【随筆】文章を書きたい欲求

小説家に向いている人とはどんな人なんだろう。
慌ただしい日々の微かな瞬間、一息をつくとふと文章を書きたい欲求に駆られる。

文章に書きたい内容は色々だ。
こんな良い時間を過ごせただったり、こんな良い映画を見た。こんな嫌なことがあったなど、様々な思考が吹き出しになり文章として形成されようとする。

画家がデッサンをしたい風景に出会った時、あるいは写真家がシャッターを切りたいと思った時、欲求の起源はどれも同じなのかもしれない。

文章を書くことは好きだ。
けれど僕がやっているそれはスケッチブックの1ページに描かれたデッサンと同じ様なものだのだろう。

絵の具を使いキャンパスに風景を具現化させる画家。

長編小説を書くということは捉え方によっては全く同じなのかもしれない。

無意味かもしれない、才能がないのかもしれない。けれど僕は文章を書くということを辞めることは無いだろう。

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