2019下半期に観た映画

 ほげぇ!2020年5ヶ月終わってるのにこんな記事あげちゃう!

 いっぱい映画を観た半年でした(当社比)。備忘録も兼ねて感想をつらつらと書いていきます。深い考察も何も無いただの感想です。物語の核心に触れまくるネタバレがある上に言いたい放題なのでご注意下さい。あと私の感覚はおそらくマイノリティです。こんな感じ方する人いるんだ位に読んで頂けると嬉しいな。

チャイルド・プレイ

 かの有名なチャッキーの映画のリブート。設定が一新されているので、古臭さは一切感じられませんでした。その新しい設定とキャラクターデザインの組み合わせが最高。現代版呪いの人形として素晴らしい出来だと思う。チャッキーがね、ファービーを髣髴とさせる気持ち悪いと可愛いの谷間の顔してて、声がおっさんで、性格はヤンデレで、最高。そしてチャッキーの歌が最高。

 背筋が凍るような怖さじゃなくて元気な怖さなので、ビールとつまみ用意して笑いながら観ると満点ではなまるつけたくなる痛快ストーリーです。観た後元気になれました。電飾に絡まったクソ男が草刈機に巻き込まれるシーンはちょっと笑っちゃったよね。気持ちがよい。

 この映画とITのお陰で、ホラー映画のショタが大好きな事に気付けました。ショタが怯えてる描写のあるホラー映画があったら教えて下さい。シャイニングは狂ったように見てます。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

 ドラクエやったの4だけだし……と思って観に行くつもり無かったんですが、みんながクソ映画クソ映画言うから気になって観に行ってしまった。キャラクターが随分メタい事言うな?と思っていたらまさかこんなことになるとは。ラストでゲームのファンをボコボコにしたという点で素晴らしくクソだとは思います。あのラストさえ無ければそれなりによいファン向けの映画だったとも思うんですが。キャラデザはドラえもんで話はダイジェストだけど画面綺麗だし。

 なんでドラクエでこれをやったんだろう。レディ・プレイヤー1でやったネタじゃん。もっと遡ればマトリックスでも見た。使い古された意外性を何故ねじ込んだのか理解に苦しむ。

 複線も何もなく説明を全部喋らせてたの何これ?って思いましたが「ゲームだから」で全部片付けられちゃった。でもあの主人公のゲームに対する姿勢に腹が立ちました。ロボット追加ってなに?お前初回プレイからトーマスMOD入れる感じの人?ドラクエに思い入れないでしょ??って思いました。

 あとなんであの主人公(ドラクエの主人公ではなくこの映画の主人公)を実写でやらなかったんだろう。あそこ実写だったら少なくとも「お前も3DCG映画だけど(笑)」とは思わなかった。何もかも中途半端で気持ち悪い映画だった。何を伝えたかったのかな。ゲームに夢中になった時間は無駄じゃないよ?ってゲームやらない人に煽られてもね……一周目からトーマスMOD入れる人はちょっと……

ミュウツーの逆襲 EVOLUTION

 アニメ版何度も観てるのでまぁ。何度見ても感動!って言ってる人の感性、素直に羨ましいです。

 遠景の人物がわきわき動いてたりするのはよかったな〜。しかし名探偵ピカ様の後に見ちゃうと質感の差が……方向性違うとはいえ……。

記憶にございません!

 新宿で終電逃して始発までの時間潰しで観ました。政権批判とかの思想を頭から抜いて見たら面白いんじゃないかな。ご都合展開コメディだし。しかし全体的になーんか予算少なかったんだろうなーってのが透けて見えて悲しい。会見の壺花の活け方(アメリカ国旗に色合わせたのはわかるけどその場でその花材でその密度?)といい吉田羊の居たマンション?ホテル?の一面ガラス窓の部屋のクソデカソファどーん!カスティリオーニのアルコランプボン!ボン!は美術の人の意図がわからなすぎて眠気吹き飛びました。アルコランプ過激派なので……。アイアンマンのトニーの家のアルコランプは空間に合ったコーディネートで大好きです。

 普段邦画とかTVドラマとかほとんど見ないので初めてのディーン・フジオカだったんですけど一人だけ演技浮いてて不安になりました。

ジョーカー

 美術とか、音楽とか、構図とか、色とか、ライティングとか、衣装とか、演技とか、映画技術のすべてが!!好み!!!写真とか絵が趣味の友人達にめちゃくちゃ薦めた。

 ストーリーは意外性が無い事が意外だったのかな。多分。……アカン、アカン、アカンアカン!ああああああ!!!!!!!アカンアカンアカン!!!!!!!あ〜〜〜〜〜って感じじゃないですか。薬切れてから幻覚と妄想の境目ぐちゃぐちゃになって吹っ切れていくの悲しくも気持ち良かった。暴動の事故でパトカーに寝かせられて、誰の手も借りず一人で立ち上がるのを期待されるシーン、孤高ではなく孤独って感じで地獄ですよね。しかし、全てはアーサーの妄想だったらそれもまた恐ろしい。ストーリーがアーサーの主観に寄って進むから嫌でも感情移入しちゃうし観た後凄く落ち込んだ。

 ホアキン・フェニックスの演技が本物過ぎてきつかったのもあるかもしれない。

時計じかけのオレンジ

 TOHOシネマズの午前十時の映画祭で観ました。過去の名作が映画館で観れるのありがたい。

 ジョーカー観る前にアマプラで観て意味分かんないけどインテリアめっちゃかわいいし世界観おもしれーガハハってなってたんですけど、ジョーカー観た後だと180度解釈変わりました。倫理とか人間の内面についてしばらく頭の中ぐるぐるしてた。結局インテリアとママかわいい!で終わるんですけどね(頭がわるい)。

IT THE END “それ“が見えたら、終わり。

 ホラーというかファンタジーとかアドベンチャー?それぞれの闇を抱えた子どもたちが成長して、甘酸っぱい青春の続きを……したのか……?汗だくおばあちゃんの印象が強すぎる……。気持ちよく完結して良かった(死んだメンバーから目を逸らす)。

 父親に性的虐待を受けて育った女の子がDV夫に捕まってるの闇だけどあるあるなのなんでなんだろね。そういう相手に惹かれるのか、そういう人間に捻じ曲げてしまうのか。

ドクター・スリープ

 映画シャイニングの続編じゃなくて小説ドクター・スリープの実写映画化だと思って観ればまぁ。私はキューブリックのシャイニング好きすぎてコレジャナイになってしまった。だって!予告で!シャイニング感ゴリ押しだったじゃん!!最初からおっさんと少女バディの異能力バトルものだよって言ってくれたらそういう気持ちで観れたのに!!ホテルの人大集合シーンはギャグでしょ……

HUMAN LOST 人間失格

 野毛のとこだ〜ってなった(神奈川県民)。タイトルに人間失格入れる必要あったのかな。

 この手の作品に出てくる権力だけ持った生にしがみつく老害、どいつもこいつも同じでつまんない。もういっそ変形合体して宇宙に飛んでいって地球の第二の衛星になって欲しい。

その他アマプラで見たもの

デビルマン

 実写の方です。みんながクソ映画クソ映画言うから気になって見た。漫画のデビルマンの熱狂的なファンだったらブチ切れてたけど、親戚の床屋に置いてあるのを幼少期に読んだきりの私としてはネタまみれで面白かったです。鳥肌実が田んぼ走ってるシーンだけでも全国民に見て欲しい。全体的に意味不明で、こんなものでも話として成立したとみなされるなら自分の同人誌も大丈夫だな!と元気づけられました。

 結局海のシーンで登場した海女さんに何の意味があったのかわからなくて理由を探し続けています。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

 友人に時間の無駄だから見て欲しいって言われたので見ました。なんでみんなあんな喋り方なん?

ロリータ

 ロリータこんな可愛かったらロリコンにもなるよしょうがないよねって見てたのに、最後気持ち悪……ってなった。冒頭と最後の洋館の美術が最高。

タクシードライバー

キング・オブ・コメディ

 2本ともジョーカー観た後に見たので、ジョーカーで見た!ってなりました。ジョーカー観る前に履修すべき映画だった……。

 わかる人が見れば怖いし、わからない人が見ればわからないんだろうね。上映当時の情勢を考えると衝撃的な作品だったんだろうな。

マザーハウス 恐怖の使者

 邦題どうなのこれ。ホラーっぽいけどホラーじゃないです。民俗SF(?)。後半の謎解きカタルシス気持ち良かった。民俗っぽい要素出しときながら回収してないのは考察してね〜って事なのかな。

羊と鋼の森

 ピアノの調律フェチなので興奮しました。口の中よだれでびちゃびちゃになりながら見ました。原作小説の空気が好きだけど、音叉のポーンと調律のジャーンって音が実際に耳から入ってくるのは映画の良い所。

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