「想いよひとつになれ」にある隠されたかなまり

 「想いよひとつになれ」の歌詞で「すれ違ったあとでこっちに振り向いて」っていう歌詞があると思うんですけど、そこをかなまりで歌ってるんですよ。最初は単純に良いなと思ってたんですけど、よく考えたらかなまりでそれがあった場面っていうのは8話の「私は取り戻すのあの時を」のシーンなんですよね。それは果南と鞠莉しか知らないわけで(ダイヤにも話した可能性はあり)、どこかでどちらかが曲に対して何らかの手を入れたことになるわけだけど、10話で果南が千歌と梨子と一緒に曲の相談をしてるわけですね。そこで 初めて今回の曲のテーマが「大切なもの」というのを知る。千歌の発言からまだ曲はまだ触りしかできてないので、こういう歌詞を追加してほしい、と言った感じの介入の余地は全然あり、なおかつ今回梨子ちゃんの家に行ったのは"ダンスの相談"であるため、果南があの詩に対して自分と鞠莉を置いた可能性が高い。
 つまり、果南はテーマ「大切なもの」に対して思ったのは鞠莉であり、その想いを曲に込めたのかなと考えられる。更に、「すれ違ったあとでこっちに振り向いて」という歌詞は鞠莉側の心情であるので、果南が鞠莉の心情を汲み取ったと言うのも感じられる。そう思うと、11話の「誰かさんのお陰で色々勉強したからね」と言う台詞にも重みが増すように感じます。自分の想いだけじゃなく、相手の想いを正しく汲まなければ大切な「今」がなくなっていってしまう。そういう3年生の今回の失敗や教訓が伺える。
 更にいうと、11話には千歌、12話には曜と、それぞれにメインキャラクターが置かれてる訳だけど、千歌には果南、曜には鞠莉が置かれている。これはかなまりの関係は、ようちかにも勝るとも劣らないという意味とも取れる。
 そしてこの曲は9人になってから初めてゼロから作った曲、そんな曲に大切な想いを込めたかったのかなあと感じました。
 つまりこの曲、そして11話はようちかだけでなく壮大なかなまりが隠れた曲であると思いました。

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