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マッチングアプリに疲れたOLが新興マッチングサービス「今日から恋人」を使った話

この記事を書くためにnoteに登録したと言ってもいい。
いや、むしろこの記事しか書いていないことによってサクラだと思われるくらいならば他の記事を書き綴って身の潔白を証明したい。
というぐらいありがたい経験をしたのでみんなに共有したい。

・「今日から恋人」というサービス

8月にローンチされたばかりの新興マッチングサービス。
最低限の人物情報(年齢/身長/学歴/業種/顔写真)と相手の希望を登録すると、中の人(以下コンシェルジュ)が合う人をマッチングしてくれて、「お付き合い」状態から交流がスタートする。1週間以内にオフラインで会い、その後の交際を継続するか決めるという流れになっている。

・マッチングアプリにはうんざりしていた

わたしは正直マッチングアプリには疲れてしまっていた。
そもそも忍耐力がないので「疲れるほど」「うんざりするほど」やってはいなかったかもしれないけれど、それでも毎日ざくざく他人を振り分けて、それなりにメッセージをして、それなりに会っていた。非常におこがましいことを書いてるかもしれないけれど、たくさん「いいね」をもらっていたし、あたかも"選べる側"みたいな感覚にもなっていた。だけどそうなればなるほど、人を選ぶ基準と決め手が、わからなくなっていった

「条件で選ぶ」仕組みの中では、どうしてもスペックで人を比較してしまうことになるのだけど、突き詰めると身長175センチ/年収400万円 VS 身長173センチ/年収430万円みたいな微振動レベルの違いになってくるし、そういう”同じクラスタ”に属する人間が星の数ほど存在するという事実にも、目眩がした。そんな中で諸手を上げて好きと言える一人に出会い、そしてお互いを尊重して付き合っていけるなんてことは、到底想像できなかった。ついでに言えば、顔写真一つや条件一つで足切りしてしまうことも、機会損失なのかもしれないと感じていた。

いっそ、神様みたいな、自分の意思の働かないところにいる誰かが「あなたにはこの人が合っているのです」と言い切ってくれたらいいのに、と思っていた。

そんなわけでマッチングアプリを辞めてしばらく経ち、友達に紹介でも頼もうかなと思っていた頃、知人がこのサービスを見つけてきた。

・「今日から恋人」でプランを選ぶ

「今日から恋人」には3種類のプランが用意されている。

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・スタンダードチケット:完全な彼氏/彼女ガチャ
・ゴールドチケット:2人の候補に対し、顔以外の情報が見られる。
・プラチナチケット:3人の候補に対し、顔も含めて情報が見られる。

わたしの場合、選定に自分の意思が含まれることに対して否定的な気持ちがあったので、迷わずスタンダードチケットを選択。(というか、条件吟味して選ぶには情報が少なすぎるし、結局条件重視で選ぶならマッチングアプリの方が普通にコスパいいと思います。)
ちなみに相手に希望する条件としては177cm以上/31歳以下を指定した。
蛇足:自分のスペックは↓の記事を参照されたい。

・登録完了〜マッチングの連絡がくる

わたしの場合は登録した次の日の夕方、コンシェルジュから個別LINEで、マッチングしたという連絡があった。(その後何人か友達を紹介したが、今は結構混み合ってて5日以内でマッチングすることは少ないっぽい。)

「なんと、お相手は身長180cm!!!!!!!!!!!!!!!!探すのに苦労しました・・・笑」

いや、カスタマーに苦労を語るな(笑)と苦笑しつつも感謝の一言を返信し、コンシェルジュが用意してくれた、コンシェルジュ/相手/わたしのグループLINEに参加する。

ちなみに、事前に知り合いに当たってしまうリスクについて問い合わせたところ・・・気合ソリューションで解決するらしい。

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見たところ知り合いではなさそうだったので、ひとまずほっとする。

・3者面談の日取りを決める

双方がグループLINEに参加すると、まずはコンシェルジュを交えて3人でビデオ通話の日程を調整することになる。

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すでに、「お二人ななんと」「午後12:20」という記載が気になってしまうのだが、そこはいったん目を瞑る。ただ、第2候補日を逃すと次は翌月になってしまうというスピード感については目を瞑ってやり過ごせるか、いささか不安が残る。

・自己紹介をする

たまたま前半の日程で双方都合がついたので、これにて調整は完了。
翌日、ビデオ通話を前に、自己紹介をすることになる。

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自己紹介へたすぎるだろ。上野動物園好きを全員敵に回したけど大丈夫か????

冷静に読み直してみて、このお題はいかがなものかと思う。おそらく、マウンティングにならない自慢話の展開には高度な知性と地雷を踏み抜かない細心の注意が必要で、さらに「今まで行ったデートの場所(または行きたいデートスポット)」というトラップ項目でうっかり今まで行ったデートの場所を回答するようなマヌケとマッチングしていたならテンションばり下がることが安易に予測できる
だがこちらも一端の大人の女性である。自立している女性とは何か?それは自分で自分の機嫌を取れる女だ。相手にもたれかかって口を開けたまま、ただ幸福を享受しようとする女であってはならない。自分の未来は自分で作る。他人は変わらない。変えられるのは自分だけだ。自分が動くことで、環境を変え、そしてそれがどこか遠くで、いつか誰かを変えるのだ。

と、ニューロン全員野球状態で脳みそをフル回転させた結果、「1秒でも早く、正しい回答のフォーマットを提示する」という答えにたどり着く。

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箇条書きを項目ごとに修正し、「今まで行ったデートの場所」を回避する。
そして相手の自己紹介が返ってくる。

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※アカウント情報は消しています

このとき確信する。完全に仕事できるタイプの人間だと。もう、文章力が好みである。
※なお、「データスポット」の誤字は完全に職業病だった(後日談)。

ここで自分が歳を伝えていないことに気がついたので返信を送り、少し会話が続くのだが、コンシェルジュは一切フォローしてくれない

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完全に楽しいモードになっているが、忘れないでほしい。既読「3」ーーーそう、自分たちの他にコンシェルジュが2人居るのである。(うち一人は結局最後まで登場しなかったため、何のために入っていたか不明)
このまま監視されて会話するのもなんだし、通話まではあと3日もあるし、コンシェルジュが一言「お二人で事前に会話してもらってもいいですよ〜!」とかなんとか言ってくれたらいいのにとは思いつつ、このまま当日まで我慢することとなった。とはいえ、サービスとはそういうものである。画一化されたスキームで、再現可能かつ均一な品質で提供するのがサービスというものであって、個別フォローを求めるのは筋違いであるので、これで正しい。念のため。

・3者面談を実施する

3日後。いよいよビデオ通話となる。
ビデオ通話のたった30分ほど前にグループLINEにまた別の(3人目の)コンシェルジュのアカウントが参加してきて、そのアカウントから通話が開始された。

まず初めに、交際継続を判断するための「オフラインデートの日程調整」を始めるが、ここで軽微な問題が発生する。通話に参加してくれたのは若い女性のコンシェルジュなのだが、今しがたグループLINEに参加してきたばかりなのでこれまでのやりとりを見ていない
つまり前述したイイ感じの雰囲気が全部なかったことになっているのだ。やりとりを読んでいれば、「じゃあ次の週末にお二人で東京タワーですかね」という話題にだってなりそうだけれど、もう、ゼロリセットで「さて、お二人の住んでいる場所の真ん中を取ると、新宿ですかね!」みたいなことをめちゃくちゃナチュラルに言ってくる。別にいいけど。

で、なんとか場所と時間を決めて(詳細は後ほど二人で決めますと伝えて、その場では仮決め程度にした)、改めて自己紹介。前述した通りのことを少し肉付けして話し、お互いに質問をすることもできるし、コンシェルジュも上手く取り持ってくれる。20分ほど話し、最後にコンシェルジュから今後の流れを説明された後、コンシェルジュは通話を抜けた。

相手の人についてコメントしておくと、マッチングしたとき、アイコン写真の雰囲気から好みな感じがしていたのだけれど、ビデオ通話でばちくそイケメンが出てきて本当にびっくりした。なんでコンシェルジュ、わたしが塩顔好きだって知ってるのかな???

・実際に会う

コンシェルジュが通話を抜けたあと、お互いに偶然予定がない日だったこともあってそのまま話していたら、6時間も経っていた(ヤバイ)。本当に爽やかで、気遣いが細やかで、笑顔が素敵で、たくさん話してくれる素敵な人だった。話好きの人がいいと思っていたから、あまりに楽しくて、一瞬で時間が過ぎていった。

会話の中で、彼が煙草を吸うことを知る。

わたしは煙草は吸わないし、マッチングアプリでも削っていた項目だった。きっと、あのままマッチングアプリをやっていてもこの人には出会えなかったんだろうと思った。こんなに素敵なのにだ。やはりマッチングアプリの機会損失はえぐい。もうたったこれだけで、今回やってみて良かったと思い始めていた。

会う約束の日はビデオ通話から2日後で、夜は相手に予定があったので、お昼に待ち合わせをしてパンケーキを食べて、最近できたばかりの水族館に行くことになった。

詳細は本筋でないので割愛するけれど、本当に素直に、ただただ楽しくて、何の迷いもなく、この人と付き合いたいと思った。こんな感覚はどのくらいぶりなんだろう。
結果論だけど、諸々の条件もわたしの希望とかなりマッチしていて、こんなに素敵な人と出会えるなんて奇跡だと思った。

・デート報告をする〜結果発表

オフラインで会ったら、最後にデート報告だ。コンシェルジュとの個別LINEで、交際継続を希望するかどうかを回答する。

デートの帰り道で「継続を希望する」旨、送信する。コンシェルジュの既読はつかない

翌日、まだ既読がつかない

まあありがたいことに、お互い継続を希望するってことは直接話し合えていたし、デートの後も普通にLINEしていたので、コンシェルジュの既読がつくかどうかとか形式的なことはあまり重要ではなかったのだけれど、これ、ほんとにクソ真面目に回答してコンシェルジュの結果待ちするとしたら相当つらいぞ

結局デート翌日の夕方になって結果報告が。

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※アカウント情報は消しています

・正式に恋人になる

めちゃくちゃ長く書いてきたけど、システム上はこれで終わりだ。コンシェルジュにお礼を告げて、本案件はめでたくクローズである。

ただ、普通の感覚値として、これで本当に恋人になったという実感を持てる人は少ないと思うし、そういう機会は改めて別で持つべきと思う。

実際、彼もそのようにしてくれて、この1週間後に改めて会って会話し、付き合うことになった。初めて会った日から彼が煙草をやめたことを知って、心の底から嬉しく思った。あまりにも、あまりにも幸せだと思った。その努力に見合う楽しい日々を作れたらと思う。

・おわりに

わたしと同じように、マッチングアプリに少し疲れちゃった人たちへ。
マッチングアプリって「多:多」の関係なのが疲れる原因の一つなんじゃないかと思う。自分もたくさんの男性を見てて、相手もたくさんの女性を見てる。相対的な優劣をつけられる不快感とか、同時進行されてる不安感、見えるスペックで比較しちゃう愚かしさとか。しんどいですよね。

そういうあれこれを一旦捨てて、相手一人と向き合ってみるっていう今回のサービス、使ってみてはいかがでしょうか。

いろいろ書いてきたとおり、サービスの仕組みの粗さとか運営のちょっと軽いノリとか、気になるところもなくはないけれど、総じて、かなりの部分を人力で回していると思うと頭の下がる思いだなあという感想。
友達何人か紹介して登録していたけど、男女比に偏りがあるのか5日以内でのマッチングはちょっと難しそうなので、そこらへんは気長に待ってみるといいかも・・・とはいえお金払ってるのでベストエフォートなりに5日以内に近づけて欲しいとは思うけど。

おしまい!

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