私の平野貞夫論【48】
沖縄基地問題の歴史を学ぶ【7】
次も、平野氏の言葉です。
それは、どういう考え方かと言いますとね。
日本が明治時代に、憲法を創る時に、どこの憲法を参考にしたかと言うと、
プロシア(今のドイツ)の憲法なんですよね。(※平野氏は、こう語りなが
ら、目前の紙に、「公定力の理論」という言葉を記します。)
あそこには、皇帝がいたからね。(下の写真は、ビスマルクです:彼は、
「鉄血宰相」と呼ばれ、伊藤博文の模範となりました。)
まあ、日本は、天皇制。
イギリスの国王は、ちょっと違うし、ヨーロッパのよその皇帝とも違います。
そこで、「公定力理論」とは、どういうことかと言うと、政府(=「行政
権」)のやることは、間違いない、誤りはない、というものなんです。
もし、誤りがあれば、つまり不都合が起これば、裁判とか、そういうもの
で、きちっと決着して、その時に変更すればいいのだ、というものです。
だから、「公定」という行政の活動には、”文句を言わず、従え!”と言う
んです。日本人は、これに、気が付いていないわけです。
20世紀から21世紀になって、まあ、古い国も新しい国もあります。
でも、先進国で、「公定力理論」という、”政府が一番”ということで、国家
運営をしている国は、殆ど無いですよ。日本ぐらいなもんです。
ここが、やっぱり、「自立」、有権者が自立していない、あるいは、官僚
が、自立させない元なんですよ。
どういうことかと言いますとね。
知事選挙で、仲井真さん(下の写真)みたいな裏切りは良くないけど、はっ
きりと民意が出ているわけでしょう。しかも、大差でね。
ですから、橋本・小沢合意事項の「沖縄基地の使用に関わる問題は、県民の
意思を生かし」という、ここで、「公定力理論」は、訂正しなければ駄目な
んです。変更しなければ、駄目なんです。
だから、翁長知事は、測量とか許認可で、裁判を、ずっとやって来ている
わけだけど、今、日本で、裁判を牛耳っているのは、安倍政権だからね(笑)。
それで、安倍政権は、相手がくたびれるのを待っているわけでしょう。
辺野古問題を正常に解決しようと思ったら、沖縄の実際の施行法の裁判も
勿論、やらなければならないけど、やっぱり、東京でね、明治から続く官僚
支配、この「公定力理論」を是正、改正しなければ駄目だという国民運動
(上下の写真)をやらなければいかんのです。
これを言うけど、なかなかやらないんだな。
それがね、対米従属、戦前の天皇制従属の、日本人の意識を変えなければい
けない問題なんですよ。 【つづく】
(追記) =💓山田詠世(Yamada Eisei)さん、💓六花(ロッカちゃん)さん、💓新田たつふみさん、💓ともmusicwriter🎈さん、それに、💓MayuLoveQ17(体調不良の為!休養中)さんへ =
皆さん、お元氣ですか? この度も、御心のこもった「スキ」を頂きまして、まことに有難うございました。ご厚情を、心より感謝申し上げます。
💓六花(ロッカちゃん)さん、初めまして。 絵文字でご返信できなくて、申し訳ありません。
たいへん素敵な詩を書いておられますね。 正直申しまして、最初は、男性かな?と思って、読んでおりました。
でも、どう考えても、この感性の豊かさと優しさは、女性ではないか、と思い直した次第です。
各篇を拝読しつつ、各場面が、とても鮮やかに想像できます。 また、心が、たいへん和みます。
多くの読者がいらっしゃるのも、容易に理解できます。 益々のご健筆、ご活躍を祈念いたします。
💓MayuLoveQ17さん、お元氣ですか? この度も、たいへん貴重な情報を、有難うございました。
ル・ボンの『群集心理』は、名前だけは知っておりましたが、その精緻な内容につきましては、この度、初めて知りました。
「カナダ人ニュース」さんの解説も、たいへん説得力がありました。群集心理には、次の14の特徴があるとのことです。
1.過度の情動、2.衝動性、3.暴力性、4.移り気性、5.一貫性の欠如、6.優柔不断、7.極端な行為、8.粗野な情動と情緒の表出、
9.高度の被暗示性、10.不注意性、11.性急な判断、12. 付和雷同性、13.自己の喪失、14.単純・不完全な推理といったものです。
これらが、コロナ禍の中で蔓延していると、「カナダ人ニュース」さんは、警鐘を鳴らします。
たいへん有意義な情報だと感じ入った次第です。 渡邉良明 拝
この度のサポート、本当に有難うございました。ご厚情、心より感謝いたします。ご芳志を、他のクリエーターの方々のためにも、大いに活用させて戴きます。