな」って感覚すごく分かります。

自分の仕事に生きるからと友達からすすめられて市民ランナーデビューをしたわけですが、毎日自分がなんとなく決めたコースを走っていると飽きてくるし、競技時代と同じであまり楽しくないなと最初は感じました。その後、半年間ほどジョギングを休む時期があったのですが、そこで初めて気づきました。あ、走っていない時期って心が動いていないなって。結論から言うと、ランニングって心の潤滑油なんですよ。ジョギングをしている日々の中では、心の感度がぜんぜん変わってくるんです。陸王というドラマ出演をしていた時期は、ガッツリ30km走った日もありますし、グラウンドまで行ってインターバルをする日もありました。しんどかったけれど、日常生活は比べものにならないぐらい充実していましたね。これか! 競技者が知らなくて、一般市民ランナーが知っているものはって、そこで気づいたんですよ。

疲れた心を癒やすために走ってみては?

僕の周りで都内に住んでいる人は、本当に自粛警察みたいな話があると聞きます。外に出るのが怖いと。都内在住の人と電話するとトーンが若干暗い気がするのが、気がかりです。実際「コロナうつ」の方が増えているようです。

多摩地区もちゃんと自粛はしていますが、そこまでピリついてはいません。むしろ毎日、川の音と鳥のさえずりをベランダ聞いてのんびり、子どもとも毎日遊べて、仕事もオンラインで完結できて郊外に住む人間としては、このライフスタイルは継続したいと思います。でも、そうもいかないだろうなと半分諦めています。

ちなみに東京の感覚が分からない人にお伝えしますと、僕たち多摩地区の住民は23区に行くことを「都内に出る」と表現をします。

緊急事態宣言が解除になり、少し出歩くことも可能になると思うので、自粛期間を頑張って耐えた自分の心を休ませてあげる為にも走ってみてはいかがでしょう。

とはいえ当面、正しく恐れる行動は必要だと思いますのでリアルでは会わずにZOOMランをおすすめしておきます。

お金もったいないのでサポートしなくて大丈夫です。笑