見出し画像

CAPSULEサブスク解禁したのでCAPSULE好きのオタクが全盤レビューしていく5

リリース順ランダムすぎるCAPSULEアルバムレビュー
今回は1stアルバムです

CAPSULEは時期によって雰囲気が大きく違うことは有名な話ですが
ぴこぴこだばだばなエレクトロラウンジ•SF的要素ありのcapsule(2〜6)
ばきばきテクノ、ディスコ、ハウスcapsule(6の一部、7〜)
このどちらにも属さないのがこのハイカラガール時期の初期CAPSULE
バキバキCAPSULEに慣れ親しんだ人には相当びっくりなくらい
全く違う雰囲気です。
ジャケット見ても丸わかりなんですけどお二人の服装のテイストも全く違う
一言で言うと和風なJPOPエレクトロ。
オリエンタルなんだけど中期の片鱗のラウンジっぽさや今にも通ずるエレクトロっぽさはとりこまれてて不思議です
CAPSULEのアルバムの中で特に温かみ溢れていていい意味で異質。
日本語タイトル曲が全部なのも今となってはレア。
このアルバムがよいなあと思うところは季節感があって華やかなところ。
SF三部作とか未来系もそれはそれでテーマ的にはおいしいのですが
春夏秋冬が明確にあるCAPSULEアルバムは今の所はこれだけです。

●サムライロジック
イントロのインスト。 ロボットな声でFRUITS CLiPPERのCS Entrance6と言ってること似てる気がする
ロボ声のあとに8bitなファミコン音の音楽
サムライロジックが好きという人は結構多いと思います。

●粉雪
アルバムの1曲目がゆったりスローめって珍しい気がする。
初っ端から驚かされます。
カラカラなってるパーカッションとピアノの音が綺麗で
ちょい和風。レトロな雰囲気で好き。
こしじまさんの生歌声が思う存分堪能できます

●恋ノ花
狙いすぎってくらいキャッチャーなサビにやられました
The王道JPOPってかんじなんだけど和風のメロディにラウンジ特有の若干のだばだば感(?)があるもんだからなかなか秀逸で浸れます。
落ちサビ転調して盛り上がるとこなんかお約束すぎるけど良い。

●真夜中の電話
タイトルどおり電話のぷるるる音が効果音として入る
ちょっと変わったふわーっとかんじの曲
重くなくさらっと聞けるしゆったりなんだけどノリもよい。
詩は恋の駆け引き的なかんじです(多分)

●花火
capsuleの2ndシングルです
今の季節にぴったりなのでハイカラガールで1番プッシュしたい曲
キーボード音がすごい好きなのです
Bメロとかツボ
夏っぽい雰囲気でまくっててポップで和風で明るいメロディなんだけど詩は切なげで別れの曲だったりする。悲しい。
曲構成が凝ってて聞いていて楽しいです。

●壊れた時計
スローなバラードです。
でもハイカラガール内で一番生声こしじまさんを堪能できる曲だと思う
ボーカルが透き通っててひたすらきれい。

●愛してる愛してない
ゆるいかんじのジャズ、もしくはスイング
ゆるジャズに弱いので結構たまらんかったりします。
パーカッションとホーンが絶妙。
オケヒットで盛り上がってサビに突入するかんじとか
若干ひねくれてる風刺的な詩とか好きです。

●うつつ
インスト。ふわふわ浮遊感あふれるかんじ
電子音のインストなんだけ優しくて温くて若干リゾート感あり
微妙に恋ノ花の裏で流れてるメロディと似てる気がします

●神様の歌声 
和風で民族音楽ちっく。
テンポも速めで他の曲と違って若干二次元な世界観だし壮大。
イントロがたまらなく鳥肌もの。
全体的に音の厚みがすごいので派手だし
人気もかなりある隠れた名曲だと思います。
わたしはBメロが好き。

●カクレンボ
このアルバムで実は1番好きです。
もーいーかい
もーいーよっていう囁くようなこしじまさんの声が入ってる可愛くてポップな曲
途中のぴこぴこぽろろん音が良い。
同アルバム内で言うと愛してる愛してないと近い雰囲気だけど歌詞が他に女たくさんいるであろう男の子と、それを承知で恋愛する女の子って内容ですごい明るい曲なのに内容がディープでそのギャップが魅力。そんな男やめちまえ…

●電気十露盤
インスト。
うつつと似てるけどうつつより今寄りというか普通に近年のヤスタカエレクトロで、ラウンジ期のインストにFRUITS CLiPPERの世界観混ぜたみたいな雰囲気がある。
サムライロジックで聞いたロボさん声もループしていて中毒性ある。
何よりタイトルがかっこいい

●東京喫茶 
capsule3rdシングルでもっとも中期capsuleに近い雰囲気の曲
文句のつけどころのない出来の名曲
この曲、よくピチカートファイヴぽいって言われていて
その後気になってピチカートファイヴを履修したのですがたしかに、東京は夜の七時がそれっぽいかも!となりました。
休日にお洒落しておでかけよ〜ていう
後々のラウンジcapsuleのテーマになるであろう雰囲気を先駆けた一曲
サビにエフェクトかかってるのが好きです

●写真 
バラード。壊れた時計より悲しげな曲です。
アコギがひたすら切ない。ようはお別れの曲なんですが
こうして聞くとスローテンポな曲同士でもこれが歌入り曲1曲目になるよりも
粉雪が1曲目に置かれてることが全然自然に思えてくる

●さくら 
これまたポップで耳によくなじむ和風テイストな曲
和風でキラキラしてて明るい良曲です
なにをかくそうcapsule1stシングルであります
capsuleの伝説はここから始まったらしい。
タムロールの使いが好き
冬ではじまり春で終わるっていうアルバム構成がレアでよいです

●ハイカラガール
さくらが終わってそのままぼーっとしてると流れてくる
ボーナストラック。
ラジオっぽいぷつぷつした音質がレトロぽい雰囲気でてます。
ボーナストラックがあるのはこのハイカラガールだけ。
ピアノ音とこしじまさんの声が可愛いゆるジャズ
どことなくジブリぽい

初期capsuleが堪能できるのはこの1枚だけでレアな系統なので聞くべし。
わたしはCAPSULEに限らず歌詞より曲派なところがあり、音楽を聞く上でメロディの良し悪しやノリや雰囲気を重要視してしまうタイプなんですが、このアルバムはほぼヴォコーダー無しで歌声を堪能しやすいのもあって他のアルバムより歌詞をじっくり聴いてしまいます。聞けば聞くほどこれ男性が書いてるんだよな…となってニヤニヤしてしまうのはわたしだけではないはず


余談ですがつい最近発表された劇場版シドニアの騎士の主題歌と挿入歌をCAPSULEが担当するというニュース、タイアップ曲の新曲うつせみを聞いた時真っ先にこのアルバムが頭をよぎりました。
シドニア、1期アニメ放映時にハマり漫画も集めてしまったくらい好きな作品なのでまさか久々のCAPSULE新曲タイアップがシドニアで本当にびっくりしました…
このシドニアという作品はTVシリーズではangelaさんが主題歌を担当していて、今回の劇場版はいきなり突然のCAPSULE起用だったので色々賛否両論あるのもわかりますがCAPSULEファンとしては新曲がでてくれたということの方が衝撃だったので嬉しいしアルバムやリリパも期待してしまいます。近いうちにシドニアとCAPSULE、両方のファンの視点から〜みたいな内容のnoteも書けたら良いなと思います。

見てくださってありがとうございました。