鏡よ鏡


鏡を見るたびに、写真に映る自分を見るたびに「醜いなあ」と思う 足りない背丈に、身体中にまとわりつくぜい肉、左右非対称の目に、だんご鼻、何もかもが醜い


お菓子をくれた祖母に「太るからいらない」と言うと、もう太ってるじゃんと言われて、この前は知らない飲み屋の店員に太ってると遠回しに笑われた


あなたが一番可愛い、という母のお決まりのセリフは「痩せてた頃はもっと可愛かった」「もう少し痩せたらいいのに」


言葉の枷が自分の中で積もっていく


醜い自分を見るたびに掻きむしって全てを消したくなる


痩せたらいいし整形をしたらいい


それなのに努力すらしない自分が憎たらしい


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