88.流ピアノの打ち込み方~ピアノの打ち込み方って200種類あんねん~
本記事はニコニコメドレーシリーズ Advent Calendar 2023に参加しています。
はじめに
おはこんばんにちは。88.と申します。
突然ですが、ピアノって良いですよね。ぶっちゃけピアノの音色だけあればメドレーは作れますし、ちょっと落ち着かせたいときとかピアノ鳴らしとけばそれっぽいですし、バッキングとしても有能です。
MIDI規格の1番目の音はピアノですし、まずはピアノだけで打ち込んでいく~なんて人もいるんじゃないでしょうか?(私だけかもしれません)
この記事では、私の備忘録も兼ねていろんなピアノの打ち込み+αをしてみました。正直「いや、そんなの当たり前だろ!」みたいなことばっかりで、毒にも薬にもならないとは思いますが、お時間あれば是非覗いてみてください。一緒に見て聴いてピアノの世界に浸りましょう!
あ、ちなみに200種類は時間なくて用意できませんでしたすみません!
ピアノを色々打ち込んでみる
1.まずは普通に打ち込んでみる
まずは、シンプルに打ち込んでみました。
使用曲は悶々ふぁんもおらんと強風オールバックです。(なんか耳コピミスってね?みたいなのは受け付けてません🙄)
2.オクターブにしてみる
左手(ベース側)にオクターブつけてみました!これをやるだけでどんなメドレーもそれっぽく聞こえるのでオススメです!
3.コードをつけてみる
今度は、コードをつけてみました。
G#M7 - Gm7(転回) - Cm - Cm
G#M7 - Gm7(転回) - C - C
G#M7 - Gm7(転回) - Gm7 - Cm
G#M7 - Gm7(転回) - Cm - Cm
って感じですね!私の好きなコード進行です。知らんけど。
正直、コードつけたらもう優勝です。好きなコードいっぱいつけていっぱいメドっちゃえ!しらんけど。
4.コードをアルペジオにしてみる
単純なコードに飽きてきたらアルペジオを組み込んでみましょう!
和音を分散させて弾く手法です。ここではさっき上で挙げたコードを下から順番に鳴らしてます。
例えばG#M7だとラ♭→ド→ミ♭→ソの順番をループさせて鳴らしています。
Cmのような3音しかない場合はド(低)→ミ♭→ソ→ド(高)といったように、ルート音のオクターブ上を使っています。
5.アルペジオの音を伸ばしてみる
アルペジオですが、そのまま打ち込むとどうしても打ち込み感が強くなってしまいます。なので、より弾いてるっぽく見せるために、音を伸ばしましょう。
こだわりというか個人的な意見ですが、すべての音を伸ばしきってしまうと、音が多すぎて微妙な感じになっちゃうので、真ん中らへんの音は途中で音を切ってもよいと思います。
6.サスティンペダルを使ってみる
んな音を伸ばすとかやってられっか!って方はサスティンペダルというCC(コントロールチェンジ)を使うとよいかもです。サスティンペダルは音を伸ばす機能があるので、これを使うと、さっきの打ち込みと似たような音が手軽に再現できます。
まぁ、6.と音は若干違いますが、そこは好みかなと思います。
サスティンペダルがONになっている間、音は伸び続けるので、ずっとONのままだと他のコードの音とぶつかって音が汚くなってしまいます。なので、コードの分かれ目には必ず一度サスティンペダルをOFFにします。
まぁ、コードの分かれ目以外にもサスティンペダルをONにする場面はいくつかありますが、ここでは割愛します。
7.コードのタイミングを崩してみる
慣れてきたら、今度はコードのタイミングをずらしてみます。
どうずらすかは、勘です。なんかいい感じになるまでずらしたりずらしたりしてみましょう。
8.右手にハモリを入れてみる
いい感じのコードとタイミングが作れたら、今度は右手(メロディ)の音にハモりを入れてみます。
基本的にはメインの音の3度、5度、7度の音をいい感じに付け加えます。いい感じじゃないなって思ったら他の度の音に変えてみたり、そもそもつけないってのも手だと思います。
個人的な使い方を述べますと、短い音は基本的にハモりにしないです。逆に長い音には和音を使ったりします。あとは――、まぁ適当です!
9.閑話休題 好きに打ち込んでみる
ここで一旦休憩!私の好きな感じに打ち込んでみました。
私がキーボードやピアノでバッキングを弾くときによく使う手法?打ち込みです。なんか手癖でこれ弾いちゃうんですよね。
10.なんかいい感じにコードを入れてみる
コード部分にいっぱい音を入れてみました。私ボイシングとか全然わかんないんですけど、なんかルートに一番聴かせたい音置いて、あとはなんかいい感じになるように音を置けばいいのかなって思ってます!詳しい人!キミが記事を書くんだよ!
11.音のタイミングをずらしてみる
ピアノってのは、本来手で弾くものなので、完全にすべての音が同時になるわけじゃないんですよね。なのでそれぞれの音をちょっとずつずらして音を配置すると、よりリアルなピアノになると思います。
個人的な打ち込み方だと、和音を鳴らす場合、低い音ほど音が鳴るのが早く、高い音ほど音が鳴るのが遅い、みたいな打ち込み方をします。もちろん弾き方によっては高いほうが先に来る場合や、右手と左手で別々に考える、という考え方もあるので一概には言えません。
12.クリシェってみる
半音ずつ下がるの大好きなので、クリシェにしてみました。
まぁ、なんでも当てはめりゃいいってもんではないんですよね。その時々で合う合わないがありますので、なんか微妙だなって思ったら引き返すことも大事だと思います。
13.叩きつけるイメージで打ち込んでみる
完全感覚Dreamerって感じで感覚で打ち込んでみました。叩きつけるイメージでおおよそ人には弾けない(こともない)感じにしてみました。
ピアノで和音連続でダダダダって来ると、なんか圧がありますよね。
この打ち込みは後に使用するので覚えておいてください。
14.壮大な感じを出してみる
今度は壮大な感じを狙ってみました。左手(ベース)が高低を行ったり来たりすると壮大感が出やすいです。多分。
説明すると多分こんな感じで打ち込んでます。
水色のアルペジオで上げ下げを2回行う。これが通常アルペジオとして。
緑はちょっと緩やかに落ちていく感じ。
オレンジで2回下げた後に、1小節使ってゆっくり上げていき、
青色で上下に振り回したあと、最後に桃色で上から落としていく。
みたいなイメージです。まぁあくまで私の個人的な考えなのでもっと好きに打ち込んで良いとは思います!
15.右手のベロシティ弄ってみる(弄る前)
ベロシティで強弱をつけると、より良い感じになります。
まずは、先程の13.の例を元に、右手だけのベロシティを付ける前をお聞きください。
16.右手のベロシティ弄ってみる(弄った後)
ベロシティを調整するだけでいっきに本物感が出る気がします!(気がするだけ)
どうやるの?って言われるといい感じに、としか言いようがないですけど、個人的な経験から言うと、連続する音の2音目はベロシティが小さめな気がします。単に私がよわよわな指力だからかもしれませんが。
17.左手のベロシティ弄ってみる(弄る前)
お次は、左手(ベース)側をお聞きください。
18.左手のベロシティ弄ってみる(弄った後)
これまた完全に個人的な意見ですが、短い音がたくさん連続するときは弧を描くようにベロシティを打つことが多いです。一方4つくらいの連続した音が並ぶときは波打つような感じでベロシティを打つことが多いです。なんでこうしてるのかと聞かれると、こうするとリアルっぽい気がするからです。
19.ベロシティ弄ってみる 両手
13.と比較してどうでしょうか?若干音が柔らかくなった気がしません?
こんな感じで、細かくベロシティを弄るとより繊細さが出せるのでオススメです。
ここで、ピアノを習ったことがある人向けにちょっとだけ追記すると、ピアノを弾くときの運指を考えてベロシティを変えたりすることもあります。下の図はなんとな~~くの運指ごとのベロシティ割合です。ほんと適当です。
基準とかはないので超曖昧ではあるんですが、だいたい人差し指と中指が一番ベロシティ強めで、小指と薬指はベロシティ弱め、親指は臨機応変に小指よりは強め、という感じで打ち込むことがあります。
これをすることで音が格段に良くなる!っていうわけではないですが、これをすることで、なんか音が良くなった気がします。
20.リリースカットピアノにしてみる
最近だと、リリースカットピアノってのが流行ってますよね。
リリースは、鍵盤を離した後音が消えるまでの時間をあらわしています。
その特徴は、めっちゃ短い音を入れても後に響かないので、細かい音を入れ放題ってのが良いところだと思います。
21.儚げなイメージで打ち込んでみる
儚げなイメージで打ち込んでみました。
作り方としては、音の流れというか盛り上がりみたいなものを一本の線を描くことですかねぇ(適当)
あとはアルペジオとベロシティで頑張ります。
22.リバースしてみる
リバースピアノにもしてみましょう。
まずは両手をリバースピアノしてみましたが、全部リバースにすると微妙な感じがします。
リバースピアノは効果音的な感じで一部に特徴づけたいときに使うのが効果的かなと個人的には思います。
ちなみに、スタワンで打ち込んだものをそのままリバースしたいときは、ノートをミラーを選択して
ノートを上下にミラーを選択後、
ミラーしたノートに対して「選択をバウンス」し、
出力された音源に対して「オーディオを反転」を適用するとできます。
スタワン以外はわからないので頑張って調べてください。もっと早いやり方あったら教えてほしいです。
23.左手だけリバースしてみる
左手(ベース)だけなら、リバースピアノはありかなと思います。ただ使いすぎるとクドいので、程々が良いかなと思います。
24.儚げなイメージで打ち込んでみる Part2
今度は微妙に違う感じで儚げな打ち込みをしてみました。
21.とは微妙に違う打ち込みです。ちゃんと一から打ち込んでます。
こういう打ち込み方ってほんと無限にあるんですよね。
25.アルペジオをリバースしてみる
さっきの儚げな打ち込みをリバースしてみました。アルペジオを含めた左手(ベース)をリバースすると、どうなるのか。
結果、ただコードじゃーんってやってるリバースピアノより、アルペジオをリバースしたほうが、なんか深みがある気がしますね。リバースピアノも奥が深いのでぜひ沼ってみてください。
26.ピッチを弄ってみる
シンセだとピッチベンドを弄ることってよくあると思いますが、ピアノってあんまり弄らないですよね。だって実際のピアノでピッチベンド弄るって、それもう調律しながら弾いてるのと同じですもん。
それはそれとして、長い音に対して徐々にピッチを下げてみると、いい感じになります。
27.ピッチをずらしてみる
全体的なピッチを微妙に下げてみました。ピッチ下げただけなので、そこまで気にはならないと思いますが、絶対音感とかもってる人はアレ?ってなったりするかもしれません。まぁ打ち込みとはあまり関係ないですが、なんかピアノの打ち込み飽きたなーってときには、ピッチ弄ってみるのもどうでしょうか。
28.さらにピッチをずらしてみる
右手を基準から少し高め、左手を先程と同じく低めに、両手でそれぞれ違うピッチにしてみました。壊れたピアノ感があって私は好きです。音がぶつかってるのがなんとも言えない感じを表現しています。
29.もっとピッチをずらしてみる
ピッチの上げ幅/下げ幅を限界まで高めてみました。ピッチを変更すると調が変更してます。これはちょっとやりすぎたかもしれないですね。
でも、むりやり転調するときには良いかもしれません(無理)
30.14にベロシティ追加してみる
14.にベロシティを追加してみました。この打ち込みがお気に入りなので。それだけです。
31.遅くしてメロディ改変してみる
次はBPMを弄ってみましょう。遅くするついでに、メロディもちょーっと改変してみましょう。
こういう遅めの打ち込みで、凝った打ち込みめんどくせぇなぁって思ったときには、ベースのコードを短く打ち込んで、スタッカート風にするとそれっぽく聞こえます。
ただ、こういう風にメロディのタイミング等を改変させてしまうと正しく歌えなくなっちゃうのが難点ですね。インストとして聴くなら良いんですが。
32.メロディを跳ねさせてみる
メロディを跳ねさせるとだいぶそれっぽくなります。
33.閑話休題 好きに打ち込んでみる part2
ここでちょっときゅーけー!
好きに打ち込んでみます。こういうのすきですよね?私もすきです。
BPMが遅めならではの打ち込みって感じで、すきです。(語彙力)
34.クリシェってみる part2
クリシェがすきなのでクリシェ+好きなコードで打ち込んでみました。
後半のコードがすごくすき。
35.速くしてオクターブにしてみる
今度はBPMを速くしてみます。BPMが早いとテンションも上がりやすく、メドレーとしてはすごく勢いづいたものになっていいですよね。
また、BPMが速いとオクターブ奏法が結構効いてくる気がします。
36.速いアルペジオにしてみる
BPMが早い状態でアルペジオにしてしまうと、一つ一つの音が速すぎてよく聞こえなくなり、ごちゃごちゃした感じになってしまいました。
早いときにはあまり有効な手段ではないのかもしれません。
37.速いアルペジオを改造してみる
どっちかというと、オクターブ奏法の改造になってます。
オクターブの安定感を残しつつ、16分音符を挟むことで若干わちゃわちゃした感じになっています。
38.わちゃわちゃにしてみる
わちゃわちゃ系によくありそうな感じで打ち込んでみました。
基本の音を低い音で出しつつ、裏打ちでコードを弾くとそれっぽくなります。速いからこそ映える気がします。
39.三拍子にしてみる
そろそろネタが尽きてきたので、拍子を弄ってみます。
基本的に1拍目と2拍目は弄らず、3拍目4拍目を圧縮してなんとか辻褄を合わせてます。4拍子を3拍子への変換は割とやりやすいですが、3拍子にするとやっぱりちょっと無理矢理感が出てきちゃいますね。
40.変拍子にしてみる
逆に伸ばしてみましょう。今度は3拍+2拍の拍子で打ち込んでみました。
まぁ変拍子にする必要ある?って聞かれるとないですけど、変なメドレー作りたいときにはいいんじゃないでしょうかね?(適当)
41.音源を変えてみる(Grand 3)
そろそろ思いつかなくなってきたので、最後に音源を変えてみます。
音源を変えるだけで一気に雰囲気が変わることがあるので、なんか微妙だなーって思ったら音源変えてみるのも一つです。ピアノ音源もピンキリで無料音源から有料音源、サンプリング音源からモデリング音源と幅広く存在していますからね。
今回使用したのはGrand 3というSteinbergのピアノ音源です。
42.音源を変えてみる(Piqnoteq 8)
私の愛用してるpianoteqでも聴き比べてみましょう。
なんかエレガントな感じの音が出てますね!すごくお上品です。
43.おまけ 音律を変えてみる(ピタゴラス音律)
ちなみに、pianoteqは音律も変更することができます。これはピタゴラス音律。理論的なことはさっぱりですが、なんか音が違うらしいです(素人なのでわからない)
マジで細かく調整したい人はこういうのも調整してみるのもありかと思います。
44.おまけ 音律を変えてみる(純正律)
こっちは、純正律。聴き比べると、「あぁ……確かに違うな?」ってのがわかるかと思います。
45.音源を変えてみる(Splendid Grand)
「結局、有償音源が物言うんでしょ~」って思う人のために、私が過去に使っていたフリーのピアノ音源でもいくつか流してみたいと思います。ちなみに、1~40はスタワンの付属音源Presenseです。
ちょっと音がツンツンしてる感じがしますが、フリーでこんだけのクオリティ出せたら十分でしょう。
46.音源を変えてみる(Salamander Grand Piano)
過去によく使ってたピアノ音源です。
さいごに
いかがでしたでしょうか?一部打ち込みとは関係ないものもありましたが、存分にピアノを楽しんでいただいていれば幸いです。
私が思いつくだけでもこんなに打ち込み方があるので、ピアノの可能性はきっと無限大なのです!
さぁ、みなさんもピアノのメドレーを作りましょう!(他力本願寺)
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