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CAPSULEサブスク解禁したのでCAPSULE好きのオタクが全盤レビューしていく3


レビュー3弾目は手ブラなジャケットが目を引くCAPSULE8枚目のアルバムSugarless GiRLです。
前作のFRUITS CLiPPERは、この路線は実験的なやつなのか?また可愛い系に戻るのか?と次のcapsuleがどっちに行くか分からない分岐的な立ち位置だったけれどもこのアルバムはcapsuleはラウンジ系にはもう戻らないと再認識させられたアルバムで完全クラブミュージック路線。(実際には6枚目のLounge Designers Killeからその傾向にはありましたが)マイルド度はインスト曲のおかげで低め。
ライアーゲームの音楽を中田さんが手がけたことから
この年あたりからcapsuleの知名度が上がり注目されるようになりましたし、収録曲のStarrySkyはマッシュアップ職人がニコニコ動画に投稿した動画がめちゃくちゃ話題になったりでタイトル曲のSugarless GiRLやStarryskyの完成度の高さもあり多くのCAPSULE・ヤスタカファンが一番好きなアルバムとして挙げるイメージが強いです。Perfumeのポリリズムリリースもこの年ですね!
生音ぽいギターがテクノにうまくハマって新しい音が満載でニヤけます。
Sugarless GiRL以降のアルバム曲は近年のリリースパーティーや音楽フェスで聞く機会も多いのでレビューにも現場で聴くこの曲はどうだとかなんだとかいう感想がちょいちょい混じってくるので長くなるかもしれません

●Welcome to my world 
インスト。StarrySkyのイントロぽいかんじで
ロボ声がいい雰囲気。
ここからStarrySkyの繋ぎが最高すぎるのでランダム再生せず何度も聞きたい

●Starry Sky 
人気の高い曲。マッシュアップ動画が話題になったのでcapsule知らない人からの知名度もありそう。ニコニコ組曲系のやつとかにも入ってた気がします(年がバレる)
最初聴いたときは相当衝撃をうけました。
前半1分半近くはゴリゴリのテクノなのに一気に世界が開けるかんじがたまりません。ギャップ素敵すぎ。
間奏のぴこぴこサウンド聞くとテンション上がります
Welcome to my worldから続けて聞くとさらに感動。
ライブで聞くStarry SkyはだいたいイントロでMAX興奮しまくってるので興奮する曲としか言えない語彙力のなさ。
この曲で始まり、Secret Paradiseで終わるので
私の中でのSugarless GiRLのイメージを一言で言うなら空
飛行機で聞きたい1枚なんですよね。伝われ…
ちなみにマッシュアップのStarry Sky YEAH!Remix(capsule x Daft Punk x Beastie Boys)ですがヤスタカさん本人公認で、MOREMOREMOREのリリースクラブツアーだったかで流してくれてまさかこれ聴けるとはとびっくりした記憶があります。

●REALiTY 
ごりごりディスコトランス。
ひくーい中性的な声にびびった人は多いはず。
自然にのりのりになってしまう中毒性がある。
今でこそゴリゴリ曲に順応する様調教されてるのでツボな一曲ですが初聞きの印象はあまり良くなかった。でもこれまた前回に続き音ゲーネタで申し訳ないのですが、beat maniaシリーズに山岡晃さんというゴステクノな作風の楽曲を多く提供してるコンポーザーさんがいらっしゃって、その方がbeat mania  IIDX GOLDで出したPlay back hate youという曲と全く同じメロディとフレーズが使われているんです。なぜ⁉︎と思いつつ聞いてるとどっちも相乗効果で好きになってたという経緯があります。
元々のフレーズがサンプリングボイスなのか元ネタがあるのか調べても未だに分からないんですが有識者の方知ってたら教えてください。あとボーカルは実はヤスタカさんっていうのもどこかで見たんですが本当ですか…
最後の方タメて落ちサビに入るとこが特に気に入ってます

●Sugarless GiRL 
アルバムタイトル曲
ギターではじまるところとか以前のぴこぴこcapsuleエッセンスが盛り込まれてたりするのでタイトル曲なんだけど全10曲の中で一番異質。 可愛すぎて逆に異質。タイトルシュガーレスだけど全然甘い。
ポップで聞きやすいので初心者にもおすすめです。
初めて聞いたときは作品の傾向がテクノ色が強くなったとはいえcapsuleはいつまでたっても私が好きになったcapsuleのままだなあとにんまりせざるをえませんでした。一生ついてく。
歌詞も魅力的でどうしたらそんなフレーズ思いつくのかというのが多い(ヤスタカさんの詩全般にいえるけど)

●Catch my breath
ノイズやエフェクトばりばりのズンズンテクノで
縦ノリ感のあるREALiTYと違って硬派目。
これもとっつきにくいなという印象から好きになったきっかけがありまして、ネットに投稿されていた中田ヤスタカを繋いでみたみたいなやつの最初の一曲目がこの曲でこれからのPerfumeのGAMEへの繋ぎが鳥肌もんだったっていう経緯があります。

●Spider
こしじまさんボーカルの曲。
Sugarless GiRLやStarry Skyに埋もれがちなんだけど私はSugarless GiRLで一番好きな曲これです。
ギターと4つ打ちがすごく心地よい。
そこまで主張強いメロディじゃないのがこの曲のよいところ。
詩も切ないかんじで、前作のFRUITS CLiPPERでいうところのsuper speeder Judy Jedy枠。(スルメ曲的な意味で)
君の痛み絡められてもう逃げられなくなったって歌詞がとくに好き。
ライブではレア度高めであんまり生で聴けない(多分)

●MUZiC
マリオの土管の音楽みたいなかんじのミニマルテクノ
ひたすら無機質な土管をつきすすんでる
音ゲー脳で申し訳ないのですがビートマニアに収録されてそうな感じの曲です
叩いたら絶対楽しい。

●Melting point 
隠れた名曲といわれてるピアノの短い曲。
悲しげな雰囲気のメロディが珍しいです。
Sound of Silenceに繋がるのがまた良し

●Sound of Silence 
ボーカル曲。
と思ったらなんとこしじまさんではなくサンプリングボーカルらしい。
のびのびとしたメロディが綺麗でテクニシャンシンセ全開な曲。
この曲はファンの間で評価が高い印象があります。
のちにリミックス版にも収録されることからも人気の高さを伺える。
次次回作品、FLASH BACKにもサンプリングボーカル曲があるんだけど
こしじまさんを起用せず表現するボーカル曲っていうのもヤスタカさんの新たなcapsuleの魅せ方を感じさせて良いです。
最初はびっくりしたけどこれを受け入れるのも楽しいです。

●Secret Paradise 
〆の曲。
ちょっと空虚で、破滅的・終末的な世界観な感じでPerfumeのエレクトロワールドと同じ雰囲気を持った曲。エレワが好きならこれも好きになるはず。
ジェット機というワードがなおのこと空を連想させる。
オタクあるある発想だけどセカイ系アニメの映像が脳内でピッタリハマる
好きすぎる曲なのに生で聴いた記憶があんまりないので多分これも現場ではレア曲。

以上です。ボーカル曲はどれも逸材でサンプリングによるボーカルという試みも楽しめるしごりごりテクノを飛ばさずのりのりで聞けるようになれたら勝ち!な1枚だと思います。
FRUITS CLiPPERは私が初めに聴くべきよ!と推す1枚だけど
そんな自我を抑えていちCAPSULEファンとして、初めてCAPSULEに触れる方に聴くべき1枚を挙げるならこれかも。(分かりにくいしめんどくさい自我)

見てくださってありがとうございました!