緑の手紙

手紙と言えども、紙でできたアレとも限るまい。
何か別の物であったり無形なものであっても良いのだ。
手紙という言葉が持つイメージには、“贈り物”もあるだろう。
ましてや、贈り手と受け手が、それぞれに自らを贈り手or受け手と思わなくても良い。
結果として誰かに何かを伝えるものであれば、手紙としての役割は保たれる。

中島みゆきさんがライフワークとも語る言葉の実験劇場「夜会」のVOL.18と19。
「橋の下のアルカディア」では、兵士の緑の帽子が過去の水害を伝えてくれた。

これ以外にも、「愛と云わないラヴレター」では、愛という言葉を一度も使わずに相手だけに分かる文を書いていた。

夜会vol.17「2/2」では、姉の茉莉が莉花の誤解を解こうと現れた。

いずれも、誰かから誰かへ伝えるものだ。

会話での言葉は相手へのプレゼントだという人もいる。
さらには、自分自身にも向けられたものとも考えられる。

知らず知らずのうちに誰かにメッセージを発してしまうこともあるのかもしれない。

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