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【データで楽しむ!】週刊阪神タイガース! Vol.4

皆さんどうもこんにちは。
凌真です。

前週はまさかの横浜に3タテを食らいがっくりとした締めくくりになってしまいました。
2位の巨人が快進撃を進めている中であったため非常に手痛い敗戦でしたが、今週の結果はどうだったでしょうか。

今週も試合内容や活躍選手を中心に試合を振り返っていきたいと思います。

それではVol.4も張り切って…
プレイボーーーーーール!!!!!

阪神タイガースの今週の試合結果まとめ

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今週もまずは試合結果をまとめて見ていきましょう。
勝ち星はいくつあげられたでしょうか。

試合結果_Vol.4-1

試合結果_Vol.4-2

今週は2勝3敗1引で1つ負け越してしまいました。
いい試合もあったり、残念な試合もあったりと一長一短な週であったように感じました。
ペナントレースで勝ち抜くのは難しいんだなと改めて思い起こされたようでした。

では、それぞれの試合結果の詳細を見ていきましょう。

タイガースのエースは青柳だということを証明した1戦|vs ヤクルト 10回戦

6/29_試合結果1

6/29_試合結果2

横浜に3連敗を期してからの初戦で結果を出してくれた非常に素晴らしい試合でした。

先発した青柳は7回2失点の快投でHQSを達成しての7勝目をあげました。
また打たせて取るスタイルの青柳が珍しく9奪三振を取り、ヤクルト打線を翻弄させる投球内容でした。
チームが連敗している状況でも変わらず安定した投球をしてくれる姿はエースそのものでした。

実はこの日の試合から大きな打順が変更されています。
ここまで故障離脱時以外で4番に座り続けていた大山が不調のため4番を外れて6番に。
代わりに新4番としてサンズが入っています。

巨人時代から少しチームとして苦手にしていた田口を早々に攻略し、3連敗を払拭してくれる気持ちの良い試合。
ここでずるずる連敗を重ねなかったのは非常に大きいです。
連敗をしてしまったときに如何に早く連敗を止めるかが重要になってくるので、田口を攻略した打線、ヤクルト打線を抑えた青柳どちらも良い働きをしてくれました。

岩崎の状態が未だに心配|vs ヤクルト 11回戦

6/30_試合結果1

6/30_試合結果2

今季3戦目となった引き分け試合は「負けなかった試合」となりました。

打線が前日のように畳み掛けることなく相手投手の高梨に苦戦を強いられていました。
初回にマルテのタイムリーで先制しますが、それ以降得点が取れずに逆転を許してしまいます。
ただ今度はマルテの1発が飛び出しそのまま同点で試合終了になりました。

打線が未だになかなか乗り切らない中、マルテの調子が上がっているのが非常に頼もしくありがたいです。

先発のアルカンタラは6回1/3を投げ1失点と上場に仕上がりでした。
序盤の村上に打たれたポール際すれすれのホームランが痛かったですが、ナイスピッチングと言えるでしょう

ただ8回を任せている岩崎の状態が非常に心配です。
前日から連投になっていましたが、連日ともに1失点ずつしており状態が万全ではないように見えます。
岩崎は日本代表にも選ばれていますので、体のケアを中心にしっかりと整えてこの期間を過ごしてほしいものです。

まさかまさかの絶対的守護神の乱調で敗戦|vs ヤクルト 12回戦

7/1_試合結果1

7/1_試合結果2

まさかの敗戦でしたが、こればかりは仕方のない敗戦です。

9回までお互い1得点と前日に続き引き分けかサヨナラかと考えて見ていましたが、見事に裏切られてしまいました。
ここまで抜群の安定感を発揮していた守護神のスアレスが4失点と大乱調。
緊急登板した馬場もヤクルト打線を止められず1失点で9回に合計5失点という絶望的な状況に。
流石にこの状況を1回だけで覆すことができずに敗戦という結果になりました。

先発のガンケルも7回1失点の好投、連日失点していた岩崎も好投していたので残念でした。
ただスアレスには何度も助けられているというか、その存在だけでどれほど試合展開を優位に進められてきたかという計り知れない貢献度があります。
その貢献度から考えるとこの敗戦はスアレスを責められる試合に値しないでしょう。
同点の場面で9回ならスアレス以外誰も投げさせることは有り得ないのでこの敗戦は仕方がありません。

スアレスにはこの1戦を引きずらずにまた変わらない圧倒的な投球を期待しています。

序盤にゲームを決定づけられた痛いカード初戦の敗戦|vs 広島 8回戦

7/2_試合結果1

7/2_試合結果2

打撃改革として大きく変更した打順で望んだ試合でしたが、惨敗を期してしまいまいました。

前カードからサンズが4番に入っていましたが、この試合はサンズはベンチに入り好調のマルテが4番に入りました。
また佐藤輝も休養のためベンチに入り、この日昇格してきたロハスJrが即3番スタメンで出場しています。
調子が上がっていない選手の休養日と試したい選手の打席確保を同時に行った格好となりました。
しかし、その期待も裏腹に7回にあげた犠牲フライでの1得点のみでなかなか打線が乗ってきません。

先発の西勇はこの日も本調子ではなく、ボールが高く更にカウントを取りに行ったボールで主審の手が上がらなかったりでゲームを作ることができませんでした。
2回には広島打線に捕まり打者1順の7失点で大量失点をしてしまいゲームを決定づけさせてしまいました。
個人的にはオリンピックの中断期間を待たずに西を一度ローテーションから外し、また中断明けからエースのピッチングを披露してほしいと考えてします。
西勇もこのままの状態でシーズンを終えてほしくないため、どうにかピッチングを見つめ直してほしいです。

監督のマウンドでの激励に答えた伊藤将の好投が光る1戦|vs 広島 9回戦

7/3_試合結果1

7/3_試合結果2

ルーキー伊藤将の好投に助けられた試合となりました。

打線は前日スタメンを外れた佐藤輝が復帰、サンズは変わらず休養となりました。
この佐藤輝が大当たりで3安打猛打賞の活躍、更に2番糸原も猛打賞の活躍でした。
しかし、何度か楽に点が取れるチャンスが有りましたが、そこで得点することができなかったことが残念に感じています。
終盤にダメ押しをすることができましたが、できればもう少し早い段階で突き放してほしかったという感想が正直なところ。
5得点できましたが、まだまだ打線には猶予がない状態です。

そんな打撃陣を支えてくれたのが先発の伊藤将です。
ルーキーながら開幕からローテーションを守り、この日も7回2失点とHQSクリアの5勝目を上げています。
絶対的な投球ができているわけではないですが要所を締める社会人出身らしい投球を披露してくれています。

またこの日は矢野監督が監督就任後初めてマウンドに行き、7回のピンチの場面で伊藤将に激励の声をかけに行きました。
監督インタビューで「お前に任せた」と声をかけたと公表しており、伊藤将がその期待に答える形に。
ピッチャーとしては非常に身が引き締まるいい行動だったと思います。
伊藤将への期待値が高いことが伺えます。

早めの継投が裏目に出た痛い逆転負け|vs 広島 10回戦

7/4_試合結果1

7/4_試合結果2

この日の広島先発は森下でロースコアのゲームが予想されましたが、タイガースは序盤に3点を先制。
そこまでは上手く試合を運ぶことができていましたが、矢野監督が意外な采配を見せることになりました。
3回に2失点した秋山を早々に諦め、継投策に舵を切ったのです。
しかしこの継投が裏目に出てしまい、5回に逆転されそのままゲームセットまで打線が抑え込まれてしまいます。

この継投の采配にはかなり個人差が出ると思いますが、個人的にはこの継投は取るべきではなかったと考えています。
この日の先発は秋山で今季6勝を上げている主力投手です。
現在タイガースは7回を任せられる投手に悩まされており、今週も快投を続けている先発投手は基本7回までは投げさせられています。
この7回まで先発に任せるという方針は良く、先発が安定して固まっているタイガースの最大の強みだと考えられます。
秋山も7回まで投げる力は備わっているためこの日もそうさせると考えていたのですが、4回のチャンスで回ってきたタイミングで早々と代打を送り込みました。
確かに秋山は最近安定感を欠く投球をしていましたが、そのあとを投げる投手も安定はしていないため、秋山をせめてもう1順は引っ張ってもよかったと考えています。
翌日が移動日ということもありますが、中継ぎに1人1回ずつ投げされるのは抑えられるという計算がしにくいと思います。
それであれば先週も記事に書いたように第2先発として岩貞を固定するべきかなと感じました。

打線は前日までベンチであったサンズが3番に入り2ランホームランを放っています。
佐藤輝が5三振と厳しい結果であったため、来週からは打順調整され、3番サンズ4番マルテ5番大山の形を取ることが予想されます。

セ・リーグの今週の順位変動

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今週のセ・リーグの順位表を見ていきましょう。
2位巨人とのゲーム差はどうなったでしょうか。
注目していきましょう。

順位表_Vol.4

2位の巨人に1.5ゲーム差まで詰め寄られ、あと1つタイガースが負け、巨人が勝つ日があると首位が逆転される状況です。
報道やファンの方々の様子を見るとゲーム差1.5を非常に気にされていますが、正直そこまで気にする必要はないでしょう。
先週終了時にはゲーム差2.5であったため今週は1ゲームしか縮められていません。
御存知の通り今のタイガースの打線の状態が芳しくない状況で好調の巨人に1ゲームしか詰め寄られていないのは、むしろよく粘れた週だったと言えます。

今一番タイガースファンが気にしなければならないのは、次週に控えている巨人との直接対決3連戦です。
この部分は後述でも触れますが、仮に首位を奪われてもこの直接対決で勝ち越しや3連勝を決めれば痛くも痒くもありません。
逆にゲーム差を離せたとしても直接対決で負け越し、3連敗をすると後半戦が厳しくなります。

直接対決までに今のゲーム差を広げる事ができれば最善ですが、巨人も強いチームであるためこの状況を如何にキープできるかが大切なのです。
その観点から見ると今週のタイガースは大崩れすることもなくよく戦い抜いたなという感想になります。

阪神タイガースの今週のターニングポイント

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今週は1つの負け越しと勝ち星が少なかったタイガース。
要因を挙げると挙げきれませんが、ターニングポイントとなった場面を掘り下げていきます。

チャンスを活かせなくなってしまった眠れる打線

打線については静観していこうと考えていましたが、開幕当初とクオリティの差が出てきているため触れていくことにします。

今週戦ったヤクルト、広島の両チームとの試合でも見られたシーンですが1アウト満塁やノーアウト1,2塁を活かすことができず、淡白な攻撃になっている印象を受けました。
なかなか点を取ることができない原因の一番の原因はこの部分です。

開幕当初は打線で肝となる打者の調子がよくチャンスの場面でヒットが打てていたため得点に結びついていました。
そのためよく中継でも報道されていましたが、一時期得点圏打率のランキングをタイガースの選手が独占していました。
しかし現在当初から得点圏打率1位だった梅野が2位の.388と5位サンズの.351のみになっています。
(ちなみに6位はマルテで.348になります)
このランキングから見てもタイガースが開幕よりは得点することができなくなっていることがわかります。

では肝心の打開策ですが、個人的な見解としてはバントやスクイズなどの小技を積極的に使っていくべきだと考えています。
本当は盗塁やエンドランなどの足を絡めた積極的な攻撃を仕掛けたいところですが、これは調子の良い勝てているチームが勝ち星を伸ばしていく手段であるので含んでいません。

タイガースは開幕当初から2番糸原が絶好調だったこともあり、バントをするのはほぼ投手のみといった方針でした。
この方針自体は非常に良いものだと感じているのですが、なかなか勝てなくなった今は逆に積極的にチャンスの場面を作っていくことが大切です。
打線の調子が上がらないのであれば、チャンスの機会自体を1アウト犠牲にしてでも作り、得点を上げるシーンを増やすとチームの調子は上がっていきます。
調子の悪い場合は大山にバントや糸原にバントさせてもいいと思っています。

どうしても今のタイガースは得点を重ねるという事自体に高いハードルがあると感じているため、それを回数重ねることにより克服できればと思います。

打線の不調を必死に支えた盤石の先発投手陣

どうしてもチームとして負けが先行してしまったため目が行きにくいですが、タイガースの先発陣が本当に頼もしいです。
正直打線の調子から考えて先発陣が安定していなかった場合、今週は6連敗を覚悟するレベルでした。

まずは今週の先発陣の成績を見てください。

先発投手成績_Vol.4

見て分かる通り6人中4人がQS達成しており、更にそのうち3人がHQSを達成しています。
この安定感はセ・リーグだけでなく両リーグ共通で球界一の先発陣と言えるでしょう。
ここまで安定しているチームはそうはありません。

打線が湿りがちだったため好投しても勝ち星に恵まれなかった投手もいましたが、腐らずに次週もしっかり投げてもらいたいです。
今週うまく行かなかった西勇にはもう一度原点に立ち返った調整をして昨年までのあの頼もしいマウンドでの内野陣とのコミュニケーションをみせてほしいと思います。

週間MVP in 阪神タイガース

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今週のMVP選手を投手と野手に分けてそれぞれ選出します。
さて今週はどの選手が選ばれるでしょうか。

安定した投球でチームのローテーションを守るルーキー|伊藤 将司

正直投手の選出は誰にするか悩みましたが、やはり矢野監督からの期待に見事に答えた伊藤将を今週は選出しました。

今週の成績は先ほど載せたとおりですが、伊藤将はルーキーながら開幕からローテーションを守っている非常にいい投手です。
社会人出身であるため経験が豊富であり、その経験がマウンド裁きに出ていることが頼もしく感じます。
サウスポーですが三振をとっていく投手というよりは変化球や配球で打者の芯を外すフライピッチャーなのかなと言う印象。
今週も2奪三振と奪三振は少ないですが被安打4と打者が打ちにくい様子が見て取れます。
決め球はおそらくチェンジアップでしょう。

なによりフォームが独特で右腕を大きく斧のように振り上げ体を大きく使って投球しています。
伊藤将自体があまり高身長ではないため、その独特なフォームで投球に落差をだしてより打ちにくい球にしているのでしょう。
打席に立ったことはないですが、おそらくボールの出どころが見にくく打者は打ちにくいことが想像できます。

そろそろ夏本番に入り疲れてくる頃ですが、オリンピックの中断期間でしっかり体を休めケアを入念に行い1年間投げ抜いてほしいですね。

2週連続の選出の絶好調のリードオフマン|近本 光司

打者のMVP選出も投手とは違う意味で迷いましたが、先週に引き続き今週も近本をMVPに選出しました。
切り込み隊長としてチームを勇気づける安定した安打数で不調の打線の起爆剤になってくれていました。

今週の近本の成績は以下になります。

近本成績_Vol.4

先週ほど絶対的な数字ではないですが注目してほしいのは得点数です。
先程から取り上げているように現在タイガースの貧打に喘いでいる状態です。
そんなタイガースの中でホームランがなく得点が4あるということは近本が出塁していなければ4点が入っていないことになります。
今のタイガースにとって4点は非常に貴重であるため、如何に近本の存在が重要であるか想像がつくと思います。

次週もこのままの調子でチームが上がってくるまで耐え忍んでくれることを祈っています。

阪神タイガースのピックアップニュース

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先週は取り上げるニュースがありませんでしたが、今週はビックニュースがあったので取りあげていきます。

ソフトバンクとの1対1のトレード成立|中谷↔二保

週末にビックニュースが飛び込んできました。
2017年に20本塁打放ち、成長が期待されていた中谷がソフトバンクへトレードされました。
ソフトバンクからは先発中継ぎともに経験のある二保旭投手が加入します。

正直に言ってしまうと、このトレードは阪神にとっては非常に美味しいトレードだったと思っています。
現状のタイガースは外野の選手が近本、サンズ、佐藤輝と固定されていて、控えにはロハスJr、陽川、高山がいます。
それ以外にもに優良株として井上や板山などの選手が目白押しの状況で、中谷の入る枠はなかなかありませんでした。

更に今回トレードされる選手が投手である二保である点もお得です。
投手は何人いてもいいと言われるほど代わり映えしてしまうポジションであるため、外野手1人で投手が取れること自体がこちらの有利トレードだと言えます。
二保は現在2軍のウエスタンリーグで防御率2位の成績を誇っており、調子のいい投手であることも良い点です。

二保2軍成績

2軍においておくにはもったいない成績ですよね。
中谷ファンの方には申し訳ないですが、この投手を中谷1人で取れたのは大きいです。

また次週から9連戦が始まるため、そのタイミングで取れたのも大きいでしょう。
実際7/7に先発する予定のようです。
二保の活躍に期待しましょう。

阪神タイガースの次週のスケジュールと予想先発

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次週のスケジュールと予想先発について確認していきましょう。
次週からは9連戦になるため少し変則的なローテーションになるでしょう。
今回の記事では6試合分を記載しています。

試合スケジュール_Vol.4-1

試合スケジュール_Vol.4-2

今週と同じようにヤクルトとの対戦があり、その後に宿敵・巨人との直接対決です。

先述でも取り上げたとおりこの直接対決が非常に重要になってきます。
ヤクルト戦で7日に二保が先発する予定のため、前回巨人に攻略させなかったアルカンタラを送り込むのかなと予想しています。
対する巨人はタイガースが苦手とするメルセデスを始め、好調の戸郷と高橋を並べる盤石の先発陣を送り込んでくるでしょう。
激戦になること間違い無しの前半戦の天王山です。
ヤクルト戦で打線の形を固め、100%の状態で巨人を甲子園で迎え撃ってほしいです。

今季の優勝を占う超重要なカードのある週

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次週の目玉はなんと言ってもやはり巨人との3連戦です。
おそらくこの3連戦を制したほうが後半戦を優位に進められるでしょう。
仮に3連勝することができれば、後半戦がかなり楽になるはずです。

ただ迎え撃つにはしっかりとした準備が必要なため、ヤクルトの3連戦で打線を整え攻撃の形を再構築する必要があります。

ヤクルト戦は結果だけにこだわらずに巨人戦は逆に結果だけにこだわって観戦してみてください。

それでは次回のVol.5でまたお会いしましょう。
次回の投稿は7/12(月)を予定しています。
お楽しみに。

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