千歌が言う「普通」とは

助けてラブライブ!のあの海岸での千歌と梨子の会話の個人的解釈
あとでコレがキーになると思うので個人的メモとして残す

・千歌が思う「自分は普通」

 千歌は自分のことを「何もない、普通な人」という風に言っている、これは作中でも言っているように、目指すものがあったり、特技があったり、何かが一線を越してる状態が千歌にとってすごいことであり、自分はそれに対して何もないっていうのが「普通」という状態。そしてその現状に対して本人が自覚してるかどうかは分からないが、「劣等感」を感じている。
 千歌の周辺環境を見ると家は旅館だが三姉妹の末っ子で、簡単な手伝いぐらいで何かをしている、もしくはしたいと思っているわけでもなく、幼なじみには飛び込みや水泳の運動系のスキルが高い曜、実家のダイビングショップを学校に行けないほど付きっきりで手伝って年上故にもう一人のお姉ちゃんの様に慕い、潜在的に尊敬しているであろう果南と、千歌視点から見た時に周りのみんなはどこかすごくて、自分は何かに打ち込むようなことも、特技があるわけでもなく、ただそれらを見つめているだけ。それが次第に「私は、なにもないなぁ」という状況になり、それでもそのうち何かあると思っていたらいつの間にか高校生、そこで初めて焦りが生まれる。

・初めての印象が「普通」だった

千歌が梨子に対してμ'sの動画を見せる。この時に見せた動画は「START:DASH!!」、千歌が最初に見た動画も「START:DASH!!」。この曲はμ'sの最初期の曲、振りもとりわけ激しいわけじゃない。だけどあの9人でそれを歌い、踊った時、自分たちでもできそうなのに、あんなにもキラキラ眩しくて、輝いて、人を魅了できる。ここから「普通な自分でも輝くことができるかもしれない!」という可能性を感じた。
 穂乃果も初めはA-RISEのステージをUTXで見て、これなら出来るかもしれない、これなら自分でも廃校を救えるかもしれないと考えた。でも笑顔でダンスするのが難しいと知ったのは実際にやってみてからだった。このことから穂乃果も初めは簡単そうに見えたのだと思う。
 しかしそれはつまり千歌もいろいろ調べて、ダンスをやってみてから大変だと思うことがあったはず。それでも大好きだと言って続けられてるのは、「やりたいから」だと思う。それが千歌の部屋での曜からの質問に対する笑顔の答え。
 そしてそこで見ていた動画は「Snow Halation」。μ'sのような輝きになりたいという思いが今もずっと続いているということ。そしてドームの話などをしてるところから、恐らくSUNNY DAY SONGを知っている。すごいのはA-RISEやμ'sだけじゃない、スクールアイドルみんなだということを知っているから、自分もやってみたい、スクールアイドルで輝きたいと思っているのではないかと考える。OPが東京ドームでバックにSDS風パネルがあるのはそういう意志の現れかも?

今まで何にも熱中できなかった少女がスクールアイドルに熱中している、これが今後どう生かされるのかが楽しみです。

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