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百万石杯に出場した話

9/17(日)に石川県金沢市の近江町交流プラザで開催された、「百万石杯」という大会に出場してきました。北陸ではおそらく初?となる、短文基本をコンセプトとした大会だったので、開催が発表されたときからずっとこの日を楽しみにしていました。しかも紙落ちなし!全員にプレートあり!と聞いていたので、この時点で最高なのは間違いない。

当日、会場には受付開始時刻くらいに到着。そういえば何階だっけ?と思いながら何となくエレベーターで向かうと当たっていた。同じサークルに所属している人もすぐに来たので、「調子はどうですか?」とか、そんな他愛もない話をしながら待っていた。

クイズ大会でよく見る案内掲示板。字が綺麗。

受付をして、ネームプレートと解答用紙を受け取り座席を確保。午後から何色になるかは分からない(ほぼ確で緑)、自分の本名が書かれた紙を見て、しみじみとしながら問題集を読む。嘘です、ひたすら周りとゲラゲラ話ながらわくわくしてました。勉強は数分しかやってません。

オシャレすぎる。嬉しい。

早めの時間に様子を見て今大会の主催・みすどさん(こまQのオンラインに時々来てくれる学生さん。すごく強いので毎回颯爽と勝ち抜けていく)に挨拶をした。コアスタッフのみなさんは今日はほぼ寝ていないらしい。それくらいに最後の最後まで準備をして大会を開いてくれるのはありがたさしかない。
大会が始まるまではTwitter(頑なにTwitterと呼ぶ)の相互とも初エンカを交わすなどして、いよいよ開始時刻となった。


「北陸クイズ最強位」というのがまた良い


1R 100問ペーパークイズ

一問目はご当地問題だろうと予想していたが、ドンピシャ!どのペーパーもそうだけど、一問目から落としたくないなという不安と戦っているので安心して書く。雑感としては、取れたものは取れたかな?という印象だが、前半もかなり落としていたので改めて自分の出来なさを痛感。

ペーパーに関していくつか思ったことを書く。

50.「東京科学大学」  作問を初めた初期に作っていた。エブエブと同じくらいの頻出度だろうと予想して覚えていてよかった。実際エブエブはあんまり問題集で見なくない??

51.「Mrs. GREEN APPLE」 ニュースでよく見ていた。ケセラセラってヒッチコック監督のあれ以外にもあるんだ〜、とかそんな覚え方。

71.「ビーリアル」  最近Twitterでよく見かける。スクショしたら相手に通知が行くという認識だったため、今回の問題文では確証はなかったが、可能性としてはこれかな〜と思って書いた。

78.「祝融の災い」→「火事」 は無双OROCHIをプレイしていたから分かった。


昼休み

エムザの地下にある和食屋で、サークルの人達とご飯。ペーパーの出来なさは元々分かっていたのであまり引きずらずに話していたけど、やっぱり皆が分かっていたものを取れないのは悲しい。逆もまた然りだけど。

縁起を担いだわけじゃないけどしっかり食べたかったので

紙落ち無しだからボタンに触れることは確定なので、早く押したいな〜と考えながら食べる。朝はあまり食べていなかったからセットメニューにした。

会場に戻った後は、身内でボタンなしのフリバをしていた。周りの学生達はAnkiやみんはやをしていたらしい。フリバをしている社会人集団は、彼らにとっては雑音だったのかもしれない。こんなところで老害ムーブを出してしまった。


ターンオーバー&2R


abcみたい

この画面でもうテンション上がっちゃうよね!!!!!!!!!!
abcみたいで感動していた。まさか自分が参加者としてこれを見られるなんて思ってもいなかった。

ペーパー1位は予想通りのプレイヤーだった。あの問題群で85点は恐ろしすぎて呆気にとられていた。一組目では呼ばれたくないな〜と見ていたら、青プレ6位で同じサークルの今村さんが呼ばれて正気を失う。正気を失うのが早すぎて夜まで体力持たないんじゃないか?

「エッ!?イマムラサッ、ヨ、呼バッ、呼バレタッッ!!!!エッ、スゴイスゴイスゴイ!!!!!今村サーーーーーーン!!!!!!ッエ、ウワ゛!!!!!!」

ターンオーバーを撮影するために構えていたスマホは半ばそっちのけで、後ろの席にいた今村さんのペーパー順位に挙動がおかしくなる。私は嬉しすぎて半泣き状態。同サークルのハルカさんと二人で騒ぎながら送り出す。
黄プレにも身内のハガキさんが呼ばれ、いよいよこの組では絶対に呼ばれたくね〜〜〜死の組すぎる〜〜!と頭を抱えながら緑プレの結果を見ると、そこでも身内が4人も表示されて絶望。この12人から4人抜けって厳しすぎる(そもそもペーパー1位がいる組ってしんどいイメージ)。

始まってみると、ポンポンっと赤プレ1位の齋藤さんや青プレの倉坪さんが秒で勝ち抜けていく(1問目(720番)の「君のクイズ」を瞬速で取った倉坪さんは、あまりにも今日の主役すぎる。後述するが、実際にこの日は主役級の活躍であった)。
客席で見ていて、全員指が早すぎてボタンが点かない印象。私が入っていなくて正解だ。でも良い問題が多くて、この組で押したかった気持ちも湧いた。そして残り一枠を今村さんが勝ち取って終了。すごい。サークル内最強クラスの今村さんでも難しいって恐ろしすぎる。あと、半田さんがノーアドから3○積んでいたのは感動した。半田さんも強い。

そして、二組目


二組目の緑プレート

呼ばれました。ターンオーバーで本名が表示されると、単純に「おぉ〜〜」って感じで順位に関しては納得はしていた。どこで呼ばれてもいいけれど、早いところボタン押させてくれ!の気持ちだったのでこれでよかったかも。それにしても59人中52位は低い。最下位じゃないのはよかった。

席に着いてテーブルに置いてある緑の画用紙にプレートを貼る作業をしながら、隣にいた大学生が挨拶をしてくれたので少しだけ喋った。自分でも驚くくらいに落ち着いていたのは一組目に身内の応援に声を張っていたからである。身内が正解を出す度に声を出していたので、かなり身体の緊張は解れていた。初めて大会でボタンを持ったときの10分の1程度にしか緊張はしなかった。

結果は1○1‪✕‬で終了。唯一取れた「サグラダファミリア」はかなり良い押しだったと身内から褒められたし、絶対的な確信はない中で踏み込めたのは良かったと思う。なるべく沢山ボタンを点けたいからもう一回押しておくか、と思っていたら微妙なミスをした。「ジョジョの奇妙な冒険」は取りたかったな。勘でいけたかも。
同組には黄プレでハルカさんがいて、4○まで積んでいた。もしかしたら抜けるんじゃないかと本気で思ったし、本人もそう思っていたらしい。ハルカさんはここ数ヶ月の伸びが異常。正直、もう今の私では勝てないくらいに強くなっていて尊敬している。座学は大事だと改めて思い知らされた。


3R

2Rで敗退したので書くことは少なくなる。身内で唯一生き残っている今村さんを応援していたが、他のプレイヤーが強すぎた。Freeze10では颯爽と齋藤さんが抜けて、その後水野さんが2抜け。3‪✕‬を付けていながらも、updownやswedishと違い失格がないため、攻めたプレイをした結果の勝ちだった(気がする)。
サークルで一番強い今村さんに負けているようじゃ、上位進出は夢のまた夢だね、とみんなで話していた。Number10の他のルールでもそうだけど、強い人が多すぎて壁の高さを感じた。

覚えていることを書くと、
・10by10で10○0‪✕‬と圧倒的だった塚原さん、驚異の14○で2抜けした加藤さん
・swedishでノーミスの倉坪さん、接戦を制した大毛利さん
・updownではあと少しのところで‪✕‬が付くなど、一番心臓に良くない展開続きだった


敗者復活

1st stepは知識のなさから、序盤の「賽は投げられた」→「カエサル」が覚えていなくて敗退。ペーパーでもそうなんだけど、人名を覚えるのが苦手すぎて、こういうところで呆気なく終わるのが悔しすぎる。でも、サークルの人達が分からなかった「ミラノ風ドリア」、「花いちもんめ」が正解だったから少し嬉しい。でもそこまで残らないと意味が無いので、もっと基本的なところを覚えなきゃいけない(「花いちもんめ」は一気にふるいにかけてきたなーという印象)。

2nd stepは身内が何人か進んでいて偉すぎ!!5○1‪✕‬というルールなんでポンポンと人が飛んでいく。そんな中、らすくさんは4○まで積んでいて、あと一歩のところまで来ていた。あと、身内は誰も飛ばなかったので本当に尊敬した。みんな強い。


SFタイムレース

第1セット
序盤から齋藤さんが強かった!8ptというのも十分凄いが、なんと言っても14○6‪✕‬というボタンの占有率の高さ。よく分からないスピードと知識で勝ち抜け。

第2セット
塚原さんが14○0‪✕‬で一度も誤答せずに圧勝。+1-2ルールであの押しはエグい。倉坪さんも9○1‪✕‬と強すぎた。

第3セット
私は点数を数えていなかったので終盤まで結果が分からないセットだった。
大毛利さんが攻めまくり11○7‪✕‬とボタン占有率はトップだが、9○1‪✕‬と誤答を最低限に抑えることができた黒田さんの勝ち。倉坪さんはこのセットだったか、二択問題に果敢に挑んでいてカッコよかった。2R、swedish、タイムレースを通してずっと強かった印象だった。間違いなく北陸のトッププレイヤー。


決勝  トリプルセブン(7○3‪✕‬)

次回のabcルールと同様に全セット7○3‪✕‬でトリプルセブンが行われた。第1セットを塚原さんが取ったあたりで、もしかして……!?と思ったが、やっぱり最後まで齋藤さんが強かった。そのまま3セット連取し、今日一日最強だった齋藤さんが優勝!言葉にするのが難しいくらいの圧倒的強者としてのプレイングで、これくらい強くなれたらもっとクイズを楽しめるだろうなと思った。道のりは果てしないけど、頑張りたい。


最後に、
みすどさんを初めとするコアスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。機材のトラブル等、上手くいかなかった部分もあるかもしれませんが、クイズが栄えているとは言えない北陸の地で、abcのルールを使用した大会を開いたことは本当に凄いことです。ここから北陸のクイズ史が大きく変わる気がします。
まさか社会人スタートの自分があの色付きプレートをもらい、本格的なターンオーバーが見られるなんて思っていなかったので、その点でも大変感謝しています。数々の熱戦、良問を聞くことができたし、北陸の色んなプレイヤーを知ることができたのも、百万石杯があったおかげだと思います。もし次回があるのなら、より成長した上で黄色プレートを取り、早押しも沢山取れるように頑張りたいと思います。ありがとうございました!!打ち上げも楽しかったです。

よくTwitterで見ていたプレート。ハチワレは壇上に連れていった。たぶんなんとかなった


サークルの人達と記念撮影。ここに写っていない身内にも黄色プレートがいっぱいいて凄かった。



以下、自分語り(暗い話込みなんで読まなくていいです)

大会を迎えるまで、というか大会前1ヶ月あたりはかなり精神的に辛いことが多く、クイズをすることに向いていない状態が続いていた。フリバに参加しても全然取れない、分かったと思ったら押し負ける、周りのレベルが高すぎてついていけない。楽しくないと思うのは自分の弱さのせいなのは分かっていて、それを何とかしようと座学をしても付け焼き刃のようで全く出力できない。いつしか、クイズをする気分じゃないけど、やらないと周りにどんどん置いていかれる、それは嫌だからやる  という思いを抱えるようになってしまい、無理して短文基本の問題集と向き合っていた。
「楽しいよりもしんどいが上回ったら一旦離れるべき」というのは分かっていても、無理矢理にでもやらなきゃ強くなれないのだと思っていた。でも、色んな人から励まされ、大会直前に練習会を開いてくれた交流サーバーやサークルのおかげで何とか持ち直せて大会に出ることができた。みんなありがとう。ネガティブなことをかなり言っていたと思っていたけど、見放さずに鍛えてくれて感謝しています。

最近友人に聞かれたのは、「きゃんめさんはクイズをやる上でどうありたいか?」

難しい。上手く表現は出来ないけれども、クイズを楽しんでいて尚且つ強いプレイヤー  になりたい。百万石杯を見ていて、私もタイムレースに進みたいし(abcルールではタイムレースが一番好き)、血が滾るようなヒリヒリとした勝負をしたい。勿論、面白さ重視の大会も好きで、そういったところに参加した時には思いっきり楽しんで、作問者の渾身の問題を打ち返したい。
じゃあそうなるためにはどうすればいいのか、なんて考えるまでもなく、努力あるのみ。それは周りと比較し自分の出来なさを見て一方的に絶望するとかではなく、「今日はこれを覚えた」と小さなことを積み重ねていくこと。他人と比べたって、そりゃあ歴も違うしクイズに関わる頻度も違うのでそこは仕方がないでしょう。そしてクイズに対する努力を楽しめる範囲内でやる。部活動や職業ではないから無理にやる必要はないので、苦しくなったら別の趣味に意識を向ける。

今noteを書いていて思ったのはそれくらいです。あまりまとまっていなくてすみません。最近何冊か問題集を購入したので、それを読んで楽しくクイズをやります。ここまで読んでくれた方は、ありがとうございました。

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