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恋愛エッセイ

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エッセイ、時には創作だったり、つよい想い。
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2022年9月の記事一覧

20220922

完璧なお姫さまになんてものになることはできないけれど、君だけのお姫さまではいたいとおもうし、わたしだけの王子さまでいてほしいともおもうけれども、理想と現実はずいぶんと違っていて、時には悲しむことの方が多くて涙を流すときだってあるんだけども、君からの「愛してる」という一言ですべて許してしまう気持ちにさせられて「もーしらない!」っておもっていたのになんだか切なくなって、寂しくもなって……やっぱりだいすきだなあ、なんて気持ちにもさせられて……常に君のこと想ってぐるぐるとそんな思考に

20220919

まだ朝日が眠っている薄暗い時間に目を覚ましては、隣に目をやると気持ち良さそうに眠る彼がいて、珍しく彼よりもはやく目覚めたことにチャンスだなんておもうと、子どものように心が踊る気持ちを抑えながらスマホを握りしめたとおもえば……突然にも引っ張られる感覚を感じては視界がぐるっと回り、見上げた天井との間にはいつの間にか彼がいて「……寝顔、撮ろうとしたろ?」「えへへっ」と笑うわたしに距離を詰めてきては、離れないとでも言うように額同士をくっつけて「……こわい夢でも見たの?」なんて聞くあた

20220908

うまく向き合えないときこそ「どうでもいいよ」なんておもったりもして、でも時間が経てば「そんなことおもってごめんね、だいすきだよ」なんて後悔しては、改めて愛おしく感じたり「もう知らない……」って気づかれないのに拗ねてみたり、恋愛なんてずっとそんなことの繰り返しだったりもするけど、たまに届く君からの愛の言葉だったり、突然の名前呼びだったり、ちゃん呼びされたり……こうしたことに結局は「もうだいすきだもん、なんでもいいよ」ってすべて終わらせてしまうところが脳内お花畑で甘々なんだろうな

20220906

夏の残り香を感じるかのように深夜の公園で線香花火に火をつけると、なんだかふと切なくなっては「最後まで落とさなかったら願い叶いそうよなあ」なんて隣にいる彼がそんなことを呟き、おもってもみなかった言葉にすぐ返事をすることができなくてすこし驚いていると「絶対、なんてないけど……来年も一緒にいれたらいいな」なんて言葉にすこし泣きそうになっては「そうだね」って答えるのが精一杯で「来年は浴衣デートできますように」と呟く声が聞こえて頬が緩むのを感じていると「来年も再来年も来世もずっと先も、