散文詩 001

夢を見ている。
空に溺れた僕は、
いつのまにか海の底で、
光を仰ぎ、気付く。
ようやくたどり着いたのだ。

遠く
音のない世界で、
息も鼓動も必要のない朝が、
昼を拒み夜に恋をする。

でも、心はあるのだ。
まぶたをとじて、匿っている。

20160817 夜

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