産まれた月

今月は誕生月。産まれてから早数十回経験している。
私は、いわゆる連休ど真ん中が誕生日。
まだ学校に通う前はそれについて何とも思わなかったけれど、学校に通うようになりお誕生日会を開く年頃になったら、この連休ど真ん中の誕生日というのは他人に忘れられがちなのだと気が付いた。
私は、連休なんかより自分の誕生日が近づく事でワクワクしていて、できたらお誕生日会を開いて友達にお祝いに来て欲しかったけど、連休なんて家族で出かけてしまうから友達はその予定を聞いても生返事しか返ってこなかった。

そこで学習した私は、誕生日がある数週間前から友達の予定を押さえるという計画をして、連休初日か最終日にお誕生日会をすることにして来てもらっていた。今思うと、幼いのに用意周到である。

それから数十回、ひどく悲しい思いをした誕生月もあったけれど、割合でみたら悪くないのかもしれない。
不思議なもので、同じ嫌な事があっても誕生月とそうでない月に起こるのでは受け止め方が違う。それは、嬉しい事があっても同じ。
やはり、この世に産まれてきた事って特別なんだと、人は無意識に自覚しているのだろうな。

今年の誕生月は、きっとまた忘れられない月になる。
世界中が未知のウイルスに怯え暮らしている日々の中だから。
まさか、こんな日がくるなんて思っていなかった。と、世界中の人が口を揃えていう出来事が起きるなんて。

そんな日々の中だけれど、去年まで怒涛の日々を過ごしひと段落した私は穏やかに暮らしていけている。
特に目立って嬉しい事もないけれど、絶望を感じるような事もない。
穏かな日々、少し前はつまらないと思ってしまいそうな日々だけど。

そんな日々の中で、何をしたらいいのか分からなくなったりもするけど
「どう動いたらいいのかわからないけど、目の前にあることをただただ懸命にやる」という思いを大切にして、日々を過ごしていこう。

とりとめのない文となり、ほぼ自分宛てになってしまったけど、誕生月に入った記念として。


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