【トライアル2311】

あとかけら　痺れるあとかたのあまりにも致命的メモリーフラッシュ
ぱっと見ぱっと見ただけの目の前まばたくまでのありえりのボリューム
ゆったり言ったそばから破裂音ばかり終わらない限界ひかりまち
しかも皆目かもってもってのほか見当　一切なくなって見た目
形から入るにしてはシンプルに実寸大砂場
つけっぱなしなしっぱなし　つきよつうか　すばやさのとぎれのところ
しゃべってる月夜しゃべって通過する一息分　積んである話ばかり
ずいぶん骨の折れそうな見解で骨が折れる前ほどの感光
とびっきり長く長くハーフトーン　初夏晩夏《しょかばんか》　ひょんなひっくりかえりのことより
炎天上ひそかに話すため舌禍すみやかにあり　連打投影
ほどかれた今日も一日むすんでた気持ちの上の蝶番なら
見境の交互あれからあれまで接続のデジタルサイネージ
目撃に全脳ひらたく拡げんとするおもむろに眼球うつし
のこした指紋しぼんで痕跡のイメージに　プロジェクションマッピング
三度たび重なり辻褄　よぶんだと　早送りみたいな再起動
ときおり似ているものそよがせる　ときより　似ている含有量の眼力
これといった図星これといったら正気そのトレースのない可能性
三原色　それはそれは模写のみならず甘味サイズでの相思相愛
ばったり会ってしまう約束ばっかりでバイロケーションあそぶばかりの
ぬぬっとと血の気を引き　皮膚一枚あの根絶やしが出る頭ゆるめた
随分な雑踏に殺到して　しどころし　この位置に所定あり
どの言葉に甘えても言葉は甘くないって舌の上が確かめて　あつめて
どの痛覚どちらにしててもインスタントにインターネットしてるからには
密輸入の夕焼けは焼くための密輸出みたいな引火しゃぼん
時、同じくして念入りし念力が溺れないままする離脱する
あの散乱ちらばりの　なおさら　みすみす見のがしの正夢ぴったり
ころがりし球体ながら　いまなお　さながら暗転下の早送り
だべったりしながらドラマチックべったり　であれば　風化する最新であるとき
秘伝する真偽あらましあり　えない無理でも絶対あったか綺譚
案外と泡が泡立つような頭もっと皆目やりようありよう
ねむたくなるまでのレッスン　ニアリーのイコールその遊園地いようと
一刀両断いりまじり　突如とし　まぎれのなさの、この、全霊全霊
季節柄その真実味　とはいえ　噂なんといっても非公式
冬にも真冬にも冬未満　もたらすと　光速あの逆探知的な
手がかりの諸手めくれめ　とたんと　おおがかり細胞よせあえる
横抱きに扇風機してコンセントが路面を叩く音を聞きつつ
どの足元も悪く走馬灯の　どうって　とてもじゃない庭の珊瑚樹
あまいめガムが口の中あまいめ　つうかあ　なじみのおなじおまじない
手首まじり手首まじり文字いり文字いりこみ　過密窮屈
たいていの可能性　ひたしたり　可能世界の全てで空を見上げてる
なくなった過密もし　咄嗟し　もしくは目が覚めるだけの気味に生まれた
幽体の離脱で見逃し　なわけな　人工知能になりかわれたい
夏に見たかった名状　もとのが　そんなわけなさそうな無味から
あれからの直後そのわけ　てなわけ　海の頃に歩くに日和
月面の曲がりくねって余儀まがりなりの明るい月の日の雪の上
せいにするせいでせいので魔改造まともな会話のキャッチボールだ
ほしくなるほどの銀色　ほっして　ほっしで味がかってくる意味の見そびれ
黒歴史みんなの独り占め贋作にぎやか似せものレインボールート
ぬけてきた通り自在その次第ぬけ目なく不眠滞在

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