アスリートのための"お金"の教養 Vol.1

Hafa Adai!!!
ビジネス系ゴリラです。

早速ですが、問題です。

次の3人のトップアスリートの共通点は何かわかりますか?

・落合博満
・三浦和良
・富樫勇樹

アスリートのみなさんにとっては少し簡単な問題かもしれません。

3人の共通点は各国内プロリーグ初の1億円プレーヤーです。

 落合博満氏はロッテオリオンズに在籍していた1986年に2年連続3度目の三冠王を獲得。その年のオフに1:4という驚愕のトレードで中日へ移籍。この際ついに大台を突破し1億円プレーヤーとなる。推定年俸1億3000万円。
 三浦和良選手は1990年にサントスから読売クラブに移籍。2年後の契約更新時に年俸1億円を突破。驚くことにJリーグ発足は1993年である。つまりプロリーグが発足される前に1億円プレーヤーとなった。
 富樫勇樹選手は2019年6月3日、所属先の千葉ジェッツとの契約更新でBリーグ初の1億円プレーヤーとなった。

では、彼らは何故1億円プレーヤーになれたのでしょうか。
答えることはできますか?

今まで多くのアスリートにこの質問をしましたが、ほとんどが
・競技スキルが高いから
・日本を代表するトッププレーヤーだから
・スター選手だから
と答えます。

厳しいようですが、ここで考えをやめてしまうアスリートはこの先苦労すると思います。

では、考えるのを止めずに続けていきましょう。

 今やっているのは"お金"の教養を得ることです。その中でも大きく分けて稼ぐ、使う、貯める・増やすの『稼ぐ』お話です。
 1億円だと夢はありますがイメージが沸かないかもしれませんので、自身の年俸に置き換えてみてください。プロであればクラブから年俸が支払われ、実業団であれば所属企業から支払われます。マイナー競技の場合、自身の持ち出しが多くアスリートとして稼ぐというよりも現状出費しかないこともあり得ます。

角度を少し変えて質問します。

アスリートとして手にする"お金(稼ぎ)"はどうすれば増えますか?

今回はここまで。"お金"の教養を得るためには"お金"の流れを知ることが重要ですので、じっくり頭を使う癖をつけてもらいます。ですので、毎回質問で終わり次の回で解説という流れで進めます。毎週日曜日に更新する予定ですので、移動時間などに考えてみてください。

最後に、目で見て考えるだけでは知った気になってしまうだけです。使える"お金"の教養え得るためにはアウトプットな必要です。コメントで質問や自分の考えのメモ代わりにするなどして積極的に参加してください。

ではまた来週! Adios!!

コラム Vol.1
【スポンサーロゴから知る日本を支える企業①】
最近、協会の大胆な人事改革やレミたんこと土井レミイ杏利選手で注目されているハンドボール日本代表のユニフォームがこちら。

ご覧の通りユニフォームスポンサーには
・湧永製薬株式会社の看板商品である『キヨーレオピン』
・ユリカ・コーポーレーション
・ANA
・『クロネコヤマト』でお馴染みのヤマトホールディングス株式会社

このように企業のロゴや商品名が記載されています。これらの企業がスポンサーとして"お金"を出してくれているのですが、アスリートの皆さん、自身の所属クラブのスポンサーが何の会社かわかりますか?
"お金"を出してもらっているのにまさか知らないってことはないですよね。
冗談です。おそらく、おおよそ何をしているかはわかると思うのですが、どんな会社で世の中のどこに役に立っているかって知らないですよね。

今回ピックアップするのは「ヤマトホールディングス株式会社

どんなお仕事をしている会社なの?
 みなさんご存知のように、今や生活に欠かすことのできない宅配便サービスを行っている会社です。国内であれば届けれないところはないと言われるクロネコヤマトの宅配ネットワーク。近年では高齢化が進んでいる過疎地域で高齢者の安否確認や見守り、買い物支援の分野で宅配便の経験を生かし多くの自治体と連携までしてくれています。
ここがすごいぞクロネコヤマト
クロネコヤマトの凄さを話だすとキリがないほど出てきますが、今回取り上げるのは東日本大震災の時の行動です。
 2011年の東日本大震災。お客様第一主義のクロネコヤマト社員は、震災直後から社員の判断で次々に送られてくる救援物資をガソリン不足にもかかわらず業務外の荷物を会社のトラックで輸送していました。これに対してク本社はすぐさま『救援物資輸送協力隊』を組成氏業務として自衛隊と協力し救援物資の輸送を継続しました。
 これだけでもすごいのに、クロネコヤマトはまだ止まりません。震災後早々に宅配便1つにつき10円の寄付を決定。2011年の取扱個数は14億個であり、約140億円を寄付。ちょっと待て。前年度の純利益が340億円であったことから約140億円という数字は純利益の3分の1以上です。株式会社であることからヤマトホールディングスの株主から不足の事態であるとはいえ、何を言われるかわからないが、使命感から行動に移します。更に、直接寄付をすると課税対象になってしまうため、財務省に社長が直接交渉。財務省が難色を示すものの、粘り強い交渉の結果、スキームの工夫で非課税が実現し、寄付額がそのまま助成先に届けることが可能になったのです。もちろん株主の理解もしっかりと得ています。
 ビジネスのためだけでなく、社会インフラとしての役割とその延長線上を当たり前にこなすクロネコヤマト。地域密着で信頼を勝ち取り、日本には欠かせない大切な会社となっています。

 広く深く遠くをポイントにスポンサー企業がどのような会社なのかを知る事も"お金"の教養の1つです。
 自身のクラブや活動を協賛してくれているスポンサーにアスリートのみなさんはあなたの付加価値を還元できていますか?
 コロナで業績が苦しいのにスポンサーを続けてくれている会社も多くあります。クロネコヤマトを例にすると、ハンドボール日本代表の選手のみなさんは実家に何か送る時は、ハンドボールを応援してくれているクロネコヤマトを使う。
こんなことからでいいんです。
 "お金"の教養を学びながら、応援してくれいている関係者のことにも興味を持ってスポーツだけではなく社会に興味を持ってもらえればと思います。

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