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Standing Over

2018.4.27 sat

文京区にある【まちの映画館さきちゃんち】に行ってきた。
さきちゃんちは「お友達の家に行く」感覚で行ける場所。まちの人たちが共有する「おうち」のこと。
子ども、子育て、地域、多様性などのテーマを中心に映画館を上映している。
初めて行ってみて、ここは子ども達や子育てに悩む人々が気楽にくつろげる空間だ、と感じた。
自分の居場所や人との繋がりを感じられる場所をさきちゃんちはずーっと実践してるんだっていうのをその場で感じられたのが嬉しかった。

観た映画は、Standing Overという映画。
点線内は紹介文のコピペです。笑
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映画詳細:主演に秋月三佳、遠藤新菜を迎え、若いレズビアンカップルの心の変遷を描いた劇映画。注目株の戸塚純貴や渡辺真起子、渋川清彦が脇を固める。第27回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で上映され、高い評価を得た。監督は「わたしの自由について SEALDs 2015」の西原孝至。
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この映画は様々に絡み合う社会問題が溢れすぎていた。未成年(多分)の女の子2人の恋愛。2人に立ちはだかる壁は分厚く大きく、不透明なものだった。でもこれは映画だから起こっているものではない。現実に起きていること。
男女の関係差や欲望にまみれた汚いお金の存在を改めて感じて、すごく悲しかった。無力感もあった。

13人に1人がセクシュアル・マイノリティだと言われていて、これは『佐藤さん』や『左利きの人』と同じ割合だそう。
私の大切な友達の中にも何人かいる。
話してくれた時に『私に話してくれてありがとう』と言ったことを思い出した。

【あれ、、ありがとうって変じゃないか…?】

セクシュアル・マイノリティであることはシークレットにするのが当たり前というそんな貴重な話をしてくれたから感謝した、と過去の自分を振り返った。
私が異性愛者であることを勇気出して誰かに打ち明けることはないのに、同性が好きだとか、そういう気持ちは抱かないとか、他にも20種類ほどあるセクシュアル・マイノリティだったら、公表する必要があるのか………???
『私はそこに不公平さを感じる』っていう言葉を聞いて、自分のこのモヤモヤは【不公平さ】を感じているからなんだ、とも思えた。

レイプされて妊娠し、中絶手術をしてるシーンは心に刺さった。話で聞くことはあったけど映像で見るのは初めてだった。衝撃が大きい。体を守れというのはそういうことかと。

多様化多様化って毎日聞く言葉。色んな人がいて当たり前って思うことが当たり前。(ここでは当たり前を存分に使いたい)自分は1人。あなたも1人。それぞれにしか生きられない一つひとつの人生がある。同じ考えの人も違う考えの人もいる。
その差に拒否反応を起こす前に立ち止まってみよう。

【知らないことは悪いことじゃない】
【違うことと嫌いなことは一緒じゃない】

今まで自分が知らなかったことは、自分との違いになり、それに対して【嫌い】と似た気持ちを感じることもある。
果たしてそれは【嫌い】なのか?
知らないっていう分からないことは不安という名の恐怖だから、ただ無意識に怖いんじゃないのか?
嫌いになる前に、少し知ってみる。
色んなことを知る方が楽しいなーって思った。
知識が多いと選択肢が増えて可能性も広がるのと一緒で。

どれだけ情熱や技術、知識をもっていても今すぐ社会は変えられないけど、【社会=人の集まり】だから人が変われば社会は変わる。

自分が変われば周りの人が変わる。

それを信じて祈りながら頑張っていきたい。

私には、まだたくさんの夢がある。

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