團歿日乗11から14

火曜。仕事。先輩が1人休む。適当にこなしてはいさよなら〜ってジムへ。ベンチプレスが自己ベスト更新。この調子なら今月中に自分よりも重たいもの動かせるのかな。動かせるといいな。ほとんど全日雨で靴を濡らして帰る。寒いので風呂を沸かす。チャーシューの残り食べる。
水曜。朝に特性のない男の一巻を読み終える。仕事。ほとんど昨日と遜色ないかと思いきや、他の先輩の仕事を突如振られる。明日の午前中まで。手持ちの仕事そっちのけでとっとと片付ける。この日のうちに仕上げると自分の手持ちの別の仕事で他所の会社からのチェックを待っていたものがドバドバと来た。グルなんじゃないか?って冗談を吐いた。ちなみにその他の先輩は具合が悪かったらしく定時で帰った。その事情を知らず、何気なく定時で帰った、珍しいというようなことをついつい口にした。帰ってぽやーとするが夕飯パスタを適当に食べる。ドストエフスキーの未成年を読み終える。あんまり面白がれなかった。シャワーに入りしばらくして眠る。

木曜。あさいちではなをかむのが気持ちよかった。今日から豆がブルーマウンテンである。出社すると朝イチで上司から昨日の発言は課内でチームワークを乱すから言うな、という意味の注意を受ける。はあ、わかりました、と。正直な話、私の個人主義というか、社会不適合者がまた出てきたようだ、小さい頃からグループとかチームとかクラスとかなんでもいいんだけどすごい嫌いだ。ひとりがみんなのためにというか、群として扱われる。群を乱したり何か不都合が起きると誰かで補うというが、私はどうしてか何かを押しつけられたりすることを極端に嫌うらしい、まあ彼等にとって自分勝手の無責任野郎と思われているだろう。実際自分でもそう思うし、やりたくない、群の中で共同しあっていたいとこれっぽちも思わないのは何故なんだろうか、自分の性質に合わないからだろうか、そもそもそういうものに向いていないということはいずれは社会から放り出されてしまうんだろうな、それでいいのだろうか、実際そんな目にあったとき、確かに自分の今の暮らしは成り立たなくなるかもしれないが、そもそもそんなに多くの人と囲まれている場は職場くらいしかなく、案外山に籠るかして大人しくしていれば誰にも迷惑をかえないのではないだろうか。このまま将来の目標が世捨て人になっている。えへへ。帰宅して味噌で味付けしたホルモンとキャベツを適当に炒め、今日傷つけられたくだらない自分に追い打ちをかけるように焼酎をロックで飲む。そんなに酔った気がしない。最近ザコシでまだ笑えるんだ自分は、と安堵した。安部公房の飛ぶ男を少し読んで寝る。携帯電話が登場するのだが、携帯電話って小説では使いづらいみたいなことが携帯電話が出てきた時言われてたらしいけど、この作品では携帯電話であるから成立しているので本当に安部公房はすごい。

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