初心者向け「RPGツクールでゲームを作る」心構え

家庭用パソコン上で簡単なドット絵のRPGを実現することが出来るRPGツクール。自作ゲームの代表的なブランドで有名な同シリーズは、無料のものも数多くインターネット上に投稿されており、のびハザ(ドラえもん&のび太のバイオハザード)や青鬼というタイトルで動画投稿サイトにも数多くプレイ動画が投稿され、実際にプレイしていない層からも広く認知されているゲーム制作用ソフトである。しかし、ゲーム製作をするためにソフトを購入し、色々とツールを使いこなして完成品を作り上げた経験を持つ方は少ないのではないだろうか。

製作ソフトを持っていない方でも「ソフトさえあれば何となくでゲームが作れそう」というイメージがあると思う。実際に公式サイトでは『プログラムの知識がなくても手軽にゲーム制作を楽しめるゲーム制作用ソフト』という宣伝で紹介されており、ゲームで必須となりがちなプログラムや画像製作技術を持たなくてもRPGが作れるのは事実である。

ただ、作れるには作れるが、まともな物をリリースするには素材や労力が必須だ。俗にいう「ツクール臭」といった素人感や手作り感を完全に消すには、リッチな印象の画像を用いたり、Javascriptをメインとした各種コードやゲーム内数値の調整が不可欠で、その分デバッグなどの動作チェックが増えるだけでなく、戦闘などがあればパラメーターや攻撃防御などの数値を設定しなければならない。

とはいえ、あくまでクオリティを際限なく追求した時の話だ。こだわれば青天井なのがツクールである。

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