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イメージの書き殴り1

《戯曲執筆の最初期は、とにかく頭に浮かんだイメージをめちゃくちゃに書き殴ります》

墓の下で迷子になる 蛙が雨に濡れる
井戸の底 雨音 くもる硝子窓

第二新世界 如雨露 機械化された洗面台
すべり台からすべり落ちた世界 需要と供給 バランスと気苦労 抹消された行政記録を原料にして泡の出る洗剤を製造する工場

《戯曲の「芯」ができるまでは、こういうのがひたすら続きます…》

虫籠で銀河を飼う男 帯電するダンサー
修理人形(人形修理人をかたどった人形)
糸付きボールペン(今夏新発売)

指圧師を目指し、毎日クリアクリーンをダース買いして修行に励むも、庭に放置したクリアクリーン溜まりからミント虫が大量発生。町に解き放たれた虫の大群のせいで、九州のシン・シティがさわやかに。果たして指圧の力で町を救えるのか!?
《↑こんなのも思い付くまま書いときます。でもたぶん作品になることはない》

メガホン鳥が朝を告げる 吉兆 町の底が抜ける それを防ぐために町工場で巨大なゴム栓つくる男たち 町の地面をコンクリで覆うとの公約を掲げて選挙に打って出る町長 地球の裏側に夢馳せる娘

闇をさぐる 大雨の海を泳ぐ 犬をまたぐ
不要なポイントカードを仕分けして処分してくれる業者
風呂場で思いついたナイスアイデアを洗面所で忘れる

《ちなみに、ここで書き殴ったイメージの9割以上は棄てられ、作品に反映されることはありません》
《でも棄てられたぶんだけイメージは強くなっていくものだという信仰をもってるので、惜しみなく棄てていきます》

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