性依存症当事者の「裏切り」がもたらすトラウマと、パートナーに必要な心のケアについて

こんにちは、性依存症当事者のShiroです。

以前から書こうと思っていた、「性依存症の問題行動による裏切り」に直面したパートナーが、共依存に陥らずに、心と関係修復のために真っ先に必要になる対応について解説していきたいと思います。

性依存症当事者の「裏切り」に直面する苦しみ

パートナーにとって、性依存症当事者の不倫や浮気、性犯罪で逮捕されるなどの「裏切り」は、何気ない日常生活を送っている最中に頭を殴られたような、衝撃的な出来事であると言えます。性依存症当事者は、問題行動を自分だけの秘密にして極力周りに悟られないように必死に守っていることから、それが明るみになった時にパートナーは様々な感情に見舞われることになります。

中でも強くパートナーを苦しめるのは、「どうして私は裏切られたのだろう」という怒りです。この怒りは、信用している人に裏切られたのですから、至極当然の感情です。パートナーはいかなる状況であれ、怒りを感じる自分を責める必要は全くありません。

しかし、この「怒り」という感情の扱い方を間違えてしまうと、パートナーがさらに傷ついてしまうことにもなりかねませんし、関係修復が困難になっていく要因にもなっていきます。「裏切られたことに対する怒り」に対して、適切に対処していくことが重要です。

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