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Fender CUSTOM SHOP EXPERIENCEへ行った話

Fender CUSTOM SHOP EXPERIENCE # 1 Haruichi Shindoに行きました。
ギター弾いたことないけど、晴一さんのギタートークが気になるので思い切って応募したところ、とても楽しかったので自分用メモとして残しておきます。
なるべくその場で言っていたことや雰囲気をちゃんと残したいですが、そもそもギター弾けないんでパーツや音を表す言葉が合っているのか不安だし、一言一句合ってるわけではもないし、何か話してた記憶はあるけどよく思い出せなくて飛ばしてたり、書いたけどふわっとした記憶のところもあります。ご容赦ください…。
メディアのレポみたいに事実だけでなくファン目線の私感も入ります。ご容赦ください…。
もし間違いがあればそっと教えてくださるとありがたいです…。
写真は展示会場の項目に載せてますのでよろしくお願いします。

そもそもなんのイベント?

ゲストミュージシャンが所持Fender製ギターやベースのお話をしたり、マスタービルダーというカスタムオーダーメイドギターの製作やメンテナンスを行うすごい職人に、ゲストミュージシャンがその場でギターをオーダーしちゃうよというイベントです。くわしくはここに書いてあります…。

Opening Ceremony

フェンダーのCEO(アジア統括)とマスタービルダーたちが登場。
めっちゃ陽気な方々で会場も手拍子と歓声が湧き上がってた。
皆さんアメリカから来てくれたのでほぼ英語で同時通訳を聞く形。だけど英語でも割と聞きとりやすいように話してくれたように思う。CEOもメインのお話は英語だったけど、日本語お上手だった。
マスタービルダーたちが、雨の中こんなに集まってくれてありがとうと会場の聴衆にすごく感謝してくれた。みんなの写真撮っていい?と会場にスマホを向けて会場の写真を撮っていた。
CEOが創業者レオ・フェンダーの言葉である「すべてのアーティストは天使です。私の仕事は、彼らに飛ぶための翼を与えることです」というお話をしてくれた後、「フェンダーはいろいろなミュージシャンが使ってくれています。(世界の有名ななミュージシャンを挙げたのち)INORAN,Ken,…ハルイチサーン!」って言ってくれて、会場は大盛り上がり。
晴一さん舞台袖で聞いてるかな?嬉しかろう…と思いながらオープニングセレモニーが終了。全員一度舞台からはける。

Experience # 1 Custom Order | Haruichi Shindo

かっこいいSEとともに画面に晴一さんのお名前と写真が現れ、ギタマガ藤井さん(別冊オレを編集して下さった方)がMCとして登場。
そこにシニアマスタービルダーのトッド・クラウスさん(この方)とフェンダージャパンの方、そして晴一さん登場。金髪。めっちゃかっこいい。
晴一さんからみんなこのすごさわかる?!と興奮気味に解説が入る。マスタービルダーは12人しかいないこと、トッドさんはエリック・クラプトンのギターを製作する方ということを挙げて「まるでスティーブ・ジョブズが自分のためのiPhoneを作ってくれるようなものよ!?」と例えてくれた。

まずは晴一さんが所持しているフェンダー製ギターの紹介ということで、別冊オレのページがスクリーンに映る。

最初はお馴染みドクロステッカーの黒テレキャス。(Fender Custom Shop Masterbuilt Series 57 Telecaster Relic by John English 2005)
マスタービルダーの故ジョン・イングリッシュさんが作ったもの。特徴はコンプレッションされにくい音?でつぶれにくい音がする。
(この特徴についてなんて言ってたか記憶が曖昧で、後からコンプレッションについて調べたけどよくわからなかった…。違うかもしれないです)
ギター初心者にもこの説明がわかるようにと簡単なフレーズとハネウマのイントロを弾いてみてくれた。私の感想としては聞き慣れたいつもの音!って感じがしたし、改めて注意深く聞くと、割とクリアな感じの音に聞こえた。
やっぱり晴一さんがギターを鳴らしてくれたときに会場が「待ってました!」って感じで手拍子で盛り上がったのがいいなあと思った。

次にFender Custom Shop Masterbuilt Series 60's Telecaster Relic by John Cruz 2007の紹介。
これは今日も来てくれているジョン・クルーズさんが手掛けたもの。あまり表舞台には出てこないけど楽屋で弾いたり、舞台上でもサブで控えているとのこと。

続いてTelecaster Haruichi Model 2015。ツアーグッズのテレキャス晴一モデル!
「トッドさん、これツアーグッズなの。売れたよ!(笑) これどうですか?」と晴一さんが嬉しそうに尋ねる。
トッドさんも「Well done!(よくできました!)」とのこと。晴一さんよかったね…。

テレキャスでだいぶ時間を掛けてお話してしまったけどまだまだストラトもあるよ!ということでストラトの紹介へ。
赤いFender Custom Shop Masterbuilt Series 57 Stratocaster by John English Early 2000'sは晴一さんが初めて入手したマスタービルダーモデル。ノイズレスピックアップが特徴。

黒のFender Custom Shop Masterbuilt Series Custom Stratocaster by Yuriy Shishkov 2008は今日のイベントには来ていないけどマスタービルダーのユーリ・シスコフさんが手掛けたもの。クラプトンモデルと同じミッド・ブースターがあるのが特徴。ミッドブースターとはギター本体についているダイヤル。ソロなどで音を強めたいときに使うとのことで、ミッドブースターを使ったときの音が変わり方がわかるように弾いてくれた。
聞き比べるとミッドブースターの数字を上げると、同じフレーズでもより大きく伸びの良い音に変わった気がした。
ミッドブースターは、昔ギターに真空管を使っていた頃の音を再現するためのもの。
(そもそも真空管ってなんだという疑問がわいて後から調べたけど難しかったので各自調べてください…)
ロックミュージシャンは足元のアンプで割と音を変えるけど、クラプトンはブルースのギタリストなので手元で音色をいじれるミッドブースターをよく使うとのこと。

最後にFender Custom Shop Masterbuilt Series 60's Stratocaster Relic by Chris Fleming 2018の紹介。
晴一さんのオーダーメイドギター。黒い塗装がところどころ剥がれてピンクのペイズリーが見えるかっこよくてかわいいギター!別冊オレが手元にある方は写真ぜひ見てください…。
ピンクペイズリーは1968〜69年にテレキャスに採用されたデザインだそうで、この塗装は「納屋にあった父のピンク・ペイズリーギターをロック少年が黒く塗り直して使っているイメージ」とのこと!この話からしてめっちゃ良い…。
晴一さん曰くフェンダーのマスタービルダーギターは古くなって剥がれてきたり、傷がついたりという見た目のビンテージ感もすごく自然だそう。ここでトッドさんに晴一さんから質問。
「ギタリストの都市伝説で…、あっ、都市伝説って訳してね。(笑いながら通訳さんに目配せ) 新品なのにこういう自然な使い込まれた加工をするために鎖で叩いたり、土に埋めたりしてるんじゃないかという噂があるんですがどうなんですか?」
これに対してトッドさんの回答。
「ギターは最初は丁寧に扱うものだけど、キズ一つ付けて上手くなるもの。フェンダーではそのように新品であっても弾き込んだものをお渡ししている。加工もあながち鎖は間違ってなくて、ハンマーなども使う。各職人たちはそれぞれの方法で加工している。ビンテージギターをよく観察してより自然な加工ができるようにしている」
晴一さん「へ〜」と納得し、再度質問。
「マスタービルダーどうしって仲良いんですか?」
トッドさんから回答。
「とても仲は良い。でも健康的な競争はあって、お互いがライバルという意識がある。」
フェンダーとしていいものを作れるように、お互いの技術を真似して取り入れたりすることもたくさんあるとのこと。

ここで所持ギターのお話は終了。いよいよどんなギターをオーダーするかのお話へ。

「せっかくマスタービルダーに作ってもらえるんだから、ここはトラディショナルなモデルを作ってもらうべきか、それとも変わったギターを作ってもらうかとても悩む。」と、とても悩む晴一さん。
「例えばこだわった蕎麦屋で蕎麦を頼むのか、あえてカレーうどんを頼むのかっていう…。これ訳してね。(笑いながら通訳さんに目配せ)」
通訳さん笑いながらトッドさんに伝える。たぶん寿司屋で寿司を選ぶかハンバーガーを選ぶかって訳してた。笑

「トッドさんはクラプトンのギターもずっと作ってきている方なので、クラプトン用のギターを作ってもらうのもありかな?」と晴一さんが悩む。
トッドさん曰く、「市販のクラプトンモデルは全部クラプトンと全く同じ」とのことで晴一さん驚く。
ただ、クラプトンモデルの中でもこの時期のものが好きというこだわりがあれば作れるとのことで晴一さんさらに悩む。

トッドさんがピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアのギターも作っているということで「あ!ギルモアはどうなの?俺ギルモアの音も好き!」と晴一さん。
ギルモアモデルはピックアップのワイヤリングが市販とは違うらしい。
(ピックアップとワイヤリングのことを調べたけどよくわからなかったので、この話もしかしたら違うかもしれないです…ごめんなさい)

晴一さん悩みまくる。
「ギタリストはビンテージばかり良いとしてしまうけど、モダンなものはどうだろう。トッドさんの考える今の音楽に合うもの。それでいてフェンダーらしいバイト感のあるようなものってどうですか?」
トッドさんから「それなら二本買った方がいいね」とのことで会場笑う。
「もちろん二本買うのがいいっていうのは冗談だけど」(だけど出来なくもないよ的なことを言ってたと思うけど、この後なんて仰ってたか忘れてしまった…)

晴一さんから、「例えばマスタービルダーしか使えない木があったりするんですか?」という質問。
トッドさんから「昔はマスタービルダーが木を選んで買い付けたりもしていたけど、今はマスタービルダーが使うための木を選ぶ専任ディレクターがいるのでマスタービルダーはその仕事はやらなくなった」という回答。
木を選ぶディレクターがいることに晴一さん驚く。
「そもそもマスタービルダーって何をどこまでやるんですか?ペイントとかもやるのかな?マスタービルダーはゴルゴ13みたいに最後に目をちょんと描くだけとか?訳してください…。(通訳さんに笑いながら目配せ)」
通訳さんの声を聞きながら「ゴルゴ13って出てくるかな?」と晴一さん笑う。(たぶん出てこなかった)
トッドさんからの回答。
「ペイントはマスターペインターという方がいて、トッドさんよりも上手にできる人がいる。パーツを集める専任の人もいる。マスタービルダーは一つのギターを仕上げることに責任を持つ。例えば同じペインターでもマスタービルダーの指示次第で個性はかなり出る。」
晴一さん納得。

晴一さんから「もっとよく考えて答えたいのでLINE ID教えてください」とトッドさんにお願い。
トッドさんからは「メールで細かくオーダーするのはみんなそうしてるし全然良いよ」とのこと。
晴一さんが「アイ ウォント グッド ギター」とメールを打ち込む真似をする。
そして結局この会場でオーダーすることを諦める。笑
「ギターを作るときは焦っちゃいけないよ」とトッドさん。

晴一さんから完成時期について質問。「今からトッドさんに依頼して作ってもらうとして、あ、今日は作らないけど、いつ頃完成なんですか?」
トッドさん「緊急のメンテナンスなどもあったりするけど、一年以内に届けることを目標にしている。もしその間に変更したい点ができたら、まだその作業に移っていない場合、全て対応する」とのこと。すごい。

最後に司会の藤井さんから晴一さんへ今後フェンダーのギターとどう付き合うかという質問。(質問内容うろ覚えだけど、こんな感じだったような気がする)
「フェンダーのギターはオールジャンルに対応できる。自分の持っているギターでもまだどんな音が出るか、どんなプレイが出来るか、チャレンジしていきたい」という感じの答えで終了。
出来上がったらぜひ披露会してほしいな…。


展示会場(ラフォーレミュージアム原宿)

「約200本のFENDER CUSTOM SHOP製最新ギターに加え、アーティストがステージで使用してきた実機コレクションも展示。」ということで晴一さんがさっきまで手にしていた黒テレキャスの実機展示を見た。
いろんなミュージシャンたちのギターも味わい深くてよかったけど、黒テレキャスがダントツで派手でかっこよかったです。


他にもマスタービルダーの紹介パネルや楽器がずらっと並んでいて楽しかった。全く弾けないけど見た目だけですごく楽しいからいいよね、ギターって。元々ペイズリー柄大好きなのでペイズリーのレリック加工、すごくかわいかった。(金管楽器をずっと吹いてたけど、こんなに見た目のバリエーションなかったし、キズなんて付けようものなら大変だったから羨ましい…)

以上です。
うろ覚えだらけ、用語がわかってないことだらけですみません。
ギターに詳しくない人でも一緒に新しいことを知って笑って、とにかく楽しかったです。ありがとうございました。

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