私の平野貞夫論【43】

沖縄基地問題の歴史を学ぶ【２】

平野氏の言葉は、続きます。

　ちょっと説明しますと、平成元年（1989年）の12月に、パパブッシュとソ

連のゴルバチョフ書記長が会って、米ソ冷戦が終わりますね（上下の写真）。

　そこで、もう、米ソ間の戦争は無いということになります。

そうしますと、日本の安全保障とか政治とか経済の在り方を、根本的に新し

い体制にせないかんということを、自民党を中心に考えたわけです。

　ちょうど、海部政権の真っ只中です。

海部総理、小沢幹事長という体制でした。

　その頃、私は、衆議院事務局の委員部長という役職で、各省が、法案を出

したり、国会で色々審議する時の、国会運営の責任者でした。

　ある日、防衛庁の、これは、固有名詞を言ってもいいと思いますが、萩さ

んという幹部の方が見えました。

　そこで、実は、海部政権で、米ソ冷戦が終わった後だから、沖縄の基地を

積極的に縮小するとか、それを、本土に持って来るという政策を推進しよう

ということになったのです。

　そこで、取り敢えず、最初の話として、瀬戸内海の岩国、あそこに、沖縄

の基地の一部を持ってくるという計画が出ました。

　そして、岩国基地（下の写真）をいうのは、滑走路が短くて、海を埋め立

てなければいけないということでした。

　そこで、埋め立てと漁業補償費を入れた総工費が、１兆2～３千億円掛か

ると言うんですよ。

　それで、なんぼなんぼでも、これは、税金の無駄遣いだというわけです。

　そこで、私が生まれた所に国有地が有り、私自身、中内さんと親しかった

もんですから、この話を持って行ったら、喜んでくれました。

　そこで、はっきり言って、冷戦が終わったとはいえ、米軍の基地を、足摺

岬と宿毛湾の間に持ってくるということを、ストレートに言うと、（米軍

も）喜んでくれないと考えました。

　それで、沖縄も良くなる、高知も良くなる、国も良くなる、あるいは、国

際的な評価の点でも良くなるということを考えよう、という話になりました。

　当時の小沢幹事長は、ちょうど、この地域出身のジョン万次郎の生き方

（日本とアメリカの架け橋になったという生涯）を参考にしなければいかん

ということで、「ジョン万次郎の会」を創ったばかりでした。

　彼は、「オレが、会長になる。こればかりは、自分が、会長をしたい」と

言って、会長になったばかりでした（※因みに、筆者も、ハワイで、同会の

会員になりました）。

　それで、私（平野氏）が、彼に相談しましたら、ジョン万次郎は、アメリ

カの世話になったし、帰国した時、沖縄にも世話になっていますから、是

非、”ここに、何かを作ろう！”ということになり、二人で、色々と議論して

できたのが、この「構想」なんです。

　その頃、国連が、有効に機能していましてね。東アジア地域で、紛争とか

災害が起こった時に、そこで治療ができる場所、または、何かあった時の、

資材の置き場にするというようなもので、そこは、米軍も使える、日本の自

衛隊も使える、国連のPKO関係の語学とか教養とかいったものもやる、と。

　そういう機関にすればいいのではというのが、小沢さんにはありました。

そこで、ボクが、「民間航空も入れてくれ」と頼んだわけです。

　まあ、そんなことで、笑われながらも、中内知事に対して、小沢幹事長に

会って、高知県の陳情としてお願いをして進めてみようということで、この

調査が始まったわけです。

　しかし、海部政権が、政治改革で失敗して、小沢さんは、その前に、東京

都知事選挙で負けた責任をとって辞めて、秋に、宮沢内閣になりますね。

　宮沢さん（1919～2007：下の写真）も、保守としては穏健で、国連を中心

に、日本の安全保障、東アジアの安全保障を確保しようという考えだったんです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【つづく】

（追記）　＝💓MayuLoveQ17(体調不良の為！休養中）さん、💓プチメタボさん、💓asayanさん、💓25歳からの読書家＠人生がレベルアップするnoteさん、💓新田たつふみさん、それに、💓作保屋（サポヤ）さんへ　＝

💓新田たつふみさん、並びに作保屋（サポヤ）さん、お元氣ですか？

　この度も、「スキ」をして下さいまして、誠に有難うございました。　　変わらぬご厚情を、心より感謝しています。

　どうか、お元氣にご活躍ください。

💓MayuLoveQ17さん、お元氣ですか？

　睡眠は、充分、摂っていらっしゃいますか？

　この度、拡散して下さいました二つの記事「イタリアは＃ワクチンパスポートの導入が進められているのか　守られますように　動画あります！」と

「新型コロナワクチンによって誘導された、スパイクタンパク質がDNA修復を阻害し、がんと関連していることが、スウェーデンの主要研究所で明らかに！！」は、たいへん参考になりました。

　どうか、ご健康に留意されて、ご活躍ください。

💓25歳からの読書家さん、お元氣ですか？　　　　　　　　　　　　　　この度も、「スキ」をして下さいまして、まことに有難うございました。

　あなたは、沖縄から発信なさっているのですね。　　　　　　　　　　　私たち夫婦も、沖縄が大好きで、今まで５回ほど、訪ねました。

　ただ、すでに40年以上前のことですので、きっと、だいぶ変わったことでしょう。

　当時も、徒に広い米軍基地の長い壁に、心が痛みました。　　　　　　　私たち本土の人間は、いつまで御地の方々を犠牲にするのでしょうか！

　25歳からの読書家さんは、仲井真弘多(ひろかず）氏（元沖縄県知事）の業績について、とても正直な思いを書いて下さいました。

　それが、とても新鮮で、たいへん勉強になりました。

　ところで、御地には、目取真俊（めどるま・しゅん：芥川賞作家）がおられます。

　現在も、辺野古基地の問題で、自らの良心に従った素晴らしい行動をなさっておられます。

　どうか、このような方々の活動にも目を向けていただけないでしょうか。益々のご健筆、ご活躍を期待しています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　渡邉良明　拝