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センスとは

この世にはいろんなセンスがあるとは思うけど、とにかく何にせよ自分にはセンスがない、もしくは悪いと思って生きてきた。
でも先日インスタに自分で塗った爪を載せたら非常に長い付き合いの友達にセンス良いと言ってもらえた。とても嬉しかった。
そして改めて思った。センスってなんだろう?

あいさんの辞書ならこう書きます。
センスとは「選択の数だけ磨かれるものである」
(ポルノグラフィティ晴一さんのラジオ「カフェイン11」内の「晴一の辞書」というコーナーのオマージュです😉)
はい。
この定義に当てはまらないことやものもたくさんありそうだけど、少なくとも私にとってはということでここはひとつ、ご容赦ください。

その昔、私がセンスないと落ち込むことになった原因は服を選ぶセンスがないと思い知ったことに由来している。
小学生の頃、親が選ぶ服も従姉妹からもらうお下がりもほとんど嫌いだった。裕福でも無かったし今ほどかわいい服が安くなかったと思うし、成長期の子どもにぽんぽん服なんか買ってもらえなかった。
着たいと思う服が無くて二日に一回同じ服を着ていたときもある。冬場のニットとか。本当はそんなことしたくなかったけど。もちろんそんなことしていたら親にも呆れられる。
ポンポネットとかかわいいなと思ってた。今ならかわいくても手頃なブランドが多い気がするし、元値が高くてもメルカリとかの手段を使えば手に入れやすいのかもしれないけどね。

中学生になって自分で服を買うということをするようになったけど、どうにも似合う格好がよくわからなかった。服ってどう合わせたらいいかが全然わからなかったし、親からその格好いいじゃんと言われても自分はあまりそう思わないみたいな現象が続いた。
親のセンスも悪くないと私は思うけど、当時のティーンのトレンドとかそういうところには疎かったんだと思う。それに気づくまで時間がかかった。自分が変なんだろうなと思っていた。

高校生ぐらいになってやっと合わせ方がすこーしずつ分かってきた。
と思ったけど大学生になって私服を着る回数が増えて、周りの子を見ると自分はなんてダサダサだったんだとまた思ったし、センスの良い子には敵わねえなというコンプレックスを抱えたまま4年間過ごした。

当時は雑誌ぐらいしかトレンドやら可愛い服を知る術が無かったけど、今はインスタが無料でアクセスできる雑誌みたいだなと思う。どの情報を信じるかが試されるけどなんでもまとまってるもん。すごいよね。

未だに周りの人のファッションを見ると素敵だなという気持ちと同時に、自分はこれで本当に大丈夫?と冷や汗をかくような気持ちを抱えるようになってしまっているけど、昔よりは納得できるものを選ぶ力も少しずつついてきたかなと思う。

にしても。服は単価を抑えることはできるし、毎日着るものだからチャレンジもしやすいと思うけども。
それがもっと金額が高いものだったり、手にしたり選ぶ機会が減るほどセンスも無い。自分の場合。

例えば就活も転職も本当に時間がかかった。就活のときは選り好みしすぎたし、転職の際は全ての希望を満たせるところは無いのがわかっただけに、なるべく多くの希望を満たせるところを粘って選んだけど難しいなと思った。
他にも絵を描くことは鉛筆と消しゴムと紙と描きたいものに向き合う気持ち(これ大事)があればチャレンジできるけど、どれかが欠けたままチャレンジしても全く上手くなれない。(どれかといっても足りないのは9割9分向き合う気持ちなんだけど)
家探しもそうだし、収納の仕方もなかなか上手くなれない。
とにかくやるしかないんだけども。

番組名がわからないんだけど、森川葵さんという女優さんがいろいろな名人芸にチャレンジする番組がある。
名人芸というからには何年もその道を進んできた人の技なのに、森川さんは何回かの練習でコツを掴んでこなしてしまう。びっくりする。
メンタルの調子が悪いときに見てしまうと「本当に同じ人間か?」と惨めになって泣きたくなる(個人の感想です)。
ああいう人こそ生きるセンスがある人なんだろうなと思う。いやもちろん彼女も何回も練習したり努力してるんだけども…。圧倒的なセンスの差を感じる。

私はあんまり長生きしたくないんだけど、うっかり60歳ぐらいまで生きてしまったらその頃には何かしらのセンスが身に付いてると信じて、もがきながら生きていこうと思う。がんばれ自分…

#日記

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