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MEAN STREET

MEAN STREET

2001年04月06日発売

01. ガラスの墓標
02. ロリータ キルズ ミ-
03. ニーナの為に
04. エイジ オブ イノセンス
05. ミーン ストリート
06. ダウナー

2ndリリースのMEAN STREET
1stのSONIC DEAD KIDSよりも、よりバンドサウンドが生かされたカッコいい感じの曲調になっていると思う。
ライブでもよく演奏された曲たちである。


01. ガラスの墓標

同名の映画作品あり。
優しげでシンプルなメロディーと映画のような抒情的な景色が浮かぶ歌詞。
サビで一気に広がっていって、また少し収束し、またサビの繰り返し段々とで放たれていくような感覚がある。最後にはまた取り残されるように音が引いていく。

02. ロリータ キルズ ミ-

カットアップされたランダムで美しげな単語が並びながら、珍しく少し前向きを思わせる歌詞。
リフは割と単純な組み合わせなのに、何ともメロディアスで盛り上がりのある曲になるのが流石だ。

04. エイジ オブ イノセンス

同名映画作品あり。
1度目のサビは抑え目の【♪だからリグレット疾走永遠に〜】で、2度目以降の静から動にいきなり展開して盛り上がる感じ、もうみんな好きでしょ…
歌詞も何とも耳に残り印象的。

06. ダウナー

こちらも音の広がりのようなものがうまく組み合わされていて、テンポや音程の気怠い雰囲気の割にはかなり乗れる曲である。
他の曲にも言えることだが【♪downner girl〜】の繰り返しだけでこんなに聞かせるというのがなかなか凄くて、そこが木下理樹をただの音痴などと評する人と何だかハマってしまってそのうちに熱狂的に息長く支持していく人とに分かれる所以かなと思う。


こうして1枚を繰り返し聴き込んでいると、それぞれの曲調や曲順構成的にもよく練られてかなりバランスが良いことに気がつく。何度もリピートしても飽きずにずっと聴けてしまう。
06のダウナーから01ガラスの墓標に繋がると、ガラスの墓標自体やイントロが何とも一曲目に相応しい"始まり"のようなものを感じるのである。

また、この1枚で何となくアートスクールらしさやというか、アートスクールとしての形が定まったように見える。

アルバムタイトルや曲名にかなり映画などからの引用があるので(もちろん言うまでもなく歌詞にも無数のオマージュ的引用があるが)そこから色んな映画を観た人もかなりいたと思う。
その世界観やイメージとあまり関係無さそうなこともままあるが、それぞれ選ばれたタイトルは言葉として非常に秀逸で、とても印象的である。
木下理樹の博識ぶりにも驚くが、そのチョイスにも卓越したワードセンスを感じる。

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