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CAPSULEサブスク解禁したのでCAPSULE好きのオタクが全盤レビューしていく4

祝サブスク解禁ということでCAPSULE全盤レビューしておりますが4弾目は6枚目のアルバムLounge Designers Killerです。
4th、5th、6thは、ラウンジ系中期capsuleでもさらに2nd&3rdとは毛色が異なっていてスタジオジブリさんとコラボした曲がそれぞれに収録されていることから「SF3部作」と呼ばれており近未来とか宇宙とかを意識した
フューチャーエレクトロポップ路線の完結編

その次のアルバムFRUITS CLiPPERで完全クラブ系になるわけでなんですが、
アルバムタイトル曲がまさに今までやってきたラウンジ路線を今作でぶっ壊すぜ的なニュアンスなのがもうフラグというか方向性を示してる感じで良いですよね。(MARQUEEインタビュー等でもタイトルはラウンジに対するアンチイメージとかそうゆう意図があると語られてました)リアタイでこの頃を追ってたらきっと楽しかったんだろうなあ〜ハラハラしただろうなと思わざるをえない。もっと早く知りたかった。ランダム順番でレビューしておいてあれですがSF3部作は多分4→5→6で続けて聴くのがいいかもしれません。
Lounge Designers Killerは完全フロアミュージック寄りだけど
ボサノヴァや可愛い系、エレクトロハウス、ブレイクビーツなどなど
過去、今現在、これからのcapsuleの様々な系統の曲がつまってます。
曲風の振り幅が大きい為感情がいい具合に振り回されるのがこのアルバムの良い意味で性格の悪いところでもあります。


●空飛ぶ都市計画 
スタジオジブリとコラボPVに選ばれた曲。
イントロは不思議でレトロな印象なんだけど
スクラッチが入り一気にキラキラお洒落ハウスになるのが良い。
こしじまさんボーカルはフレーズを口ずさむのみなんだけど
それがまたお洒落度を際立てていて素敵。
PVアニメーションとあわせて聞くと絵と世界観がハマってます
エヴァに出てくるような長いエスカレーターばっかりの
ショッピングセンターでお買い物をしまくってるイメージ(?)を彷彿とさせます
音のひとつひとつが凝ってて面白い

●テレポテーション 
手抜きが見られないみっちり音の詰まったボーカル曲
テンポが速くてパーカッションがとにかく効いてる
このパーカスのでしゃばりっぷりはcapsule随一なんじゃないかというくらい
でもぴこぴこ音もたくさん散らばってて
イントロやアウトロなんかは悲しげな雰囲気で切ない。

●Lounge Designers Killer
アルバムタイトル曲であり、全10曲中唯一の無糖担当。
暗めでゴリゴリしてるエレクトロディスコで
最初聴いたときはどちらかというと苦手部類でした。
前作からの流れでずっとcapsuleを追ってきた人はビックリしただろうなというのがわかる。
攻撃的なんだけどインテリアミュージックとしてハマってるかんじが中毒性あります。
こしじまさんのLounge Designers Killerてボイスも無機質なのが良い。
本当にこの曲は転機であり、ヤスタカさんが楽しくやりたいことをやった曲なんだなとしみじみ思う。

●twinkle twinkle poppp!
今となっては珍しいエフェクトあんまり無いこしじまさんボーカル曲
可愛い系のポップで、ピアノの音とかが中期capsuleの雰囲気
CUTIE CINEMA REPLAYやphony phonicのラウンジcapsule好きにはたまらない一曲
前曲のLDKからのギャップが凄すぎるんですが、ちゃんと可愛いのも用意してるからねっていうファンサービスを狙った曲との事。

●tiC taC
生粋のボサノヴァ。リゾート感満載です。
こしじまさんの声はこうゆう曲と良く合います
ちょっと一休み的な曲

●アンテナ
グライダーにつながるインスト
電波受信中みたいなかんじ。

●グライダー 
capsuleファンの間で評価が高い1曲
グライダーを好きな人はほんとに多い!
私はLDKを聞き込む前はそれほど好きでなかったです
なぜならテレポーテーションと曲の雰囲気が似通って聴こえたから。
今聴くと全然違うしってなるんですけれども
でもよく聴いてみたらPerfumeのコンピューターシティと雰囲気が近くて
すごい切ない気持ちになりました。
Sugarless GiRLのSecret Paradiceにも通づるものがある(あそこまで退廃的ではないけど)
リミックスバージョンの方が多いけどライブではわりと頻繁に聴ける
ただだいたいラストの方にやるのでグライダーを聞くともう終わりか…という気持ちになりちょっとしんみりしてしまう。

●人類の進歩と調和
テレポーテーション、グライダーと続いて近未来系ポップス
曲数が進むごとにだんだんと退廃的で無機質で機械的になるのが良い。
capsuleの曲ではかなり珍しく特異なかんじの曲で
多分もうこれみたいな空気をまとった曲は出ないだろうなあと
歌詞は人類の進化を心配したような内容で
SF3部作の最後の作品に収録されてるあたりにくい。

●do do pi do 
私的にこのアルバムで一番のおすすめ曲。
人類の進歩の先がこれかよーーーみたいなズコー感あり
でも聞いていて幸せになれる可愛いポップス
twinkle twinkle poppp!とイメージが似ているけど
終始ハイテンションで音のボリュームも多いから飽きない
詩は最近太ってきてどうしよう、
可愛い服着たいしお洒落したいけど
甘いお菓子たべたーい!でも我慢しなきゃ・・でも食べたーいっていう
女子の欲求や葛藤といったものが凝縮された内容となっていて
サビにはアイスクリームとかパンケーキとか
おいしそうな食べ物の名前が列挙されてて可愛い
なによりこの詩は男性の方が書いたというのも含めて最高。
可愛いものが大好きな女の子にぜひぜひおすすめの1曲です。

●fin. 
最後の曲。軽快なピアノの音で幕閉め~

改めてLounge Designers Killerをがっつり聞くとラウンジとクラブミュージックの境目と呼ぶにはラウンジの比率の方が高いし、でもLDKがむちゃくちゃ強烈すぎる…みたいなとにかく心が騒つく1枚だと感じました。きっとそれが狙いだったのでしょうか。

見てくださってありがとうございました。