頑張れ

自分が使うには抵抗があるけど、人が使う分には気にならない言葉シリーズ。

そんなシリーズはないのだけれど、そういう言葉はたくさんある。

言葉にこだわりはある方なので、文章では気を使っている。
会話では、割と気を使いきれてないのは、ここだけの話。

「頑張れ」という言葉は、応援の言葉として使われる。
いわばプラスの言葉だ。

そして、想いを乗せる程度もさまざまで、慣用句的に「頑張って」ということもあるだろう。

ただ、既に頑張っている人に「頑張れ」というのは、酷なようにも思える。
もちろん、その頑張る人の心の状態にもよる。
多くの場合では、言ったところで、何ら問題ないだろう。
そうであるにしても、頑張っている人に頑張れというのは。

たとえば、アーティストに「これからも頑張ってください!」は、良いと思う。
漠然とした創作活動に対して、期待と追随を込めているように感じられる。

いうなれば、特定の項目について頑張れというときに、引っ掛かりがあるのかもしれない。
考えに考え行動に行動し、それでもなお、結果がついてこないこともあるだろう。

言い換えがあるとすれば、「応援してる」だと思う。

ここまで主には、第三者目線で誰かに向ける言葉としての「頑張れ」を示してきた。
「がんばろう!日本」のように、「一緒に走ります」といった意味が込められる場合は、また別だ。
そうとはいえ、言葉尻を「頑張ろう(よ)」としただけでは、第三者目線になってしまう。

その意味では「頑張ろう」という言葉が、問題がその人個人にあるように見せているのかもしれない。

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