短歌(ラブライブ短歌)を初めて一年が経った。

…という文章を書き始めて早いもので4ヶ月。
短歌を初めて1年と4ヶ月が経ちました。
とはいえ、詠むのは主にラブライブ!のキャラクターの誕生日だけで去年はいろいろとすり減っていた時期だったりもして、詠めていない子もいて、特に虹ヶ咲の子達はなかなか追えていないのでどうしたもんかという感じです。

それでも、何かを1年間継続できた上に節目の善子誕2019ではどうにかこうにか48首作れたことは僕にとっては小さな成功体験でした。

ということでこの文章は、一応1年ラブライブ短歌続いてえらいなぁ自分記念「ラブライブ短歌と私」みたいなものです。
ついでに「おっかなびっくりで初めたんですけど、けっこう楽しいですよ、短歌」という気持ちもちょっと伝われば嬉しいです。


ホップ

友人に「最近、短歌初めたんすよ」と話すと必ず「タンカ?なんで???」というリアクションが返ってきます。
どうして短歌を始めたのか?
言われてみると、特に理由はなく、本当にタイミングが良かったんだなぁと思います。とっくの昔からですが、ラブライブ界隈?では魅力的なイラスト・マンガ・ブログ・動画が溢れていますよね。
そんな中で「今年の善子誕は俺も……」という気持ちが大きくなったタイミングで出会ったのがラブライブ短歌でした。
これならひょっとしたら…と思いつつ、当時は詩歌というものに全く馴染みがなく、けっきょく「いろいろルールがあるんでしょう?」とビビって数ヶ月が経ちます……。

数ヶ月後、なんの因果かラブライブ!とは関係ないルートで短歌の本を手に取っていました。
穂村弘さんの「はじめての短歌」という本です。
この本は著者が選んだ短歌を「改悪」した例を交えつつその短歌の良いところを解説するという、ちょっと変わった(?)内容で、短歌に馴染みのない僕にも「具体的に何が良いのか?」がつかみやくなっていたと思います。語り口も軽くて読みやすかったです。
また、物事の捉え方・考え方に自分の仕事内容的に共感するところがあり、そういう点もためになりました。
クリエイター/広告代理店/企画系なんかに関係する人にもオススメだなぁと思います。

「はじめての短歌」を読み終わる頃には、「短歌って意外と自由な感じなのね」と僕の短歌に対する認識は大きく変わっていました。
そして悪魔的なまでのタイミングの良さで津島善子ちゃんのお誕生日がやってきます。もう詠むしかないですね。
誕生日当日は「なんか過激な人に絡まれたらどうしよう…!」とか無意味なことを考えて緊張していましたが、それでもあの時ツイートして良かったなぁと今は思います。


ステップ

実際詠んでみて思ったこと。
面白い!の一言に尽きます。
上の句、下の句、もっと小さい断片をたくさん作っていく中で「これは!」っていう組み合わせが生まれていくのは楽しい時間ですし、視点を変えてみた途端、ポロッと三十一文字ができ上がる瞬間も気持ちが良い。生まれるまでは苦しいですが……。

他人の短歌を読むのも楽しいし、文化的にも学ぶことが多く、好奇心を無限に満たしてくれそうです。

ラブライブ短歌に限った話しでは、詠む時はだいたいキャラクターの誕生日なので、キャラクターにいつも以上にフォーカスします。その中で、コンビニでは「彼女ならこれを選びそうだな…」とか思いを馳せたり、アニメを見返してそれまで気付いていなかった心の動きを発見できたり、以前より深くラブライブ!を解釈していく一助になっていると感じます。

イベントの感想なんかも、長い文章を書くのには時間がかかってしまうし、140文字では半端な長さだなって時は思い切って三十一文字にまとめてしまえるのも良いですよね。
文脈を共有しているから、三十一文字でも意外と伝わる。

unstable worldで僕たちを繋いでくれる魔法は「愛」か
水面が写す空へ向かって


ワーイ!

1年ちょっと短歌をかじってみて良かったなぁと思うこと。
わりと万人に言えそうなこととしては、物事の捉え方が豊かになった…ような気がします。たぶん。。。
視点の変え方が少し上手になっていうんでしょうか、比喩的な表現とか、物の気持ちになってみたりとか、元から好きなのもありますが、ふと考える瞬間が増えたような…。
あとは短歌のおかげで自然を表す言葉を調べたとかもあるのかもしれません。

個人的には、仕事と違い小難しいことを考えない(というかそもそも知らない)から純粋に楽しんで作れて「作る楽しさ」を思い出せたという、予想外の効用がありました。
まぁお仕事なのでどうしても心が死ぬ時があったりして、そうやって心の固くなっていた部分が少しほぐれる感じが心地よかったですね。

それとこれが一番良かったことですが、ラブライブ短歌によって、ラブライブ!との新しい付き合い方ができたことが本当に良かったです。
ちょうどラブライブ!とのこれからの付き合い方を探っていた時期に出会ったので。

要は「自分のために時間を割きたいけど、じゃあコンテンツとの距離感考えないとね。どうしようか」みたいな話しです。

僕は「仕事も仕事で好き」だけどフィジカルでゴリ押しできないクソ雑魚なので、有限であるリソースを如何に無理なく割り振っていくのか? ということがコンテンツ追う上での課題だったりします。
この頃も、ラブライブ!に充てていた分のリソースを減らした後を上手くイメージできずに悩んでいましたが、ラブライブ短歌はベストな解決策だったと思います。
全部追えているわけではないけど、その時々で「自分が触れたラブライブ!」を短歌にすること、「短歌にする場」があることは、自分の人生もコンテンツも両方諦めないモチベーションを維持することに繋がっているように感じます。


Jump up HIGH!!

「短歌って楽しいね〜」という感じで1年と数ヶ月ヘラヘラやってきたので、これからは短歌の文化的な背景や理論的な知識も少しずつ身に付けたいなぁなんて気持ちもあります。
あとは作る量を増やす!
とにかく、短歌を自分の軸としてより確かなものにして、1年目より楽しい方向に持っていければ花丸ですね。

この先、短歌を軸にいろいろ変えていけそうな予感がしているので、ちゃんと現実にして、自分の短歌であれですが、この短歌を体現した! と言うことがちょっとした夢です。


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