“エモい”を表現してほしい

エモいで片付けずに、言葉に表すことが
真のエモいだと思うのだ。

エモーショナル(emotional)とは
喜怒哀楽などの強い感情。情動。
“新明解国語辞典第七版より”と記述されている。

とてもよい言葉だと思う。この一つの単語だけで、

「私、猛烈に感動しました。」
「僕、今とても怒っています。」
「ウチ、最高に嬉しい。」
「俺、いま死にそうなくらいつらい。」

が略されるからだ。

だけど、“エモい”という言葉だけで、片付けないでほしい。

みんなが何をどう感じて、心を揺さぶられたのかが私は知りたいのだ。

「#夕陽#エモい#空#綺麗」
だけじゃなくて、
「初めて失恋した時も、
皮肉なくらいに綺麗な夕陽だったな……」
って言われた方が私からすると十分に心が揺さぶられる。

「この人には夕陽に、こんな思い入れがあるのか……」と、その人の裏側も見えるし、その人の気持ちにも寄り添い、共感ができることだってあるからだ。

決して誤解してほしくないのは“エモい”という言葉だけではダメ。というわけではないのだ。

“エモい”をより実感させたいときほど、自分の思いを文章にしてみせてほしい。ということなのだ。

平成の終わりがけに流行り始めた“エモい”という言葉。本当にとっても便利ね。そして、便利な言葉が新しく現れたことが、私はとっても嬉しい。

ただ、それに甘んじてあなたの中の気持ちを、形にすることをやめないでほしい。自分の中の“エモい”をきちんと説明すること、その文章こそ、真の“エモい”だと思うのだ。

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