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【乙女ゲーム】泡沫のユークロニア フルコン後ネタバレなし感想
泡沫のユークロニアのネタバレなしの感想になります。
キャラクターやストーリーのバレに繋がらないよう気をつけて書きましたが、少しでも情報を入れたくないという方は注意してください。
こういう人に向いてる、逆にこういう人には向いてないのでは?という点を中心にまとめています。
良ければ参考にしてください。
★あらすじ
物語の舞台は東瀛(とうえい)の独立国家、空中都市『凍玻璃(いてはり)』。
凍玻璃独自の技術で空に浮いている島であり、犯罪が無く平和な街とされ、理想郷と呼ばれている。
凍玻璃に住む貴族のヒロイン『雛菊』は、ある日記憶を失った青年『矢代』との出会いをきっかけに、数々の事件に巻き込まれていく。
★キャラクター
・雛菊(ひなぎく) CV:なし
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凍玻璃に暮らす貴族の一人娘。
明るく前向き、素直でポジティブ。
好奇心旺盛で、『凍玻璃』の外の世界に興味を持つ。
️️📝非常に好感が持てるヒロインでした。危機的状況でも能動的に動き、ストーリーの解決を導く存在です。箱庭でだいじに育てられたお姫様ゆえの善性の心の持ち主でキャラクターの心を溶かしながらも、貴族として領地や領民を守ることができる、カッコイイ一面があります。
・矢代(やしろ) CV:小林千晃
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人当たりは良いが、どこか掴みどころのない青年。記憶を失い、困っていたところを主人公に拾われる。
️️📝襲撃犯に襲われていた主人公を助けてくれる矢代。そのときの出来事がきっかけで記憶を失ってしまいますが、主人公に頼り切ることもせず、いつも笑顔で、親切に接してくれます。
時折絶妙に空気を読めていないところがシュールでおもしろいです。
・帷(とばり) CV:岡本信彦
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まだ年若いが、花街の顔役を務める青年。
強面で愛想はあまり良くないが、意外と世話焼きで慕われている。反抗組織『不知火(しらぬい)』の首領。
️📝"カッコイイ"のことばがこんなに似合う男の人はいません。一見怖い印象を持ってしまうようなオーラがありますが、話してみると意外と常識人で頼れる部分があります。花街や周りの人を大事に思っており、それらを守るために惜しみなく尽力することができる帷は、人を惹きつける魅力があります。
・淡雪(あわゆき) CV:斉藤壮馬
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主人公の世話役。やや態度は大きいが、従者としては有能。
ただし、自ら自分のことを主人公の所有物だと言ったり、重めの愛情表現が目立つ。
️📝主人公の有能な従者です。毎朝起こしてくれ、栄養たっぷりの3食+おやつを作ってくれ、髪を結ってくれ、お仕事もサポートするなんでもできるマンです。
小さい頃から主人公を見てきていることもあり、主人公にとってはほぼお母さんのような存在です。ただし彼本人は全く主人公への恋愛感情を隠せていません。独占欲しかないです。激重愛がダダ漏れです。
・依(より) CV:江口拓也
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街の治安を維持する『黒鶴(くろづる)』の機関兵。
一見すると軍人には見えない雰囲気の優男。顔はいいが、性格が悪い。
️📝キャラ紹介の文章で"性格が悪い"と書いてあるところはなかなか見ませんが、彼は、本当にこの通り"性格が悪い"です。その上、人への嫌悪感を隠すこともせず、思ったままが口に出るとても正直な人なので、彼との恋愛は一筋縄ではいきません。
純粋無垢な主人公と触れ合うことで、依はどのような変化を見せるのかが注目ポイントです。
・露草(つゆくさ) CV:松岡禎丞
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主人公の友人であるカラクリ師。なんでも屋『半月堂(はんげつどう)』を営んでいる。
仕事以外での外出をあまり好まず、放っておくと引きこもりがち。
️📝主人公のことがだいすきなひとです。溺愛従者の淡雪と並ぶくらい、主人公に愛情を持っています。基本無愛想で人と接したがらないですが、主人公に対しては真逆ですっごく懐いており、見知らぬ男が主人公に近寄ろうものなら番犬のような働きをしてくれます。とても可愛い人です。
★良かった点
・ヒロイン+攻略対象がみんな仲良し
色んな組織、地位に位置しているメインキャラ6人ですが、凍玻璃で起きる事件には、(割と)協力して立ち向かっています。
事件をきっかけに協力して築かれた信頼関係からどのようにして恋愛関係にシフトしていくのかも見どころだと思います。
・選択肢による分岐が凝っている
この作品、分岐がとても丁寧です。選択肢によって細かいセリフや状況が変わっていくので、どの世界軸であっても違和感を持つことはありません。
ハッピーエンドだけでなく、バッドエンドもこれまでの選択肢の過程が影響されたものになっており、ストーリーに没入することができます。
・どの√でもかなりハッピーになれる
近年の乙女ゲームは、厳重に攻略制限がかかっており、ひとり攻略するごとに作品全体の真相が少しずつ明らかになっていくという仕組みが多い印象ですが、ユークロも例外ではないです。
しかし、1番最後に攻略するキャラの√だけが特別に全てが円満に解決した幸せな時空、というわけではなく、誰の√でも惜しみない幸せを味わうことができます(幸せ100%とも言えませんが)。誰かが特別に優遇されているということがない部分が良い点だと思います。
・システムが快適
システム面も申し分ないです。
スキップは早いですし、選択肢スキップ機能もついています。クリア後はチャプター選択も可能なので、エンド回収も楽々です。
後日談という位置づけのショートストーリーもありますし、スチル画面でキャラクターがその場面をふりかえってくれるボイスもとても良かったです。
2Dモーションもかなり素敵でした。目パチ口パクはもちろん、肺の動きや目線の動きも備わっており、そこからキャラクターの心情を読み取ることができるので、ユークロの世界にどっぷり浸ることができました。
★合わなかった点
無いです。
私はユークロの全ての要素がだいすきでした。
★ユークロが向いている人
・自分で真実を探ることがすき
前述した通り、選択肢の分岐が丁寧なため、プレイヤーは誰が嘘をついているのか、真実は何なのかを判断し、正しい選択を選ぶ必要があります。間違えたら一発アウトの中途BAD用の選択肢もあります。
逆に、小説やアニメのように、自分は傍観者として、一本道のストーリーを追うことを楽しみたいという方には向きません。
・作り込まれている世界観がすき
舞台は空に浮かぶ島『凍玻璃』ですので、ファンタジーの要素が強いです。また、日常会話使われている単語や国の仕組みは、私たちが住む現実世界とは大きく異なる部分が多いです。
しかし、辞書機能がついており、そこで単語の意味をふりかえることもできますし、ユークロの世界の仕組みについて、キャラクターが説明してくれる箇所もありますので、ややこしく難しいと感じる部分は少ないかなと思います。
ファンタジーの世界観が好きな方には、現実世界とは切り離された凍玻璃という独自の空気に十分に浸ることができます。
・キャラクター同士の仲間連携を見ることがすき
物語開始時、主人公目線では淡雪と露草以外は初対面なので、各方面と信頼関係を築くまでの流れ、また、築いた上で協力して危険を回避していく過程がとても熱いです。
6人が命を預け合うことができるほど絆が強い!とまでは言えないのですが、どの個別√でも他の攻略対象が頻繁に登場しますし、主人公の味方になってくれる存在です。(一部例外はありますが・・。)
・幸せ100%では終わらない切ないエンディングがすき
シリアスなストーリーなので、凍玻璃で起きた事件の全てが円満に解決するとは限りません。どこか切ない要素を持ったままエンディングを迎える場面もあります。心に傷を負いながらも幸せを何とか手に入れるストーリーが好き、という方には合っていると思います。
★ユークロが向いていない人
・糖度が高いゲームがやりたい
凍玻璃の事件を解決するという部分がメインなので、恋愛シーンはかなり微糖です。スキンシップの濃さよりも、生死をさまようなかで愛が芽生える過程を重視した作品です。
・人が死ぬ乙女ゲームはやりたくない
毎√、ハッピーエンドでもバッドエンドでも、誰かしらは死にます。
CERO:Cなので、グロの要素はそこまでありませんが、もしかすると効果音で色々連想してしまうかもしれません。
・心がしんどくなるBADENDを見たくない
ユークロは最終章でハッピーエンド専用チャプターとバッドエンド専用チャプターに分かれており、いずれもしっかりとしたストーリーを見ることができますが、そのぶんBADENDは大変心に傷がつきます。
他の乙女ゲームで耐性がついていないと、連日引きずる羽目になると思います。
・清濁併せ呑むことが必要になる場面に遭遇したくない
凍玻璃の世界を乱すキャラクターがユークロには何人かいるのですが、その人たちのことを理解してこそ、この作品に愛着が湧くのかなと思いました。
善性100%の人間でなくても受け入れられる、心の準備が必要です。
★まとめ
以上、泡沫のユークロニアの感想(というより紹介?布教?)でした。
私はかなりこの作品が刺さり、だいすきになったため、この記事をフラットな目線で書けたかは微妙なところなので、適度に参考にしてください。
少しでも多くの人にプレイしていただきたいです。
フルコンしたみなさんには共感していただける部分があれば嬉しく思います。
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