見出し画像

近江鉄道に乗った話

GWの後半、意を決して中京圏の民鉄乗りつぶしに行ってきました。国鉄時代には、国鉄線は全線乗っているのですが、その後JRになってから伸びたところ(宮崎空港)とか、民鉄はあまり乗っていませんでした。中でも最大の空白地帯は名鉄。近鉄は3年ほど前に2日間でほぼ乗ったので、今のところラスボスです。名鉄に乗った話は、別の機会にするのですが、今回は近江鉄道に乗った話を。

実は今回の旅行は車で行っていまして、宿があまりにも高いといことで原則車中泊をしていました。暑くない時期は、結構快適です。※夏場はダメですね。

米原駅に5時前について、駅前の米原市役所の駐車場に車を止めて始発を待ちます。いろいろな回り方が考えられるのですが、時間のことを考えて、最後は近江八幡で終わらせたい。そうすれば米原までは新快速が使えますからね。

米原6時の始発はお客さん2名。米原駅には駅員配置もなく、駅のトイレもまだ閉まっていました。JR側のトイレは開けているようです。<822>の赤電に乗車します。フジテック前とか、バスの停留場のような名前の駅を過ぎて電車はゆつたり走ります。彦根までは平たんかと思いきや、ちょっとした峠越えをします(石田三成の居城、佐和山城跡をかすめる感じです)。

彦根駅で始発の多賀大社行きに乗り換え。ここは有人駅のため、フリー切符はここの係員さんから購入しました。

<808>多賀大社行き

彦根からは多賀線が分岐する高宮駅を経由して終点の多賀大社へ<808>。ここにずっと謎だった「スクリーン」駅があります。先ほどのフジテック前とかであれば、ああ近くに事業所があるのだなとか、思うのですが、ただの「スクリーン」です。まさか、大きなスクリーンがあって、夜は映画でもやるのかな?とか想像たくましくしていたのですが、種明かしとしては「スクリーン」という会社がある。ということでした。結構大きな工場でしたね。

SCREENホールディングスのようです

多賀大社にお参りするのが筋だとは思いますが、駅前でちょっとご挨拶してすぐの電車で折り返します。

大きな鳥居
多賀大社駅

高宮の駅で、八日市方面の電車に乗り換えます。この高宮駅は三角形のホームがあって、鶴見線の浅野のような風情です。八日市に向かいますが、この間ほとんど東海道新幹線の横を走ります。

<810>近江八幡行き

八日市で貴生川行きに乗り換えます。<807>こちらが一応は本線なのですが、近江八幡方面に乗り通す人の方が多いです。

ゆるい感じの丘と水田が交互に出てくる中で、工場や住宅もかなりあるという沿線風景。割と人口が張り付いています。さすがに工場が多いだけはあります。あまり乗車はなく、自転車が乗ってきて驚いたりします。途中大学前とか京セラ前という駅もあるのですが、お休みのためか乗降はほとんどなく。また駐車場も多くあるので、はたしてどのくらいが鉄道を使っているのかどうか。

自転車も載せられます
貴生川駅で<1802>

貴生川の手前で徐行運転。どうやら道床がすこし痛んでいる区間があるようで、ゆっくり通ります。

徐行15キロの標識

日野から水口の間に分水嶺があり、少し上り下りがあり、峠を越えると甲賀市です。まもなく草津線の貴生川駅です。

草津線を使うことも考えたのですが、めんどくさくなって、そのまま折り返します。水口城南と水口、そして日野のそばに高校があるようで、帰りは部活に行く高校生で結構な乗車率になります。ワンマン運転なので、運転士さんも大変です。しかし日野からはまたがらがらに。

八日市に着いて、今度は八日市線に乗り換えます。この八日市付近は近江商人発祥の地ともいわれているエリアで、西武グループの開祖、堤康次郎の生まれ故郷でもあります。この近江鉄道が西武グループというのは、この辺の影響があるようですね。八日市は近江鉄道の一大ターミナルです。

八日市駅で
八日市駅で

また、この近江鉄道そのものは、経営危機にさらされ、廃線にするかどうかというところまでいきましたが、沿線の自治体の協議の結果、上下分離式で残すこととなったのは、つい最近のこと。線路などの施設は、近江鉄道管理機構が保有、運行はこれまで通り近江鉄道が行うというもの。

さて、八日市からの近江八幡行きは大混雑。お休みの日の朝で、みんな都会に遊びに出かけるのに乗車している感じ。途中の駅からもどんどん乗ってきて、短い区間ですが、かなりのラッシュになっていた。さすがにこれはバスでは運びきれない量ですね。

近江八幡駅

終点n近江八幡で近江鉄道完乗。ここは、観光地としても有名で、和菓子のタネやの本店もあるのですが、先を急ぐことにします。JRに乗ってしまえば、米原までは30分ほど。6時に出て、10時過ぎに戻ってきたので、4時間ほどでの完乗の旅でした。