先生はなぜ生徒を伸ばせないのか?

僕は生徒としての経験多数講師としての経験が少々あるのですが(元々英語の講師を目指していましたし、教育については人生トップ3レベルで考えていました。一番目が英語で2番目が教育で3番目がブログです)、「この先生のおかげで伸びたなー」という経験がほぼないです。

受験も英語もブログもないのですが、100人中1人というイメージ。

逆に言えば、残りの99人の先生のアドバイスは役に立たなかったことばかりだったのですが、「仮にも先生なのになんでこんなことが起こるのかな?」と不思議でしょうがない時期があったんですね。

ただ、英語で結果を出し講師の立場になり、先生とお話しして分かったことがありました。

それがまさに、先生はなぜ生徒を伸ばせないのか?ということについてなのですが、この記事ではそのことについて書こうと思います。

先生が生徒を伸ばせない理由

 1.そもそも先生自身の実力がない

そもそも論なのですが、先生自身の実力がないケースがあります。

例えば英語で言えば、TOEIC700点みたいな。


僕はTOEIC925なので分かる部分があるのですが、TOEIC900点ですら教えるには大したことがないなと感じているんですね。

ましてTOEIC700点くらいだと話にならないのですが、学校や予備校以外の塾には、そういった先生がたくさんいます。


で、それもこれも仕方がないのですが、塾って給料がいいところが少なくて。

要は、優秀な人が集まりにくい業界なのですが、あまり分かっていない人が分かっていない生徒に教えるという構造があるんですよね。


一方で、先生に実力があれば生徒を伸ばせるか?と言えば、そうでもないと思っているんです。

実力がある先生がいる学校とか予備校でも全く伸びないのですが(僕は大手予備校も経験があります。全く伸びませんでした笑)、今回は特にこのケースについて切り込みます。


 2.頭がいい先生だからこそ、そうじゃない生徒を伸ばせない説

一番分かりやすい例で言えばホリエモンです。

ドラゴン堀江という東大受験企画があったのですが、ホリエモンは生徒を伸ばせる自信があったんですよね。


結論から言えば全員落ちたのですが、まさに頭がいい先生(ホリエモン)だからこそ、そうじゃない生徒を伸ばせないんだろうなと思ったんです。

頭がいい先生にとっては、生徒の何が分からないのか分からないからですね。

先生なら躓かないところで生徒は躓くわけですが、まさにホリエモンもそんな感じでした。


ちなみになのですが、僕が受験や英語の講師を選ぶ際に、1)高学歴2)バイリンガルの先生を選ばない理由がまさにそれです。

バイリンガルが想像しやすいかと思うのですが、彼らは元々英語ができます。

だからこそダメなのですが、と言いますのもまさに生徒の何が分からないのか分からないからなんですよね。


そんなわけですが、こういった事実を知らない生徒がほとんど。

高学歴なりバイリンガルなり実績の大きいコンサルタントだけを見て、失敗するわけですね。


*余談なのですが、ドラゴン堀江は教育業界の闇の縮図でした。
1)ホリエモンは元から頭がいい生徒だけをピックアップした2)ホリエモンは、生徒を伸ばすのに失敗した理由が分かっていなかったというこの2つなのですが、まずは1)から。

1)のホリエモンは元から頭がいい生徒だけをピックアップしたなのですが、受験・英語・ブログの教育業界と全く同じだなと思いました。
一番分かりやすいのが受験ですが、よく当塾から〇〇〇大学〇〇〇名排出!ってあるじゃないですか。
あれって、元から頭がいい生徒がそういった有名大学に進学しているだけのケースがほとんどなんですよね。
要は、塾がいいから有名大学に進学できているわけじゃない可能性があるってことなのですが、英語もブログも同じです。

よく、オンラインサロンで、〇〇〇さんが結果出ました!みたいなケースがありますが、そういった方は1)元から結果が出ていた2)元から優秀な人だったというケースがかなり多いです。
要は、塾同様オンラインサロンがいいから結果が出たわけじゃないのですが、こういった事実を知っている人はどれくらいいるんでしょうね。

ちなみに、これは知っている方は知っているのですが、大手予備校は元から頭がいい浪人生を〇%OFFで引き抜きます(東大志望とか医学部志望だとたしか100%OFF)。
要は、当塾から〇〇〇大学〇〇〇名排出!の裏ってそういうことですが、こういったことがいい感じに隠されているのが教育業界。
僕が情報を見極めましょう!と言っているのは、こういうことだったりもするんですよね。

これも余談がてらなのですが、教育ってできない人を伸ばしてなんぼだと思っています。
元から優秀な人ができるようになり、実績出ました!と謡うのってなんなんだろうなと思ってまして。

裏では、失敗した人の屍を嫌というくらい見てきたのですが、そういった人のことを考える方の方が少ないんだろうなと。
もっとも、そうなってしまう背景はなんとなく分かりまして、以下に譲ります。


 3.先生は、生徒を伸ばせない理由が分からない

先程のホリエモンも、生徒を伸ばせない理由が分かっていなかったぽいのですが、経験上99%の確率でそうだと思っています。

ある種横暴な方が多いのですが、


自分はこうやって成功したからあなたもこうすれば成功するはず。
失敗したらあなたの努力が足りないせい。


こんな感じですね。


ホリエモンばかり例を挙げて申し訳ないのですが、たしかにホリエモンはそのやり方でもできるんでしょう。

でも、(*2)それはホリエモンが頭がいいからなんですよね。


(*2)と、こう言うと、

「いや、僕/私の頭は良くないですよ。
引きこもりで人見知りな僕/私でもできたんです。
あなたでもできますよ。
失敗したら、それはあなたの努力が足りないんです。」

こうおっしゃる方がブログの教育業界ではいらっしゃるのですが、そういう方って大体すごい方が多いです。

それこそ、ホリエモンですら自分は大したことがないとおっしゃいますし、ブログで言えば迫さん(立命館大学主席)がおっしゃっていましたね。
でも、よくよく話を聞いて見ると、明らかに普通離れしていることばかりでした。

彼らが「自分は大したことがないよ」と言うのって、当然「大したことがない自分でもできるんだからあなたでもできる」と説得して販売したいから。
物忘れしてしまうくらい大したことがない自分だからあなたでもできる!みたいな。
でも、そういう方をじっくり観察すると、明らかに普通離れしていることが分かります。
例えば、仕事が好きで12時間働いちゃうとかなんとか。


 4.先生は、生徒を伸ばせない理由が分からない上に、自分のせいだと思っていない

先ほどの通り、先生は生徒を伸ばせない理由が分からないとのことでしたが、さらに悪いことに自分のせいだと思っていないケースしかないです。

要は、生徒が伸びないのは自分のせいじゃなく、生徒の努力が足りないせいだとしか思っていないってことですね。


自分はこうやって成功したからあなたもこうすれば成功するはず。
失敗したらあなたの努力が足りないせい。


「いや、僕/私の頭は良くないですよ。
引きこもりで人見知りな僕/私でもできたんです。
あなたでもできますよ。
失敗したら、それはあなたの努力が足りないんです。」


数え切れないくらい聞きましたが、成功率を見ればいいだけなんですよね。

100人中10人しか成功していなかったら、100人中90人も失敗しているということ。

(*3)これが先生のせいじゃないなら誰のせいだという話なのですが、この辺りの話がされないのが不思議でしょうがなくて。


(*3)たしかに、生徒の努力が足りないケースも多々あります。なので、先生はそこに胡坐をかいているのですが、100人中90人も失敗していればもはや生徒のせいじゃないですよねっていう。


先生が何を言うのも勝手なのですが、成功率だけは嘘を付かないです。

100人もいればデータとしては十分だと思いますが、それがダメなら失敗を認めるべきなんですよね。

生徒のせいにしていないで。


とまあ、辛辣になってしまいましたが、教育業界が変わることは1ミリもないと思います^^;

簡単に言えば、経営者で教育に興味がない経営者たくさんいますから(先生は教育に興味があれど、成功率を見て改善しようとしない)。



こちらの記事でも書いたのですが、あのクリーンそうな英語業界ですら闇が深くて。

いわんやブログの教育業界をやという感じですが、生徒側がなんとかするしかないですね。


僕の英語の時は、このカラクリに気付き自分でやりました。

先生の言うことを信じず一人でやりましたが、僕の結果が出て他の生徒の結果が出ないのを考えるべきだろうなと。


で、肝心のブログの場合はどうなんでしょうね。

僕がどう思っているかはなんとなく分かるかと思いますが、改めて結果が出たら結論を出す予定です。

英語は結果が出たから好き勝手言えるだけでして。


PS

日本の英語教育が上手く行かない理由っていろいろありますが、その根幹が分かったかなと思います。

先生が生徒のせいにして改善するわけないじゃないですかっていう笑


いわゆる自己責任論ですが、なんか強いですよね。

+@で、努力信仰が災いしているんだと思いますが、国民性もある気がします。

まあ、先生じゃない人がそう言うなら百歩譲りますが、先生がそれを言ったらおしまいでしょっていう^^;


PPS

ちなみになのですが、少なくとも僕の英語の時は、努力した時ほど伸びなかったですからね。

自分にとっては楽な英会話の方に逃げましたが(楽だったからこそ努力に感じなかったです)、劇上げしました。

大学2回生の9月にはTOEIC925だったことを考えると、我ながらなかなかですが、努力努力言っていると見えないこともあるもんです。

もっとも、努力を否定しているわけじゃないですが。

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