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東京からアクセスしやすい富士山満喫ハイキング


富嶽十二景とリニア実験線を辿るハイキングをしてきた。

今回歩いたのは


このコース。
四方津駅からスタートし、終点は初狩駅とした。

これやろうかと思ったのは
予定した奥多摩長沢背稜満喫コースが積雪がすごいことになっていたからだ。
今シーズンは雪が多い。

年末年始、年始すぐ、そして2月初旬
とどこに行っても雪山。
雪で足を取られるし、トレランシューズで歩いてると足はいっつもびしょびしょだし
もう乾いた道を歩きたいんだぁ(結果として雪残りでこうなったんだけども)
というわけで奥多摩は中止。
だらだらと地図を眺めていたら

リニア実験線…?
リニア実験線てなんだ!
楽しそうじゃないか。

そういうや相模湖の先って東海自然歩道はあれど、
上野原〜大月市辺りってあんまり情報聞かないし
歩いたことないよなぁと思い立ち
さささっとルート計画をして出発。
食料は大丈夫だ。奥多摩2泊3日のつもりで用意してたから。

思いつきで始めたため、スタートが遅く四方津駅に10時半に到着。
高柄山を目指して歩く。
駅から登山道までは20分もしないうちに着く。
駅からアクセスが抜群に良い。

今回のルートは、要所要所で駅に降りるエスケープルートがある。

ビバークしつつ2泊3日して歩こうかと、食料は2泊3日分。
水は3L。途中街に降りての補給スポットもあるので十分。

この辺は町並みが少し古くて、いい意味で田舎町。
ノスタルジィを感じる。



民間の裏から始まる登山口。
げげっ
早速雪が残ってる

仕方ないかぁと思いつつ、歩き始める。
気温は暖かく5℃前後

メリノウールタイツに短パン
メリノウールロンTにウィンドシェル
で歩き始める。
既に暑い。

一気に200mから800mに上がる。
これはなかなか…。

でも来ちゃったもんだから歩くしかない。
なぜか登り始めは頭の中がぐちゃぐちゃする。
あー家で寝てれば足びちょびちょにならずに酒でも飲んでたなぁ
とか
歩いているうちにそんなことは忘れる。


少しのトラバースに心をホッとしつつ、
なんだよ登んのかよ!
とブツブツと頭の中で独り言をしながら、見晴らしのいいところに着いた。

「御座敷の松」
昔ここに生えてた松の木に武田信玄公が座ったんだって

ちなみに人とは一人もすれ違っていない。もうそろそろ12時だ。

ずいずいっと歩みを進める。
なかなか斜度がキツい。
道は広く、踏み跡があるので登山道かどうかはわからないが踏み跡を頼りに歩いていく。

すれ違わないが踏み跡はついている。
いつ通ったものだろうか。
歩いている当日はど平日金曜日。

林道との分岐に差し掛かる。
崩落があるらしく看板が出ている。

本の落とし物か、ビニール袋に包まれてわかりやすいところに置かれていた。
「小屋番三六五日」
なんだか気になるタイトルだなぁ。
出版社は山と渓谷社
気になる…

メリノタイツに短パンはすこぶる調子が良い。
なぜ今までロングパンツにこだわっていたのか。

雪は深いところで30cmほど残っていて、この時点で靴の中はびしゃびしゃ。
懲りずにメッシュの靴で来ている。

メリノウール生地の防水靴下か
インナーライナーの靴下でも買おうかなぁと思いつつ
メリノウールの靴下にメッシュの靴でこれまでなんとなしに歩けているから仕方ない。

秋山温泉に抜ける登山道もあるようだ。
あぁ、温泉に入りたいナァ…

この辺の山に来たのは2020年の9〜10月ごろぶり。
やっぱりこの辺の山域は、登山道?と思ってしまうような道が点在しているのかな。
なんだこれ。
ヒィヒィ言いながら登る。

時刻は13時
お腹が空いたので、少し腰掛けて行動食でお昼とする。
道端で休憩。
なかなかしんどいなぁ

段々と岩岩してきたようなところを通り、急に開けた。
鳥屋山近辺。

歩みを進めると、水場看板。
ここから梁川駅に降りることができる。
日帰りだと程よい散歩コースだ。

またまた急勾配の登りを経て、もうすぐ倉岳山
山梨百名山らしい

いやしかしこれキツいなぁ

えっちらおっちら雪が残る道を登り下り登り下り。
登るなら下らせんなよ!と思いつつ、ようやく着いた倉岳山。
富士山の景色がすごい。

僕はここで、この道を
「富嶽十二景リニアトレイル」と名付けようと密かに思い始めていた。
勝手に。

高畑山に着くとまた素晴らしい富士山の眺め
色んな角度から楽しめるそうだ
このコースは富士山が十二単を纏ってるかのようにさまざまな風景が見られるらしい

倉岳山から高畑山まではこれまでに比べると穏やかな道ではある。
アップダウンは細かいけど。

そこから先へ進む。
途中途中見える山並みが素晴らしい。
これは冬ならでは。
葉が落ちて、木々の隙間から見える素晴らしい景色。

途中途中素晴らしい景色に見惚れながら歩くと、
なんと…ほ、細いよ
細すぎるよこの道は…

ザクザクと歩いていたチェーンスパイクを外し、岩の上を確かめながら歩く。

怖いけど、結構好きではある。

バリエーション豊かな道が通っている。

やっぱり景色は素晴らしい。
でも…細いよw

と思いながら歩いていると一度舗装路へ。
工事の方の声が聞こえていた。
舗装路を使って鈴懸峠へと進む。

思ったより深めの残雪と細い道に疲れていたのでホッと一息。

鈴懸峠に着くと、次は九鬼山を目指す。
所々、土地のことを説明する看板があり、登山道というよりはトレイルコースのような雰囲気を感じる。


と思ったらこれだ。
なんつー…w
ワイルドな登山道。

雪もあり、この辺から時々登山道を見失う。
方向は同じなので迷うことはないが、登山道として決められたところ以外も踏んでしまっていただろう

こんな道をひたすら歩いていく。

九鬼山に到着する手前くらいから雪が圧雪されており、急に歩きやすくなる。
人の声が聞こえる

九鬼山の山頂でご年配のグループが楽しそうに談笑と休憩をしていた。

ここもまた景色が素晴らしい。

山頂を堪能したら、さささっと下山。
地図で見えていた道の駅を目指す。
ランチするんだ、ランチを

ここから先は非常に歩きやすい道となり、精神的にも楽だった。
日が照ってポカポカ暖かいなか楽しいハイキングとなった。

目当てとしていたリニア実験線は未だに見えていなかった。
地図上だとそろそろ…とキョロキョロしながら歩いていく。

この辺で少しそれらしきものが見えた
木が邪魔で写真だとなにもわからないw

なんだよーこんな感じかーまぁいいかー富士山たくさん見えたし

歩いていくと

急に開けたところに出る

お、
まさか…

あった!
あった!
あれだ!!!
リニア実験線!!
たぶん!

地図の方向を確かめると間違いない!
あれなんだ!!

いやっほーーーい!!!

街と山
いいなぁ
山梨
山に囲まれてるよ

いいなぁ

と物思いに耽り一服。

さぁ、早く降りて街で補給しよう
ごはんごはん

山を降りると、すぐにセブンイレブンがあった。
ガソリンのコーラを流し込む。
う、美味い…

そこから徒歩10分ほどだろうか
道の駅つる がある。

カツ丼をチョイス。
どうやらご当地の豚肉らしいけどごめんなさい名前は忘れました。
肉厚で柔らかく、しっとりした歯触りでめちゃくちゃ美味しかった。

居心地良すぎて90分くらい休憩してしまった。

そこからさらに繋げる。
次は高川山。
途中散歩中のおじさんに
これから行くの?高川山?遅くなるじゃん!気をつけなよ!
とアドバイスを受ける。
ありがとうございます!とお礼をして、向かう。

途中の写真は一切なかったw
ひたすら地道に登り続ける。
これまでの道に比べると、きちんと登山道らしく整備されているので歩きやすい。
ありがたい。

山頂辺りで地元の人らしきおじさんとすれ違い話をする。
先月熊が出たらしいぞ。悪いことは言わねぇから暗くなる前に降りな。ここから1時間ちっともすれば初狩駅だから。

もう少し歩きたかった僕は考えた。
熊かぁ

熊は怖いなぁ

熊スプレーないしなぁ

よし、下山して銭湯行こう。

でハイキングは終わり。

初狩駅から東京方面へ。
高尾で乗換、中央線は三鷹駅で下車。

ここで、銭湯に行き、
大好きな中華そば屋に行ってシメだ。

この日は中ビンを2本飲んでしまった。

ほろ酔いでおしまいだ。

この先のルートもまだまだ楽しめそうなところが多く、
街を経由できる道、東海自然歩道と混じる道など、選択肢がいくつかありそうだった。

また面白い道を見つけたら歩いてみようと思う。

〜追加〜
今回の道の様子をダイジェストで動画にまとめました。

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