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性的な快感は「脳」で感じている。

こんにちは。性依存症当事者のSiroです。

依存症と呼ばれる病気は、大きく分けると物質依存と行為依存の2種類に分けることが出来ます。

物質依存とは、アルコール依存症や薬物依存症、ニコチン依存症などのように、脳に直接影響を及ぼす物質を摂取することが常態化したものです。

一方行為依存とは、ギャンブル依存症や摂食障害、性依存症などのように、一定の行為の刺激による強い興奮状態が常態化したものを指します。

セックスや自慰などの快感はとても覚醒的で、脳にとってはとても強い快感です。この快感そのものは悪いものではないのですが、本来の生理的な性欲から逸脱した異常な頻度で性行動を頻繁に行い続けると、強い快感を習慣的に脳に与え続けてしまうことになります。

こうした長期的な性行動の乱用が続くと、脳は「強い快感がある状態=通常状態」と認識してしまうようになります。この状態になってしまうと、セックスや自慰をしないでいると不安になったり、落ち着かなかったりといった、強迫症状が出てくるようになります。

快感で興奮して気持ちよくなるための行為のはずが、平静な自分を保つために欠かすことが出来ない行為に変わってしまうのです。この状態になると、セックスや自慰をしないでいることが苦しくてたまらなくなってしまいます。

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