あの子になれない
週7カップ麺
幼い頃、雑誌を読んでいてアイドルオーディションみたいな感じの記事があって、みんなすごく可愛くて、それに比べて私は…と考えていた。
母親に「この子は可愛くていいなあ」「あの子は美人でいいなあ」「私はブスだもんね」と話すと
「はいはいあんたはブスだからね」
と言われた記憶があって、多分そこから自分に自信が無くなっていきました
次第に小学生の頃からマスクが外せなくなっていきました。
マスクをし、オドオドした挙動を取っていると当たり前に虐めに遭う訳で中学の頃は虐めに遭い、保健室登校になっていきました。
スクールカウンセラーにも通うようになり、そのときは母親からの精神的暴力、シンプルな暴力、父親の死、虐めが重なって自傷をし始めました。
夏の季節、中学生で他のみんなより少しIQが低い私は自傷の隠し方も分からず、半袖のまま腕にハンカチをかけて過ごしていると周りからヒソヒソと「リスカだ」「気持ち悪い」等の声が聞こえてきました。
保健体育のストレスの科目の授業で、「ストレスを上手く発散できない人は自傷に繋がることもあります」と先生が説明していると周りからの視線を感じ、クラスメイトはクスクス笑っていました。
授業が終わるとクラスメイトが私の席の周りに集まり、「リスカするやつなんてバカだよな笑」「気持ち悪いよな笑」等と話していました。
中学生の頃の私はまだ上手く脳(感情)が発達していなくてモヤモヤとした感情だけが残りました。
そんな学校が嫌になり、心を塞ぎ込んで、スクールカウンセラーからは「精神科に通ってください」と言われメンタルクリニックに通い始めました
そこから不登校になり始め、全く外に出なくなっていきました。
そんなこんなで高校生、何とか自分の頭で物事を考えられるようになってきました
それが悪かったのかもしれません、考え方は知恵の輪のようにひねくれ自分の容姿が以前より嫌いになっていました。
SNSでかわいい女の子を見てはいいねして、いいねした後は自己嫌悪
かわいい女の子は大好きで、そんなかわいい子を見る度に病んでしまう自分が大嫌い。
苦しい、苦しい、どうしたらあの子になれる?
あの子になれない、あの子みたいなかわいい女の子になれない
どうしたらいいの?
いちばん嫌いだった目元、初めて埋没をしてみても瞼の脂肪が重すぎたのか数ヶ月で取れた
当たり前だけど、自分の容姿はそんなんじゃ変わらなかった。
自殺未遂時の鼻骨の骨折で鼻は大きくなり、元々多かったコンプレックスがまた増えた
鏡を見ては自己嫌悪、自撮りをしては自己嫌悪、わざともっと不細工に写るように撮って自ら鬱の波にはまっていくようなことをしていた。
でも加工をした自分の顔は大好きで、それをSNSにあげたりしてフォロワーの人から褒められて、嬉しかった
でも自分の本当の顔はこんなんじゃない、とまた自己嫌悪。
外を歩いているだけで笑われた
そう感じるだけなのか本当に笑われているのか分からなかった
道行く知らない人から気持ち悪い、ブサイク、等の声が聞こえた気もした。
だんだん気分が沈んでくると、「ああ、もっと顔が可愛ければこんなことにはならなかった」と思うようになった
毎日意味もない化粧をするようになった
誰かに会う訳でもないのにめかしこんで、それで気分を紛らわすしか無かった
現在は精神科に入院していて、看護師さんからは「もっと自信もっていいんだよ」「どうしてそんなに自信が無いの?」と言われるくらいになってしまいました。
そんな優しい言葉をかけられても自分の中でねじ曲げては自己嫌悪、自己嫌悪、自己嫌悪
苦しい、毎日。
一生マスクが外せないかもしれない
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