リスク許容度で見る、株式投資への最適なバランス

現在、日米の株式市場は好調な状況が続いています。ついつい全資産を株式に投資してしまいたくなりますが、冷静に考えましょう。これまでの歴史には、株価が急落して大損害を被った例が数多くあります。ITバブル崩壊やリーマンショックなどの暴落では、最高時の資産が半減したり、3分の1にまで減少することも。その後の市場回復に乗り遅れた例も見受けられました。

そこで問題となるのは、どの程度のリスクを取るべきかという点です。上場株式は年平均リターンが5%でありながら、平均変動率は20%もあり、リスク・リターンのバランスは悪いと言えます。20%の下落は普通に起きることで、時折40%の下落も覚悟しておくべきです。リスクを許容できる範囲で投資することが重要です。

例えば、50代や60代で老後の資金を1割も減らせない方は、総資産の25%までを株式に投資するのが適切です。一方で、30代や40代で3割の減少も余裕をもって受け入れられる方は、75%まで株式に投資しても構いません。ただし、資産運用においては異なる値動きをする商品への分散投資が基本です。可能な範囲で不動産や債券にも資産を分散させ、ポートフォリオ全体のリスク・リターンを最適化しましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?